諸行無常の響きあり

フィリピンの小さな焼き鳥居酒屋の親父のつぶやき

居酒屋日誌 真夏のおでんとキャビア

2013年04月14日 11時15分50秒 | つぶやき
本日の家の前の空
 

フィリピンは今夏真っ盛り、気温もかなり上がって来ているが、店ではおでんを始めた。
以前からおでん鍋はあったのだが、お客さんの要望もあり、おでんが常時カウンターの上にある。
夜がメインの店なので、暑さはさほど気にならないが、日本のおでん鍋に入ったネタは毎日自分のつまみにもなっている。
因みに日本人の作る豆腐を使って揚げる「がんもどき」と「厚揚げ」には自信がある。



先日このキャビアが大量に手に入った。
これをまともな値段で売ろうとすると、居酒屋のレベルではない値段になってしまう。
しかしそのままという訳には行かないので、お客さんにサービスで少しづつ出しているが、
クラッカーが必要になるが、そのクラッカーは赤字になってしまう・・・まあいつもあるわけでは無いので
お客さんに対してのサービスも偶にはいいだろう。



居酒屋日誌 Araw ng Kagitingan(勇気の日)

2013年04月09日 10時46分36秒 | つぶやき
本日フィリピンは休日、勇気の日だそうだが周りに聞いても意味不明な答え、銀行や役所はとにかく休みである。
と言っても我々飲食業界に休みは無し、今日も仕入れから既にスタートしている。

 

ところで昨夜はWBCバンタム級のタイトルマッチがあった。
最近店のIPTVはネット速度が若干早くなったせいで、なかなか調子がいい。
12ラウンドに山中選手がフィリピンのツニャカオ選手をTKOで下した




フィリピンのツニャカオ選手を昔から育てていたという常連さんがおり、
どちらも応援という事になったが、まあ酒飲みは何でも肴にするから、
それで盛り上がればいいのである。
昨日はプロ野球のジャイアンツ戦が無かったので、本日は間違いなく野球の話題であろう・・・




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先日近所の自転車店で娘の自転車を買った。
つい最近までミルクを飲んでいた娘が、今では幼稚園に通い自転車まで乗るようになった。
我が子はなかなか成長が遅いと感じるらしいが、他人の子供は本当に早く成長すると感じるのだろうな。

 


先日の海の写真であるが、カメラ用の格好をする辺りはやはり血はフィリピンか・・・ハハハ。
 







居酒屋日誌 アウティング

2013年04月03日 08時52分16秒 | つぶやき


昨日は臨時休業、と言っても代休のようなもので、ホーリーウィーク中に休みを取らずに代わりに昨日臨時休業にしたのであるが、
従業員のアウティングということだったのだが・・・・
結局参加した従業員は一人もおらず、我が家族とカビテの「しんちゃん」と合同の海水浴となった。

従業員の間からアウティングに行きたいという声が出ていたので、計画したのだが、結局彼らはいざ計画すると、腰砕けになってしまう。
自分の家族にとっても、年に何度もあることではないので喜んでいただけでもいいとしよう。




カビテのタンサという場所の海水浴場に行ったのだが、この場所は初めて行った。
連休明けの平日にも拘わらず、海辺に建つニッパハットの小屋は満席であった。
時期が此方で言うところのサマーということなのか、それとも我々のように連休を外してという人達なのか
予想ではガラガラということであったが、海辺の小屋を確保するのに一苦労した場面もあった。



そもそも庶民のアウティングというのは、ご飯を炊いたものを釜ごと、おかずは現地で魚や肉を焼いて、それをおかずで
まず飯を食う、その後にダラダラと、残ったおかずで酒を飲んだりして過ごすパターンが多い。

これは海辺であろうが、内陸のスイミングプールであろうが全く同じパターンになるのが普通である。
食べ物は無くなれば、ラッコと呼ばれる行商の人達が魚やお菓子、アイスクリームなどを持って売り歩くので
足りなくなればそれを買い求め、とにかく現地を離れずにそこで時間を過ごすことになる。



浜辺の小屋のレンタルは、ここの海辺では一棟が24時間利用で200ペソ、入場料が一人当たり50ペソ、焼き台は
無料で借りることが出来て、炭は売店で手に入る。

我々は行く途中にある韓国食料品店で秋刀魚や肉やソーセージ、韓国のどぶろくマッコリなどをしこたま買い込んで、
計画通りに焼いては食べ、酒を飲んで周りと同じくダラダラと時間を過ごして一日が終了した。

それにしてもこのような時間を過ごすということは、普段の生活をリセットするのには丁度良く、人間ににとっては
必要な時間なのかも知れない。

中には前日から来て浜辺の小屋で寝たり起きたりしながら、24時間200ペソの料金をフルに利用していたグループも多かった。
こういう楽しみ方は今から20年以上前に初めてフィリピンに来た時と全く変わりないのがフィリピンらしいところでもあろう・・・。

さて本日から又リセットして頑張ることにしよう・・・・。








居酒屋日誌 限りなく・・

2013年03月26日 13時48分48秒 | つぶやき
人というのは食事とは切っても切れない関係にある。
今までにそれだけの種類の食べ物と量を食べてきたのだろう。

