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やっパリ、メトロで。

パリ在住だったブログ主が語る、パリ・フランス、日本の交通系散歩日記。鉄分やや多め。

「TERで巡るフランス」 雑誌『ふらんす』に連載中

2021-01-13 | 日記
ご無沙汰しています。コロナ禍でフランスに行けませんが、どっこい生きています。

創刊95年、昔からあこがれだった白水社さんの月間雑誌『ふらんす』に、
ローカル鉄道「TERで巡るフランス」の記事を連載させてもらっています(2020年4月号~2021年3月号)。
フランスの地域圏 Région ごとに取り上げ、地域圏の交通施策などを紹介しながら、旅をしていきます。
先ほど連載最終号の原稿を上げたところです。



ぜひお手に取ってみてください。
フランス語といえば白水社さん、そして、
豪華執筆陣の中に自分が入って1年、今でも襟を立ててしまう。

TGVで駅弁食べよう。「パリ・リヨン弁当」 Bento Paris-Lyon

2016-03-22 | 日記
首都からフランス南東方面へ向かう中・長距離列車の出発駅であるパリ・リヨン駅 (Gare de Paris-Lyon) で、
期間限定で「駅弁」が売られています。



これは、JR東日本グループの(株)日本レストランエンタープライズ(NRE)が、
海外における駅弁販売の可能性を探ろうと、昨年2015年12月に同駅に出店を企画したものでした。

しかしながら、昨年11月13日のテロの影響により、この話は一旦延期。
そのままなくなるかと心配でしたが、落ち着いてきたころに再び話が上がってきました。
今回は3月1日から4月30日までと、期間も長くなりました。

弁当 (le bento) はもはやフランスでは一般化している語です。
日本の弁当箱を好んで買う人を見かけます。
また、日本食に対する好奇心も強く、従来からの寿司、刺身、焼き鳥等に加えて、
うどん、お好み焼き、最近ではとんこつラーメンのお店が相次いでパリに出店しています。
自身もラーメンが食べたくなったら、
ヨーロッパ各地からの人や在留日本人と一緒に「なりたけ」の列に並んだものでした。

そんな背景の中、ちょうど同期間に、
東京駅の駅弁売り場「祭」と新宿駅「頂」でも同じものが発売されることに。
パリにはこの時期、用事がないので行けませんが、
東京で買い求めてみました。

3月21日(月・祝)、関東各地での用事を済ませ、夕方の東京駅「祭」に行きます。
3連休の最後、駅弁を求めて各地に帰る人々で、芋を洗うような混雑です。
お目当てをすぐに発見。
パリで発売の駅弁は数種類ありますが、
その中の、駅名を冠した「パリ・リヨン弁当」1,650円。
駅弁にしては高級ですが、ものは試し。
一折所望し、上野東京ライン熱海行に乗り込みます。

東京駅を出発したらすぐに紐解きます。


掛け紙が泣かせます。リヨン駅の大時計塔と梅の花模様があしらわれています。
左上には駅弁マークもついて、正真正銘の駅弁です。


掛け紙をとります。


掛け紙の裏にはお品書きですが、日本語とフランス語の両方で表記されていて、テンションがあがります。


丁寧に作りこまれた和のお料理弁当です。
フランスに住んでいる頃に買っていたら、涙がちょちょぎれたでしょう。
南仏に住んでいたころはパリの玄関はリヨン駅でしたし、
パリ在住の時は、リヨン駅から歩いて10分のところに住んでいましたので、たまにTGVを見に行っていました。
そんな駅で、日本の駅弁が売っていると思うと、実に感慨深い。
今そこにいたら、駅の特設売店まで毎日通ってしまいそうです。

