MJイラストレーションズ日記(2007-2014)

MJイラストレーションズの過去ログ(2007-2014)

「<峰岸制作公開>6月19日・Bクラス」

2013年06月27日 09時55分00秒 | 峰岸達の制作公開授業
今回はみんなが楽しみにしていた峰岸先生の制作公開。
皆勤賞に贈る似顔絵の制作課程を見せていただきました。
モデルは徳重さん。徳重さんといえば、伝統芸能の習い事をしていたり、作風もそういった雰囲気なので、お着物姿の似顔絵なのが素敵だなと思いました。

好きなもの、使いやすいもの・・・工夫されたこだわりある道具。
全て先生らしい感じがあって、私も自分に馴染む道具を見つけていきたいと思いました。

何を使い、どういう過程で作業をされているのかという点も勉強になりましたが、
筆の動きや描くリズム、力加減といった繊細な部分、なにより、描く呼吸のようなものを肌で感じられたことが、感動的でした。

それらを使って描かれる迷いのない線、先生独特のかすれた塗り。丁寧に描かれる顔、ディテールにこだわる部分・・・
見て学ぶ多くが、いつも授業で指摘してくださることだったりします。
ニュアンス的な部分は、なかなか程よさを掴みきれなかったりもしたので、実際に過程を見ることで、「ああ、こうゆうことか」と少し解れた気がしました。

仕上げに描き加えられていく着物のしわには、ため息が出て、
回してくださった出来立ての原画が、とてもとても美しかったです!
エメラルドグリーン(かな?)が、こんなに味わいある雰囲気になるんですね!
以前おっしゃっていた「上手い人は原画にきれいさがある」という言葉を思い出していました。

今回はいつもとは逆で、先生が緊張する番かな?と思っていたのですが、先生はいつものスタンスでおしゃべりしつつ制作していて、私たちは息を殺して見ている。
そんなところは変わらない日でした。
絵の具が乾く間に、初日の続きの自己紹介をしていたとき、その途中に先生が描きだしていて、「聞いてます」と言っていたけど、私たちも先生の手元に夢中になってしまって・・・そんな瞬間が楽しかったです。

峰岸先生、貴重な機会、楽しい授業をありがとうございました。
普通見られないプロの仕事過程を見せていただけて、エールを贈ってもらった気持ちにもなりました。
次回の課題「人物」の前に、人を描き方を見せてもらえたので、少しでもレベルアップしたものを描けたらと思います。

長光雅世(11期)


こんな感じで、みんなに取り囲まれ、おしゃべりしながら描き進める。絵の道具一式入れたバッグを右肩に下げて、右手で抱えて持ってきて、直ぐに描き始めたので最初のうちちょっと手が震え描きにくかった。


この日、たまたま出来上がった雑誌と原画を担当編集者から渡されたので、持ってきた。UCカードのPR誌「てんとう虫」に島田雅彦氏のエッセイの挿絵を描いた。こっちもたまたま似顔絵だった。原画と印刷物見比べるのもちょっと勉強になるかな?



さて、そろそろ仕上がりという頃。徳重さん、顔を似せるにちょっと苦労した・・・。使った絵の具はポスターカラーの黒、アクリルガッシュのホリゾンブルーと白だけ。


原口祥絵がDAZZLEでグループ展に参加!

2013年06月25日 19時57分00秒 | 展示情報(ギャラリー)
こんにちは!9期生の原口祥絵です。
今度ギャラリーDAZZLE http://gallery-dazzle.comでグループ展をします。
「NかMか」を描くという題目でアガサクリスティー原作の小説を読みそれに関しての挿画と挿絵を描くという面白い企画です。
主催はマルプギャラリーさんです。http://malpu.com/gallery/
オープニングトークなどもあります。7月2日(火)18:00~
是非遊びに来てください。

開催期間 
2013年7月2日(火)~7月14日(日)
12:00~19:00(最終日17:00まで)

原口祥絵(9期)







<峰岸制作公開>6月12日・Aクラス

2013年06月20日 21時50分00秒 | 峰岸達の制作公開授業
Aクラス8期の井田やす代です。
小雨の降る中行われた今回の授業は、峰岸先生の制作公開。
先生の制作の現場をそのまま見る事ができる授業です。
わたしが拝見するのは3回目なのですが、毎回わくわくします。

まず、先生の使う道具を見るのも勉強になります。
「工夫をするのが好き」とおっしゃるとおり、真似をしたい工夫がいろいろ。

今回は皆勤賞の副賞用似顔絵を、下描きを描くところから見せてくださいました。
12期の吉泉さんと飼い猫のパンクちゃんの写真を元に描かれます。

ゆっくりと丁寧に線が描かれてゆきます。
意外なほどゆっくり。迷い無く確実に一本の線を捕らえてゆきます。
着色も同様にゆっくりと丁寧に。おしゃべりをしつつも、器用に着色されてゆく様子は気持ちが良い。

先生の作品がゆっくりと仕上がってゆくのを見ていて、
わたしは急ぎすぎているなぁと、自分の制作の仕方を反省しました。
早く仕上がりが見たい!と焦ってしまい、何枚も描き直しをしたりもします。

先生の頭の中には計画がしっかりとあるから、焦らなくっても大丈夫だし、ちょと間違えても修正が利くのだな。。。と想像しました。
そして、先生の落ち着いた美しいイラストレーションは、描いている最中も落ち着いているからだ!と当たり前の事ながら、発見をしたのでした。

