3月のある日曜日の話です。
まだ乗っていないRER B線南側半分に乗りに行きました。
RER B 線はパリ北駅を境に北側をSNCF(フランス国鉄)、
南側はRATP(パリ交通公団)の管轄となります。
今回はこのRATP管轄の側です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/0f/58145644fb4505ddc45c123d21690fff.jpg)
帰りは、そのまま引き返してもおもしろくないので、
Orlyvalというオルリー空港連絡輸送に乗り空港へ、
さらに新しくできたトラムT7線を経由してパリに戻りました。
それでは、その時の散歩日記です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/9c/2c115727ce296e22fb8bf27cb4288782.jpg)
RER C線 との乗換駅、Massy - Palaiseau 駅。
こちらはRATPですが、C線はSNCFで、ホームはちょっと離れています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/a1/27cbfb99add583eebf877d2122df5c8b.jpg)
パリ南西郊は静かな住宅街が続きます。
同じRER B 線とは思えないくらいに、SNCF管轄の北側とは風景や乗客が違います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/b4/23adb0b4eda6548800fe1eed43564a45.jpg)
「窓口」という名の駅。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/b3/981e96b9de49cffb0c4c177ed34f035b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/2b/09ae67d34f97506bfd97322b1cd370cc.jpg)
終点近く、Gif-sur-Yvette 駅。降車客も乗客もまばらになってきました。
数十分前にパリの Châtelet - Les Halles を走っていた電車とは思えない、
まるでローカル線の佇まいです。
パリから約50分、終点のSaint-Rémy-les-Chevreuseに到着します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/e2/47070a5666a33a8b7c34cf800a4dddd2.jpg)
(駅名に入っている lès というのは英語の the に相当する定冠詞 les ではなく、
古語 lès や lèz (「~の近くの」)です)
そんなわけでその名の通り、Chevreuse 渓谷公園の入り口に位置しています。
なだらかな山が駅の近くまで迫ってきています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/37/c919f78a6198de89973819d92d999a76.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/e7/d10d0e9d98d40df0e411bfea68a99ca1.jpg)
線路はここでおしまい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/ff/f65b945295ff6ecfd440c3f170f804da.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/af/83248b6dd0ba3f1ac43a393c1b4607a5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/b8/dd42acea941ab0ba0b567f653ebe4a24.jpg)
ここが RER B 線系統の南端、最北はシャルル・ド・ゴール空港です。
パリに戻ります。
が、来た道を引き返すだけではおもしろくないと思い、
ぱっと Antony 駅で降りてしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/41/12edf1ad132b4309579163da661ba819.jpg)
ところで、今回のお出かけはいつもと同じように、
定期券であるICカード Navigo のZone1-2用を使っています。
平日はパリと隣接郊外だけしか乗れませんが、
土曜休日は Zone 5 まで、つまりイル・ド・フランス地域圏の交通にすべて乗れるようになります。
しかし、今回の Orlyval だけは例外。
いかなる券も使えず、別払いできっぷを買わなければなりません。
改札機はICカードも未対応です。
10ユーロ出すか、かなり迷いましたが、
これも経験、えい、とばかりに乗ってしまいました。
本当に空港に用事があるときは、
これからは RER B線 + Orlyval の乗り継ぎではなく、
Orlybus というパリから直通のバスを使うと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/75/4413c24b04984190b1683f04f8d66a50.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/7f/3ed8fc4ebb8e84bf95bc505580646064.jpg)
Antony からしばらくトンネルの中を行きますが、
トンネルを出ると RER C 線の線路と並行します。
日本で言う新交通システム(「ゆりかもめ」や「ポートライナー」)のようなものです。
Orlyval は1991年に開通した、VAL*を利用した空港連絡輸送です。
(VAL:Véhicule automatique léger「軽輸送自動運転車両」、
Lille, Toulouse, Rennesなどの都市でメトロとしても採用されている)
1993年にはRATPが管理するようになりましたが、
前述の通り、運賃は他の交通機関とは一線を画するものになっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/3f/988f2a93ebcd8de1db34cc050ba0be18.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/68/33c8b026c13866cd7038cce98445f069.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/f0/ed2e2328c8fdc98ebf3791e50da97421.jpg)
自動運転のため、運転室はない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/09/db794d953c51bb2c9cf762108d6021f5.jpg)
横幅は狭く、ロングシートだがお見合い席のよう。
空港連絡用として、大型荷物置き場もあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/a7/d465e4306f3523ee125d61fe70be3508.jpg)
補助席もあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/e3/e9980d814740141e5875357ae751540e.jpg)
オルリー空港が見えてきます。
Orly Ouest (西ターミナル)でスイッチバックします。
反対に進みだしたので、びっくりしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/9a/42ea7da580a22248041b791b9744dd98.jpg)
Orly Sud (南ターミナル)が終点です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/b6/f04d30fd124416dea5e2587d46aab311.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/5c/209b3ab33af135ba0246ab6376615a4a.jpg)
列車は2両編成。
空港ターミナルビルに入ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/c8/73309a73a9f4da10f59a82d8c272985c.jpg)
ふっと、Tramway の文字が目に付きました。
あれ、ここまで来てたっけ?