閑話休題。
それぞれの区画が、フランス料理でいう前菜、主菜(メイン)と付け合せ、デザートに対応しています。

前菜

玉子焼、蒲鉾(このへんは汽車弁当の定番ですね)、豆腐田楽串、山菜漬、花人参煮、蛸とわかめのマリネ

主菜

シャロレー牛のすきやき風(シャロレー牛、こんにゃく、茄子、牛蒡、人参、いんげん、二色パプリカ揚)
付け合せ
白飯、ふりかけ、漬物

デザート

2種のカステラ

特色は、フランスの食材を使いながら和の駅弁に仕上げてあるところです。
その中でも特筆されるのは、主菜に使われているシャロレー牛でしょう。
シャロレー種はフランスでは一般的な牛肉です。
赤みが強く脂身が少ないため、和食にはどうかと思っていましたが、
やわらかく炊いてあり意外にいけます。
フランスでは脂身のないこれぐらいがいいのかもしれません。
ただし、味付けは決してフランス風にしている訳ではなく、
出汁などがしっかりきいた日本の味です。

今回発売されている中で、幕の内やおにぎり弁当などの
他のラインナップはさらに日本のレギュラー的な駅弁に近いものです。
そんな中で、この「パリ・リヨン弁当」は、フランスの食材と和食の調理法のコラボで、
最もフランス人の舌にも合うのではないでしょうか。

列車が高速化し、食堂車が衰退してしまった現在、
列車の中でしっかりしたものを食べるという習慣はフランス人から消えてしまいました。
それでも食べなければならない人は、サンドイッチなどの軽食をバー車や駅で買い求めて、
さっと済ませます。
これを機に、TGVに乗って、ワイン片手に駅弁を食べるというのも乙ですね。

「ぬまず(飲まず)喰わずで沼津まで」。
日本で明治以降育まれてきた駅弁をめぐる文化が、
日本と肩を並べる鉄道大国で、
そして世界に比類ない料理大国フランスにおいて、
このような形で紹介されることにワクワクを感じます。

おまけ
北海道新幹線開業を記念して、サッポロ黒ラベルの北海道新幹線缶が出ていました。

北海道と東北限定発売ですが、東京駅でも売っていました。

快速「伊豆初日の出号」 2016年の初日の出を見る

2016-01-03 | 日記
2015年から16年にかけての年越しは東京近辺で、ディズニーランドの花火をみてから、
明治神宮を詣でてきました。

前回はこちら
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/56a3216cf29df8ff0d90417ed3bdf316

その後は、1月1日限定運行の快速「伊豆初日の出」号で、伊豆半島へ初日の出を見に行きます。
常磐方面、房総方面、伊豆方面、どちらに向かうか迷いましたが、結局初心貫徹。
そのまま静岡県東部の実家へも帰れますからね。
12月31日の夕方にようやくキャンセルの出た指定席を手にしています。
それにしても、東からやってくる「初日の出号」、なんかめでたい列車名!

1月1日 4時05分、品川駅




こんな明けやらぬ時間ですが、もう既に初日の出号のお客さんがいっぱいいます。
列車は4時10分ごろに入線してきました。

車両は伊豆急行の「リゾート21」が東海道線に乗り入れてきています。
下田にちなんで、黒船をモチーフにした塗装になっています。


海側を向いた座席もあります。


先頭と最後尾には展望席もついています。指定券は1か月前10時発売時に瞬殺でしょう。


グリーン車「ロイヤルボックス」車両。

4時17分出発。
藤沢までは東海道線の各駅に停車しながらお客さんを拾っていきます。
通常旅客列車の走っていない時間、無数の貨物列車とすれ違いながら熱海まで快走します。
ほとんどの特急でさえ止まる小田原も通過しました。
皆さん、ゆうべは紅白でも見てから、徹夜して品川駅まで来たのでしょう。
ほとんどの人が寝ているため、車内はシーンと静まり返っています。