「人がイラストレーション描く様子を見るのが好き」、「見たいけど見る機会が無い」と先生。
そんな貴重な機会をありがとうございます。
何度見ても新しい発見があります。また次回を楽しみにしています。

井田やす代(8期)


先ずは下描きからだが、似顔絵は似せるのにとても時間のかかることがある。2時間の授業時間内に描き終わらないことも考えられなくもないので、顔の下描きだけは、家で描いてきた。ちなみに下描き用の紙は、普通のコピー紙。鉛筆は2B。



トレース台を出し、描き終えた下描きの上に本描き用の画用紙(シリウス)を乗せ、黒のポスターカラーで、線描きをする。ポスターカラーは線に適度なかすれを表現するのに適している。顔は下描きのイメージと違ったりすることもあるので、ちょっとホワイトで消したり、ちょっと黒を加えたりとデリケート。


彩色には、アクリルガッシュを使う。用意したのはオレンジと白のみ。背景とMJバードにはオレンジの生のまま。洋服には白を混ぜて薄いオレンジを。


黒塗りの部分は最後に。彩色の時にちょっと線が消えたりするが、そういう部分は黒で塗り足したりもする。


はい出来上がり!しゃべりながらの制作だったが、所要時間は約1時間半。
今更ながらだけど、自分は線の引き方がかなりゆっくりなんだなと思った。
あ、それから後ろのだれか、授業中にスマホやらないでね!
<写真キャプション・峰岸>


TIS入賞、入選作品公開!

2013年06月18日 18時49分00秒 | コンペティション受賞・入賞
TISのHPに今回の公募の入賞作品が公開されたので、このMJ日記もMJ生の入賞者、入選者の作品を当人たちのコメントも添えて公開!

峰岸



今回、銀賞という賞を頂けて素直に嬉しいです。 それと同時に、先生も仰っていた様におそらく紙一重の受賞であっ たとも感じます。 イラストレーションにはゴールはないと思っています。 頭の中にあるイメージを作品にもっと投影できるように、これから も描き続けていこうと思います。

銀賞・ 水沢そら(12期・A)






TISコンペ はイラストレーションの道を志した頃からあこがれていた賞でしたので、入選するなんて当時の自分には想像もつかないことです。本当に峰岸先生はじめ皆さまに感謝です!
5点中一番変 な作品が入選したのも想像がつかなかったですが…笑
入選という結果に悔しさも残りますが、この悔しさをバネにまた頑張ります!

入選・大森雅史(6期・OB)




TISの入選すごく嬉しいです!
電話をもらった時は現実を彷徨ってる気持ちでした。
これからも地道に心を込めて描いていこうと思います!

入選・原口祥絵(9期・C)








<夏>6月9日・明日館C

2013年06月16日 04時13分00秒 | 課題作品
こんにちは、冒頭文は二回目となる11期生の中村麻衣子(11期)です。

今期初めての講評、不安と期待とで緊張された方も多かったのではないでしょうか。私も授業前からやや緊張していたのですが、教室に入るとたくさんの生徒で賑わっており、懐かしい面々の方々も見えて、少しホッとして授業に臨めました。
今期最初のテーマは「夏」。初回はいつもそうですが、講評ではなかなか厳しいコメントも頂いたりします。旧い生徒は何度も言われているコメントなので、すっかり頭に入っていると思いますが、やはり聞くたびに少しづつ消化し、学ぶことがあるように思います。
最初の講評なので、作品全般に通じると思われるコメントを全部抜粋して下記しました。羅列ですみません…

・人物が特徴を出しやすい、モノだけだとなかなか特徴が出にくい。かといって奇抜なアイデアを出してもダメ。

・イラストレーションは分かり易さが大事。

・点数はたくさん描くこと。プロは暇があれば描いている。一点だけでは判断しにくい。

・色数を抑える、若しくは色数が少なく見えるようにした方が、絵の品が良くなる。

・不自然にならないデフォルメをすること。

・写真には写真のリアリティがあるので、イラストレーションに起こす時はもう少し分かりやすく。

・個性を意識し過ぎない。
(顔の特徴を出しすぎるなど)

・実際のものを見て描く。ネットで調べるのも良し。

・良いと思う人の絵は真似しても良い。最初は似てても良い。人の絵を見て感動し、影響を受けた方が成長する。

・人物をもっとかけるように。

今回は机いっぱいに並べて4周して終わるほど盛況でした。新入生の方でピックアップされないものでも、色遣いやテーマの選びかたなど、はっとさせられるものがたくさんありました。また久々に見ても絵だけでその人と分かる実力派の方々は、やはりスゴイなと思います。

次回以降も楽しみです。今学期もどうぞよろしくお願いします。


岸川 恵(9期)


袴田章子(9期)


原口祥絵(9期)


森保香織(9期)


えいいち(10期)


二十果(10期)


竹田匡志(11期)


中村麻衣子(11期)


堀川直子(11期)


いたばしともこ(12期)


後藤由希(12期)


とやちかこ(12期)


石津亜矢子(14期)


白尾可奈子(15期)


たなかきょおこ(15期)


田中このは(15期)


夏目麻衣(15期)


原けい(15期)


たのうえまきこ(16期)


船津真琴(16期)


ネコポンギポンギ(16期)

以下振替


北 マキコ(B・9期)


一宮慎吾(B・12期)