やっパリ、メトロで。

パリ在住だったブログ主が語る、パリ・フランス、日本の交通系散歩日記。鉄分やや多め。

アルザス地方 ミュールーズのトラムトレイン

2014-07-01 | SNCF(フランス国鉄)
5月末、パリでブログ主が所属する合唱団が、ドイツに遠征しました。
帰りは一人離脱して、寄り道しています。
フランス国内に入りました。

前回はこちら
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/1e03c3d937379ab18392413f34f85648

アルザス地域圏 (Région Alsace) では、TER(transport express régional:地域急行交通)で珍しい試みを取り入れています。
例えば、コライユ客車で編成され、時速200km/h で都市間を結ぶ TER200などが挙げられますが、
ミュールーズ (Mulhouse) では、前日にドイツのカールスルーエで見たトラムトレインのシステムが導入されました。
(カールスルーエ・モデルについては前回を参照)

行きは通常の国鉄列車で、帰りは途中からトラムトレインに乗ってみます。

出発はミュールーズのSNCF駅。通常の鉄道車両であるディーゼルカー、1両です。


この列車の終点の Kruth 駅まで行きます。
途中まではアルザス地方を縦に貫く幹線を快走します。
トラム3号線の線路が途中からぴったりと横にくっついてきます。

通常、SNCFは左側通行ですが、
ドイツに近いアルザス・ロレーヌ地方の路線だけはドイツと同様の右側通行となります。

Lutterbach 駅から分岐し、Lutterbach - Kruth 線を行きます。
単線になりました。ずっと横を走ってきたトラム3号線もこの駅で合流して、
直通する列車はトラムトレインとなります。

途中のThann Saint-Jacques 駅までは電化されていますが、
私の乗っている列車はその先まで行くので、ディーゼルカーです。
車内はのんびりとしています。



終点 Kruth 近く、山岳的な風景になります。


Kruth 駅に到着。

折り返します。


途中駅で行き違い。


Thann Centre ville 駅付近にて。
渓谷沿いに瀟洒な建物が立ち並びます。



この列車(写真右)はThann 駅止まりです。
ここから、ミュールーズ市内に直通するトラム・トラン(tram-train トラムトレイン:写真左)に乗り換えです。


このトラム・トランは、
Tram-train Mulhouse - Vallée de la Thur (ミュールーズ~チュール渓谷トラムトレイン)と呼ばれる路線です。

ミュールーズ市外では国鉄の電車、市内では路面電車になります。


車内。

Lutterbach 駅からトラム専用線に入ります。

Musées (博物館)駅で降ります。
単線なので、行き違いの列車を待ちます。


行き違いの列車が来ると、やがて出発していきました。
国鉄列車と同様の、TER Alsace のデザインを纏っています。
車両は、パリ郊外のトラムT4線と同様の、シーメンス社 Avanto (SNCF形式 U25500系)。


路面電車用の車両しか止まらず、
ホームは路面電車用に低く、駅舎もありませんが、
しっかりとSNCF(国鉄)の駅です。
平行して走る幹線上には駅はありません。

続きは次回!