熱海から伊東線に入り、伊東まで来ました。

ここで小休止です。
ここから伊豆急線に入っていきます。

進むにつれ、だんだん明るくなってきます。



伊豆熱川駅、トンネルとトンネルの間の駅で、温泉街が目の前です。
湯けむりが立っていて、いい雰囲気。

さて、この列車のメインイベント、初日の出鑑賞です。
片瀬白田駅に6時35分に到着で、約50分停車します。

一人残らず列車を降ります。

伊豆急の社員さんが、改札前でおしるこを配ってくれました。
あったまったら、駅員さんについて、歩いて5分の海岸へ向かいます。
















2016年、今年もいい年でありますように。

駅に戻ります。


ホームへの通路で、伊豆急の社員さんがさらにおしるこを。

車内に持って帰って、いただきました。ごちそうさまです!!






8号車のデッキには竜馬がちらり


7時25分、片瀬白田駅を発車します。海沿いの最高に景色の良いところを行きます。




終点の伊豆急下田駅に着きました。
今度は改札近くでみかんを配ってくれました♪

駅から歩いて3分、寝姿山ロープウェイに乗ります。
「初日の出号」利用者には、割引券が配られました。伊豆急、なかなか力が入っています。


景色を堪能してから、帰りの電車に乗ります。
今度も行きと同じリゾート21車両ですが、普通電車。乗車券だけでこれに乗れるとは!
期間限定で、「にゃらん号」になっています。


3号車は、にゃんじゃこりゃ!?





気合入っています。大いに興味をそそりますが、
男一人では虚しくなりそうなので、通常の車両に行きました。

やはり景色のよいところを、海向きの席に座って、下田駅の鯛寿司を食べながら。


今年もよろしくお願いします。

2016年の初詣 幻の原宿駅3番線に降り立つ

2016-01-02 | 日記
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

去る12月31日より1月1日にかけて、大晦日や元日の華やかさを味わいたく、
青春18きっぷを使って乗り納めと初乗りを行ってきました。

フランスで生活しているときも、お正月だけは日本にいたいと思っていました。
クリスマスのほうが華やかで、それが終わってしまうと、たとえ新年といえど
地味で、日本の正月が恋しくなるのです。

数日前に行程だけは決めましたが、既に後述の「伊豆初日の出号」の指定券は売り切れ。
でも、31日夕方に指定席券売機でキャンセルを確認し、即座にゲットしました。
川越、目黒で知り合いに合う用事を済ませ、千葉県に向かいます。

それでは、いってみましょう。

【ディズニーランドの花火】
2015年12月31日 22時28分
京葉線の蘇我駅から東京行の各駅停車に乗ります。
何でこんな時間に?それは、車内からディズニーランドの花火を楽しむためです。
高校時代にこの楽しみを覚えてから、数年に1回ずつやっていました。
ここのところは、フランスに行っていたので、今回は10年ぶりぐらいです。

暮れの押し迫った都心に向かう電車。お客さんは通常乗っていません。
ここで、窓を開けて花火を見るというのが楽しみなのです。

すると、海浜幕張駅からものすごい数の若い人が乗ってきました。
手には Bump of Chicken の紙袋。立ち客も出て、なんてこった!
こんなことは初めてです。
こうなったら、電車に乗り続けるのをあきらめ、花火のために一回降ります。
ディズニーランド最寄りの舞浜駅は23:58発。防風のために壁があり、
ホームからはディズニーランドが見えにくくなっているのは調査済みです。

東京都に入って次の葛西臨海公園駅には2016年1月1日0:00着。
下車し、急いでホームの舞浜寄りに行きます。


10人ほどが同じことを考えていました。みんなで2016年を祝います!
5分ほど、次々と打ちあがる花火を楽しみます。


葛西臨海公園の観覧車もまだやっていることでしょう。

【原宿駅幻の3番線】
初詣は明治神宮にします。
終夜運転をしている山手線、外回り電車で原宿駅にやってきました。













毎年12月31日から1月4日にかけて、時間帯限定で幻の3番線に降り立つことができます。
本来の2番線側は、ホームが狭く、初詣客をさばききれないため、
こちらを使います。一年に数日しか使わない臨時ホームのため、簡素な作り、
駅員さんも改札に立つ懐かしい風景があります。