そうだ、T7号線が開通していたんだ!
それでは、トラムでパリ方面に戻りましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/f5/d13b0776c41c2ef7d18b977dbf77454c.jpg)
トラムT7号線は2013年11月に開通しました。
一旦、空港駅からパリとは一駅反対側に向かい、
終点から起点を目指します。
終点は Athis-Mons 市にある Porte de l'Essonne 停留所。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/f3/6d7baa6985ca6d5f5eb058cd2634fc86.jpg)
がらんとしていますが、2017年にはここよりも南に延びるそうです。
停留所の横には、コンコルドが!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/77/4e7611345a9770d4b953270cc2ab0391.jpg)
この反対側はエールフランスの塗装になっていました。
トラムは明るく、きれい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/3e/f80daee5e82aa9e9c676e12a0f807408.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/b0/3d92271c798bfb271dd7c86725f3756a.jpg)
オルリー空港の貨物ターミナルを通り、
さらに現代のパリの胃袋、ランジス市場 (marché de Rungis)をぐるりと回りこむように行きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/f8/8cb908993883815b35f9b8a76c958d11.jpg)
高速道路A6(パリからリヨン方面に、さらに地中海方面に通じる、
通称「太陽の道」Autoroute du Soleil)と付かず離れずで進みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/f1/78da2ea6804209ab61c2687d80bc71c9.jpg)
Place de la Logistique 停留所。(直訳すると「物流広場」。巨大市場らしい!)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/1b/55fc7e79e6deb0b270eb6985a1b756bb.jpg)
終点、Villejuif - Louis Aragon 駅。メトロ7号線の終点です。
トラム乗り入れにともなって、リニューアルされました。
ここからメトロで帰ります。
まだ乗っていないRER B線南側半分に乗りに行きました。
RER B 線はパリ北駅を境に北側をSNCF(フランス国鉄)、
南側はRATP(パリ交通公団)の管轄となります。
今回はこのRATP管轄の側です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/0f/58145644fb4505ddc45c123d21690fff.jpg)
帰りは、そのまま引き返してもおもしろくないので、
Orlyvalというオルリー空港連絡輸送に乗り空港へ、
さらに新しくできたトラムT7線を経由してパリに戻りました。
それでは、その時の散歩日記です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/9c/2c115727ce296e22fb8bf27cb4288782.jpg)
RER C線 との乗換駅、Massy - Palaiseau 駅。
こちらはRATPですが、C線はSNCFで、ホームはちょっと離れています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/a1/27cbfb99add583eebf877d2122df5c8b.jpg)
パリ南西郊は静かな住宅街が続きます。
同じRER B 線とは思えないくらいに、SNCF管轄の北側とは風景や乗客が違います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/b4/23adb0b4eda6548800fe1eed43564a45.jpg)
「窓口」という名の駅。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/b3/981e96b9de49cffb0c4c177ed34f035b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/2b/09ae67d34f97506bfd97322b1cd370cc.jpg)
終点近く、Gif-sur-Yvette 駅。降車客も乗客もまばらになってきました。
数十分前にパリの Châtelet - Les Halles を走っていた電車とは思えない、
まるでローカル線の佇まいです。
パリから約50分、終点のSaint-Rémy-les-Chevreuseに到着します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/e2/47070a5666a33a8b7c34cf800a4dddd2.jpg)
(駅名に入っている lès というのは英語の the に相当する定冠詞 les ではなく、
古語 lès や lèz (「~の近くの」)です)
そんなわけでその名の通り、Chevreuse 渓谷公園の入り口に位置しています。
なだらかな山が駅の近くまで迫ってきています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/37/c919f78a6198de89973819d92d999a76.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/e7/d10d0e9d98d40df0e411bfea68a99ca1.jpg)
線路はここでおしまい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/ff/f65b945295ff6ecfd440c3f170f804da.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/af/83248b6dd0ba3f1ac43a393c1b4607a5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/b8/dd42acea941ab0ba0b567f653ebe4a24.jpg)
ここが RER B 線系統の南端、最北はシャルル・ド・ゴール空港です。
パリに戻ります。
が、来た道を引き返すだけではおもしろくないと思い、
ぱっと Antony 駅で降りてしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/41/12edf1ad132b4309579163da661ba819.jpg)
