![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/04/3a59adf8b10ca9de57f49d6fd3f6da8c.jpg)
SNCF(フランス国鉄)のオール2階建て新幹線車両 TGV Duplex は、
1996年より運行を開始しました。
LGV「高速新線」(ligne à grande vitesse)のうち、
パリ・南東線(LGV PSE : Paris - Sud-Est)の混雑緩和を目的として、
最初はパリ~リヨン間に導入されましたが、
現在では地中海線、北部方面、東ヨーロッパ線など、
多くの路線で使用されています。
両端が機関車、それにはさまれた8両の客車の、10両固定編成です。
客車の内訳は、1等車3両、バー車1両、2等車4両です。座席定員は545名。
需要が旺盛な路線では、2編成併結の20両編成、定員1090名で運転されます(客車は16両)。
(高速列車で世界一の定員は、
JR東日本のオール二階建て新幹線Max E4系8両編成を2編成併結した1634名)
現在、内装のリニューアルを行った車両が出てきていますが、
今回のログでは、改装前の車両を取り上げます。
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外観塗装を変更した車両が出てきましたが、
内装リニューアル工事とは連動していないようです。
画像の208編成も内装はオリジナルのままでした。
2等車は緑を基調とした内装。
階上室(2階)は、天井がドーム型。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/ca/f3306c7444a55ab29a1c856a2199183a.jpg)
車両間の通り抜けはすべて2階で行われます。
JR東海371系や小田急ロマンスカー20000形、元・特急「あさぎり」の2階建て車両の構造に酷似しています。
車両間の通行があることから、比較的車内に動きがあります。
そのため、iDTGV*運用では、
子供づれが騒いだり、ポータブルDVDプレイヤーやパソコンの音を出してもよい、
「iDzap」に割り当てられます。
*iDTGV : SNCFの子会社iDTGV社が発売を管理し、SNCFが運行を行う列車。
窓口販売を行わず、ネットのみの販売網によって、廉価を実現しているほか、
サイトより座席位置が選べたり、車内サービスも他のSNCF発売列車よりも充実している。
http://www.idtgv.com/fr/
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/0e/1d147afda44f4e48cb7c0bdccfdd4be6.jpg)
階上、階下とも、客室に入るとすぐに大型荷物置き場があります。
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階上室デッキ部分、トイレと客室入口の間に、補助席があります。
満席時、立ち席承知券 (place selon disponibilité)となってしまった際には、
こちらへ。
階段を下ると、デッキと階下室になります。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/d8/fb9e02fbe8333dec0b22e71b7b3ed76b.jpg)
階下から階上を。
階下室(1階)は天井が平らなのが特徴ですが、他は階上室と変わりません。
各車両、片側が行き止まりになっているので、通り抜けがなく静かです。
それを生かして、iDTGV運用では「iDzen」
(日本では、山陽新幹線「ひかりレールスター」の「サイレンス・カー」に相当)に割り当てられます。
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2等車座席です。
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リクライニングボタンを押して、座面を前にスライドすると、わずかに倒れます。
シートピッチは日本の特急列車に比べると狭いですが、
足は前座席下に伸ばすことができます。バー式フットレストもあります。
窓割りは座席配置と一致していないので、真横が壁になってしまう場合もあります。
運次第。
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1等車階上室。車内の基本構造は同じですが、
ソファーのようにどっしりとした座席と、赤を基調とした内装となります。
バーは1等車と2等車の中間にあります。
階下は機器室、階上がバーとなります。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/0d/b32f5f116b7ec9f99917a6dcadeadd4b.jpg)
"DEC 1996 première mise en service du TGV DUPLEX"
「TGV Duplex 1996年12月運転開始」
バー車カウンター横にあった掲示です。
指と先頭車の流線型をなぞらえています。
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