お参りを済ませます。約20分並んで、ようやく本殿に。すごい人です。
それにしても、外国人が多くなりました。私の周り、色々な外国語が聞こえてきました。
(インド・パキスタンあたりと思われるカレーの香りの人、中国語、ルーマニア語、フランス語。。。)





また臨時ホームから外回り電車に乗ります。
次の目的地は品川駅なので、一旦代々木駅まで行ってから折り返します。

次回に続く!
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/f8df866bbf69c300cbaac9b238b7f075


Renfe (スペイン国鉄)の広報ビデオを翻訳しました

2015-12-26 | 日記
職場のフランス人同僚から、
「スペイン人の友人が、英語で話していてスペイン語またはフランス語字幕になっている宣伝の、
日本語吹き替え版を作ってほしい、と言っている」という相談を受けました。
テーマは 「Renfe Spain Pass」 、
スペイン国鉄 Renfe (Red Nacional de Ferrocarriles Españoles) の高速列車 AVE にお得に乗れる外国人用パスの宣伝です。
http://avexperience.es/renfe-spain-pass/

私の得意分野、ということで仏人同僚が私をご指名、
早速翻訳を済ませました。

そして、いつもお世話になっている事務所のお隣さんがナレーションのプロなので、
彼女とスタジオで吹き込んだ音声データー(一文ずつ、私が英語で、その後に彼女が日本語でナレーションを入れたもの)をスペインに送り。。。

スペインでの編集作業を終えて、

できました!



翻訳・通訳・執筆のご依頼は、カテゴリー「プロフィール」内の連絡先までどうぞ。
お見積り無料です。

京成「シティーライナー」:成田まで先代「スカイライナー」に乗ってみる

2015-12-05 | 日記
11月14日からフランス出張でした。成田空港から飛行機に乗ります。

当ブログでもいくつか記事を書いてきたとおり、
静岡から成田空港に行く道はさまざまあります。
今回も、安く、しかもアクセントをつけようと、
あえて新幹線とせずに「湘南ライナー」などに乗っていこうと考えていましたが、出発当日は土曜日。
運転していません。
そのため東京まではおとなしく新幹線としました。
じゃあ、その先は成田までJRか、バスか、それとも…

が、京成電鉄の時刻表を調べてみると、土休日のみ運転「シティーライナー」が走っているではありませんか。
これは、2010年に現在の車両になる前の「スカイライナー」に使われていたAE100形で運転されています。
運転経路も、現在の成田スカイアクセス線ではない、京成本線を行くもの。
JR派の私ですが、これを機に「シティーライナー」に乗ってみたいと思いました。

折から、この1日1本だけ残された「シティーライナー」も、
12月5日のダイヤ改正で姿を消してしまいます。
これに専属で使われていたAE100形も、今後の去就は発表されていません。

というわけで、2010年以前の空港アクセスの気分になってたどってみます。




京成上野駅、シティーライナーが入線してきました。
乗り込む人はわずか。というのは、こちらは空港までは入らず、
京成成田駅止まりです。しかも所要時間の長い京成本線回り。
隣のホームには、空港まで行く「スカイライナー」が待っていて、
スーツケースを持った人たちを吸い込んでいきます。


車内販売設備もあったと思われます。


室内はオーソドックスにまとめられており、全体的に90年代前半を感じさせる設えです。
ほぼ同区間を走っていたJRの初代「成田エクスプレス」253系と同時期ながら、
雰囲気はだいぶ違います。


