やっパリ、メトロで。

パリ在住だったブログ主が語る、パリ・フランス、日本の交通系散歩日記。鉄分やや多め。

【フランス都市交通】 Le Mans(ル・マン)のトラム

2013-12-07 | フランス都市交通(パリ以外)
この日はペイ・ド・ラ・ロワール地域圏 Pays de la Loire サルト県 Sarthe の県庁所在地、
ル・マン Le Mans にやってきました。
ル・マンといえば、24時間耐久レース (24 heures du Mans) ですが、
私がここにやってきたのは、12時間耐久で試験があるため。
夏に日本で受けた職業研修の試験で、日帰りです。

朝一番のTGVに乗り、パリ・モンパルナス駅からTGVで50分ちょっと、185kmあまり。
ほぼ全区間で高速新線を走るので、速い!
時間も距離も、東京から静岡駅や新白河駅まで新幹線で行ったくらいです。

まだ明けやらぬLe Mans駅に到着です。
 

Gares (「鉄道駅・バスターミナル」の意)停留所から、トラムに乗ります。

乗車約20分、メーヌ大学 (Université du Maine) の大学事務局や試験会場に近い
Campus - Ribay 停留所で降ります。

午前中の試験終了、お昼休みに少し散歩です。

路線は大学敷地外周の2辺を回って、終点を目指します。
緑化軌道が美しい。


試験が19時30分に終わりました。長い一日でした。
帰りのTGVは22時20分。
ここから、気晴らしにトラム全線に乗ります。

ル・マンのトラムは、2007年に開業しました。
市内バスとともに、SETRAM 社 (Société d'économie mixte des transports en commnun de l'agglomération mancelle 「ル・マン都市圏公共交通混合経済会社(第三セクター)」)によって運営されています。
現在は合計15.4kmの路線を持っていて、北端の Université 停留所から、
南側で二股に分かれ、Antarès - MMAréna 停留所と
Espal - Arche de la Nature 停留所となっています。


それでは、乗ってみましょう。

車体と同様の深いオレンジ色で統一されています。先頭車と3両目はボックスシート。


2両目と4両目は折りたたみ式のロングシート。


両開きのプラグドア。ボタンを押して開けます。


刻印器 validateur。
磁気式カードは上から差し込みます。ICカードは前面にタッチ。


天井はラッピングがなされています。おしゃれ。


南端の終着の一つ、Antarès - MMAréna 停留所。
保険会社MMAの名を冠する複合スポーツスタジアムの最寄と同時に、
24時間耐久レースの会場最寄り駅です。
が、夜なのでまっくら!
横に道路が一本通っているだけで、
向こう側は茂みになっています。


もう一つの南端の終着、Espal - Arche de la Nature 停留所。

二股の分岐点 Saint-Martin 停留所では、
バスとの対面乗り換えが可能です。


券売機は各停留所に。SNCF の地方路線 (TER) のそれと酷似しています。


待ち時間が表示されます。

ル・マン市の中心、レピュブリック広場 place de la République。






SNCF のル・マン駅。


さて、帰りましょう。
ワインとサンドイッチを買って、TGVの中で一人、試験終了の祝杯です。

日が変わる直前にパリ・モンパルナス駅に到着しました。