ところで、今回のお出かけはいつもと同じように、
定期券であるICカード Navigo のZone1-2用を使っています。
平日はパリと隣接郊外だけしか乗れませんが、
土曜休日は Zone 5 まで、つまりイル・ド・フランス地域圏の交通にすべて乗れるようになります。
しかし、今回の Orlyval だけは例外。
いかなる券も使えず、別払いできっぷを買わなければなりません。
改札機はICカードも未対応です。
10ユーロ出すか、かなり迷いましたが、
これも経験、えい、とばかりに乗ってしまいました。
本当に空港に用事があるときは、
これからは RER B線 + Orlyval の乗り継ぎではなく、
Orlybus というパリから直通のバスを使うと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/75/4413c24b04984190b1683f04f8d66a50.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/7f/3ed8fc4ebb8e84bf95bc505580646064.jpg)
Antony からしばらくトンネルの中を行きますが、
トンネルを出ると RER C 線の線路と並行します。
日本で言う新交通システム(「ゆりかもめ」や「ポートライナー」)のようなものです。
Orlyval は1991年に開通した、VAL*を利用した空港連絡輸送です。
(VAL:Véhicule automatique léger「軽輸送自動運転車両」、
Lille, Toulouse, Rennesなどの都市でメトロとしても採用されている)
1993年にはRATPが管理するようになりましたが、
前述の通り、運賃は他の交通機関とは一線を画するものになっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/3f/988f2a93ebcd8de1db34cc050ba0be18.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/68/33c8b026c13866cd7038cce98445f069.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/f0/ed2e2328c8fdc98ebf3791e50da97421.jpg)
自動運転のため、運転室はない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/09/db794d953c51bb2c9cf762108d6021f5.jpg)
横幅は狭く、ロングシートだがお見合い席のよう。
空港連絡用として、大型荷物置き場もあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/a7/d465e4306f3523ee125d61fe70be3508.jpg)
補助席もあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/e3/e9980d814740141e5875357ae751540e.jpg)
オルリー空港が見えてきます。
Orly Ouest (西ターミナル)でスイッチバックします。
反対に進みだしたので、びっくりしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/9a/42ea7da580a22248041b791b9744dd98.jpg)
Orly Sud (南ターミナル)が終点です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/b6/f04d30fd124416dea5e2587d46aab311.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/5c/209b3ab33af135ba0246ab6376615a4a.jpg)
列車は2両編成。
空港ターミナルビルに入ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/c8/73309a73a9f4da10f59a82d8c272985c.jpg)
ふっと、Tramway の文字が目に付きました。
あれ、ここまで来てたっけ?
そうだ、T7号線が開通していたんだ!
それでは、トラムでパリ方面に戻りましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/f5/d13b0776c41c2ef7d18b977dbf77454c.jpg)
トラムT7号線は2013年11月に開通しました。
一旦、空港駅からパリとは一駅反対側に向かい、
終点から起点を目指します。
終点は Athis-Mons 市にある Porte de l'Essonne 停留所。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/f3/6d7baa6985ca6d5f5eb058cd2634fc86.jpg)
がらんとしていますが、2017年にはここよりも南に延びるそうです。
停留所の横には、コンコルドが!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/77/4e7611345a9770d4b953270cc2ab0391.jpg)
この反対側はエールフランスの塗装になっていました。
トラムは明るく、きれい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/3e/f80daee5e82aa9e9c676e12a0f807408.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/b0/3d92271c798bfb271dd7c86725f3756a.jpg)
オルリー空港の貨物ターミナルを通り、
さらに現代のパリの胃袋、ランジス市場 (marché de Rungis)をぐるりと回りこむように行きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/f8/8cb908993883815b35f9b8a76c958d11.jpg)
高速道路A6(パリからリヨン方面に、さらに地中海方面に通じる、
通称「太陽の道」Autoroute du Soleil)と付かず離れずで進みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/f1/78da2ea6804209ab61c2687d80bc71c9.jpg)
Place de la Logistique 停留所。(直訳すると「物流広場」。巨大市場らしい!)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/1b/55fc7e79e6deb0b270eb6985a1b756bb.jpg)
終点、Villejuif - Louis Aragon 駅。メトロ7号線の終点です。
トラム乗り入れにともなって、リニューアルされました。
ここからメトロで帰ります。