座席は固め基調のリクライニングシート。


フットレストも付いています。


空港アクセス列車のため、大型荷物置き場がついています。


都内を抜けると、田園地帯を行きます。


ちょっと走ると、一気に街が見えてきて、途切れるとまた田園地帯、という景色が連続します。

約50分で京成成田駅です。




この列車はここで終点。スーツケースを引きずりながら降り、
次の空港行の列車を待ちます。空港まであと10km程度。

モスクワに行ってみる アエロエクスプレス(シェレメチェヴォ空港)

2015-11-22 | 日記
フランス出張です。が、ロシアを回っていきます。

モスクワ・シェレメチェヴォ空港の近くにホテルを取り、一泊です。
折角来たので、モスクワ市内にちょっとだけ行ってみました。
(乗り継ぎで空港を出る際には、ロシア大使館や総領事館で、
トランジットビザの取得が事前に必要です。
申請から11営業日以上の受け取りでしたら、無料で取得できます)

空港から25km離れた市内まで35分で結んでいるのは、「アエロエクスプレス」です。

ロシアというと、25年前にソ連が崩壊して、
政体が変わった時の混乱のイメージがありますが、
モスクワに行ってみると、世界有数の近代的な街となっていることがわかります。
やっぱり降りて正解でした。


空港ターミナルのアエロエクスプレス駅です。











モスクワ市内、ベラルースカヤ駅まで来ました。ここで、やっパリ、メトロに乗り換えます。

メトロ2号線

地中深く潜るのが、旧共産圏のメトロの特徴。





チアトラーリナヤ(劇場)駅で降ります。
赤の広場に行きました!共産体制では簡単に見ることのできなかったところ、
降り立ちました!!


グム百貨店


ポクロフスキー聖堂(ワシリー寺院) 玉ねぎ型した屋根、ポクポクした名前ですね
ゲーム「テトリス」の背景を思い出す。


大統領府の入っている「クレムリン」の門。21時を過ぎていて、もう中には入れない。


レーニン廟。


ボリショイ劇場。

またメトロ→アエロエクスプレスで空港に戻ります。

メトロの駅は、ホームも非常に豪奢なかんじです。




耳が痛くなるほど寒かったですが、ホテルに無事着きました。

翌朝起きると、雪が降っていましたとさ。
そのまま空港へ行き、フランスに向かいました。

Japan Expo に行く!

2014-07-06 | 日記
7月2日から6日まで、毎年恒例、日本の祭典、Japan Expo が行われています。
いまやフランスからだけでなく、ヨーロッパ中からも来訪者が押しかけてきます。
今回15回目になるそうですが、ブログ主は初めて行きました。

午前中は仕事があったので、午後のRER B線に乗って向かいます。
通常、昼間に走っている快速電車はパリ北駅 (Gare du Nord) を出ると空港までノンストップですが、
今日は臨時に見本市会場最寄の駅に止まります。


なんと、停車駅表示下欄にもJapan Expoの文字が!
いかに多くの人が訪れるかがわかります。
この見本市会場で行われる他の大きな恒例行事、
例えば Maison et objets などのイベント時でも、こんな表示は出ません。


シャルル・ド・ゴール空港手前の Parc des Expositions 駅が最寄です。



駅もこの通り、Japan Expo 一色です。


コスプレして記念撮影ができるのかも。


マンガの広告。




会場は、Villepinte 市(Seine-Saint-Denis 県 (93))にある見本市会場です。

日本で言えば、幕張メッセのようなものでしょうか。










(画像がちっちゃくてごめんなさい)
ミュージシャンの YOSHIKI さんと「ふなっしー」が同じステージの上に乗っていたり。
フランスにいて、こんな光景をみるとは...



帰りは集中するので、券売機付近では整理が行われていました。
コスプレの人たちが多数いて、ここはフランスだよなーと思いながら、
滑稽。



帰りの電車の中にもコスプレイヤーが。
この時間になると、RER B線はすべての電車が各駅停車になります。
少しく治安の良くないところにも停車するので、
途中で乗ってくる乗客とのギャップが激しいです...