元来料理そのものを商売として出す側ではなく、食べ歩きが楽しみであった自分であるが
こうして見るとかなり色々の種類の料理を作ってきたものである。

そもそも外国であるフィリピンで手に入る材料は物の質こそ違えど、かなり日本料理に
に使う材料に似通った材料が手に入るようになった。

と言うより魚介類などは周りが海に囲まれているせいもあろうが、かなリ新鮮な海産物は
昔からあったのだろう。

ここに来て今や空前のブームとも言える日本食、箸を使って食事をするステイタスと
日本料理はヘルシーだというイメージもあるようである。


※今までに出してきたメニューの一部


食欲、性欲、物欲、金欲、出世欲と人は欲を持っている。その中の食欲を唆るような商売が出来ればと思い私達のような
商売がある訳だが、
そこに繋がるのは先に上げた他の欲とも連動する。

逆に言えば欲があるから人は進歩する。井上陽水の「限りない欲望」ではないが、現在あるものに対しては
同じ物ではなく違う物という欲望が発生する。





食べ物に関してではあるが、最近フィリピンでは日本からのラーメン店の進出が目覚ましい。
今までフィリピンでの麺類といえばマミー、ロミー、スパゲティ、パンシットカントン、ミスワ、未だあるのかもしれないが
ここの人達は日本のラーメンというジャンルに対してどういう思いを抱いているのであろう。

私が知りうる限りラーメンを注文してくるフィリピンの人達の大半は、丼を目の前に置きそれをある程度冷ましながら
大勢で小分けにしてスープ代わりに飯とともに食べる。

元来猫舌が多い国民性なのだろうが、熱々のスープを汗を掻きながら一人一杯を平らげる日本人のそれとは
違う物になっている。

そうした観点で見るとラーメンというのはご飯と共に食べるスープなのである。
しかも熱いうちに食べないでワザワザ冷まして食べる。
逆に言えば冷たい伸びきった麺でも翌日でも食べられるという事になる。

日本食云々と言えばそれは邪道な食べ方という人もいるだろう。しかしお金を支払って食べる物に
食べ方をとやかく言えば逆に怒られるのが関の山である。

昔からフィリピンの文化どうたらという話を在住の外国人の中で話題になることが多い。
しかし育った環境、国によって自分の経験を当てはめているだけにすぎない。

欲望、更に美味しい食べ物を食したいというのは、ここフィリピンでも同じであろう。
フィリピンの麺類以外のラーメンというジャンルをフィリピンのマミーと同じ食べ方をしたところで
何も間違っていないという気がする。

食欲を唆るようなラーメン店の進出、大変な繁盛ぶりだとのことであるが、そう言う当店でもラーメンを出しているのは
例外ではない事実である。
ただしこのラーメンも又次の新手の外国からのメニューが入ってくれば又そちらに移行する可能性もある。

ここフィリピンではかつて「シャワルマ」と呼ばれる中東の食べ物があった、しかし一時を経た今では残ってはいるが
昔のような勢いはない。

日本食とてそれは例外ではなく、ここフィリピンでは流行り物に飛びつき、そこには食欲という欲望と共に金欲という
価値観が加わってくる。

したがって値段と味の満足感が満ちてこそ、初めて流行りものから定番へと落ち着く。
昔から専門店はフィリピンでは成功しないと言われているが、外国からの文化が容易に入る地盤と
多国籍の文化が交錯している国だからなのであろうか・・・・

日本食をメインとしている当店でも
麺類からご飯物、一品の料理から中華系まで出している形になったのは、そうしたことが理由なのかもしれない。
もっとも意識的にそうした訳ではなく、フィリピンのニーズに合わせてきたらそうなったという結果である。





居酒屋日誌 時代変われば

2013年03月14日 10時26分58秒 | つぶやき
※当店の斜め向かいにあるライブバンドの出演するオープンカンティーン
 ここでもライブバンドを眺めながらスマホを握り締めて飲み食い、忙しいな


※お店の常連さんだが、皆片手にスマホを握りながらの食事
 盛んに出されたメニューの写真を撮っていたが、きっとそれぞれのフェイスブックに投稿するのだろう。


※アイフォンを筆頭に様々なスマートフォン


最近居酒屋である当店も今までとはお客さんの様子が変わってきた。
会話するにも食事するにも、常にスマートフォンと呼ばれる携帯電話を握りながらの会話である。

一昔前まではバッグに入れたネットブックを持ち歩くお客さんが多かったが、現在はスマホかタブレットが
圧倒的に多い。

我が店のあるビレッジ内ではWiFi環境は店を運営するに当たり必須設備となっている。
元々コーヒーショップなどから始まったWiFi環境であったが、今や韓国レストランや日本レストラン
はたまたオープンカンティーンまでもがネット環境を有しているところが多い。

確かに酒を飲んで肴を食べながら知人と共通の話題が出た際にその話題の主である有名人の
名前を思い出せない場面などがある。
それをインターネットで調べながらの会話になることが多くなった。

そうなると人の記憶などあてにならないもので、全てにおいて瞬時に事実が判る、
これがいいのか悪いのか、何れにしても酒を呑むのも携帯電話片手という状況は
今後は更に増え続けるような気がする。