晴海や有明のコミックマーケットに行っていた大学時代を思い出しました。
(最近はそっち方面からすっかり足を洗ってしまっていました)

ミュールーズの鉄道博物館 Cité du train (2)

2014-07-03 | 日記
トラムトレインに乗って、ミュールーズの鉄道博物館 (Cité du train) にやってきました。

前回はこちら
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/e7ad8a9602cdaf31c0b4d354282eab4a

旧館に入ります。
歴史順、カテゴリー別に鉄道技術の発達がわかるようになっています。

鉄道草創期、蒸気機関車




ワイン樽を積めるようになっている貨車。フランスらしい。



電気機関車の登場と発達


1920年代に製造の BB1600 形。
この頃は日本には電気機関車を国産開発する能力がなかったため、
欧米製電気機関車が日本にも輸入されていました。フランス製はなかったようですが...


1955年に時速331km/hを記録した電気機関車 BB9000 形 9004 号機


げんこつ形をしている cc5600 形電気機関車。



車両の大型化


ブガッティ式ガソリンカー(1932年)。
自動車会社が手がけていて、超軽量化されている様子がわかります。


ルノー VH形ディーゼルカー(1933年)。自動車会社ルノーが手がけた最初の車両。
このころは自動車会社が内燃式鉄道車両も作っていたのですね。


パリ郊外(ソー線 Ligne de Seaux)の電車。
現在の RER B 線南側に当たります。


大統領専用車。




衛生車。野戦病院の役割を果たしていました。



ヨーロッパ国際特急網とフランス

1940年代後半から1970年代、このころが鉄道の黄金期です。
以降はモータリゼーションと航空路線の発達によって、在来線では太刀打ちできなくなり、
高速鉄道の開発、建設が進んでいきます。
この黄金期を飾っているのが、TEE(ヨーロッパ国際特急)の路線網です。
当初は各国自慢の一等車のみで編成されていました。


「ル・キャピトール (Le Capitole:パリ~トゥールーズ間)」や
「ラキテーヌ (L'Aquitaine:パリ~ボルドー間)」をはじめとして、
フランス国内都市を結ぶ特急に使用された Grand confort 形客車のバー車。
雨どいが内蔵されていたり、
足元が丸みを帯びたスカートとなっていたりと、スマートになっている。


TEE客車内部(食堂車)


TEE PBA (Paris-Bruxelle-Amsterdam)用寝台車。
窓割りが独特です。


ターボトレイン。
1960年代に高速鉄道を見据えて開発されましたが、
騒音・振動に問題があり、燃費も悪く、
高速鉄道は電気車方式のTGVとして結実しました。
2000年代前半に退役しています。
ブログ主も1997年に乗りましたが、ものすごい音でした。

TGVに関しては、老朽化のために廃車になった車両はまだありませんので、
本物が展示されるのは当分先でしょう。

運転台のモックアップと、各種模型、
そして2007年に世界記録574.8km/hを達成した時の
運転台からのビデオが流されていました。

レストランがようやく空いてきました。
TEE「ル・ミストラル」のステンレス客車を模した入り口。


店内には蒸気機関車の模型や、鉄道写真が。



鶏肉のリースリングワインソース煮込みと、アルザスのピッチャーワインをつけて。


ミュージアムショップを抜けて、博物館を後にします。

トラムトレインでミュールーズの市内に入り、
トラムの市内線1~3号線を全線乗りつぶしました。


工業都市らしく移民も多く、各線終点近くで乗り降りする人たちの目はどことなく怖い。


しかし、トラム各駅付近の架線柱はこのような円形で凝っています。

この後は、TGVを乗り継いでパリに帰ります。
チケットを予約した時点の最安値の列車、さらにそこにわずか3ユーロ足すだけで、
一等車に乗れることがわかりましたので、迷わず一等車で!

ミュールーズから、2011年に開通した高速新線ライン・ローヌ線 (LGV Rhin-Rhône) でディジョン (Dijon) まで。
二階建ての TGV Duplex です。
高速新線を降りて、ディジョンの駅手前までは工事のためにノロノロ運転、5分ほど遅れました。


乗り継ぎの列車も遅れてやってきました。
ディジョンからパリまではクラシカルな第一世代のTGV車両です。
15年ほど前に大幅なリニューアル工事を受けています。

アルザス地方に店舗のあるパン屋 Poulaillon の
プレッツェル生地のサンドイッチとビールで晩御飯。



雨の中を過ぎると、ブルゴーニュの平原に虹が。


快晴のパリに到着です。21:02、5月末のパリはまだ明るい。

ミュールーズの鉄道博物館 Cité du train (1)

2014-07-02 | 日記

Musées 博物館駅でトラムトレインを降りました。

前回はこちら
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/bf104bd0c0ebcd5bb29f522e7ae72570

ミュールーズ (Mulhouse) は、人口で見ると、アルザス地方第二の都市です。
しかし、木組みの建物が立ち並ぶアルザス地方の他の街や村とは違い、
工業都市のため、あまり見所はありません。
しかし、この街に立ち寄ったのは、フランス随一の巨大な鉄道博物館がお目当てのためです。

駅を降りると、だだっ広い草原に一本の道が続いています。
その道に沿っていくと、最初に EDF (フランス電力公社)の電力博物館が、

そしてその先に目指す鉄道博物館 (Cité du train) が見えてきます。


カラフルな建物が目を引きます。

入り口で入場券を買い、入ります。
今日は月曜日、ほとんど入場客は居ないように見えます。
それでもすれ違う人はドイツ語を話す人が多いので、
国境を越えて観光に来ているのかもしれません。


以下、展示車両の写真、簡単にコメントをつけるだけとします。
ここに挙げた写真はほんの一部。
とにかく巨大で、展示車両が充実しているので、
予備知識がなくても見るだけで楽しめます。


入場してすぐの新館は鉄道草創期から第二次世界大戦前夜までの
「鉄道黄金時代」(Le siècle d'or du chemin de fer) をテーマとした展示。
暗い室内として、ライトアップによって展示を際立たせています。


入って早々、キワモノがやってきました。
タイヤ会社の「ミシュラン」(Michelin) が、騒音低減と乗り心地向上を図って、
ゴムタイヤを履かせた「ミシュリーヌ」(Micheline) です。
JR北海道で開発中の DMV (Dual Mode Vehicle) とは違い、
鉄路の上だけを走るためです。
フランスのメトロで走っているゴムタイヤ車両のご先祖様です。


迫力の蒸気


貴賓車(公用列車)


なんと、脱線転覆のシーンが再現されています。



オリエント急行食堂車


オリエント急行寝台車



パリのメトロで1908~1983年に使用されていた Sprague-Thomson 形車両。

9号線の路線図。古めかしい表示だけど、当たり前だが、今の駅名と変わらない。

新館を出ると、昼時でレストランは満員でした。人っ気がなかったのに。
仕方なく、屋外展示の中庭に出ます。




昨年で全車退役し、最近展示が始まったと思われる、
パリ近郊線のZ6100系電車、通称 Petit-gris 「グレーの坊や」が。
一昨年、パリ北郊で乗りました。


特別カラーが施された、入れ替え用ディーゼル機関車。
模型がほしい。


伝説の特急「ル・キャピトール」(Le Capitole) 専用塗装の電気機関車 BB9200型です。
パリ~トゥールーズ (Toulouse) 間を在来線最速の 200km/h で結んでいました。
TGVができるまでの最速列車を牽引していた機関車です。


コライユ客車の塗装バリエーションを一両に施してしまっています。わかりやすい。
(左から、オリジナル、TER汎用塗装、コライユ・テオズ、TERアルザス、コライユ・アンテルシテ)

長くなってきたので、次回に続く!