お参り

昨日は、亡くなった母の誕生日だった。
結婚してから、この日は、ほとんど一人でお墓参りに行っている。

母は神様のもとにいると思っているので、そんなにお墓にはいかない。
父の母の先祖代々の墓でもあり、祖父も埋葬されているが・・・

父の父である祖父は、とても真面目な人だった。
手帳が新しくなると、家族全員の誕生日を書き込んでいた。
その日にお小遣いをくれるのだ。

祖父は信心深い人ではなかった。
もしかしたら、お墓にいるかもしれない。
そうだとしたら、ちゃっかり者の母は、きっと祖父にお小遣いをもらいに来るに違いない。

空の上から、笑い声がする気もする。
その中には、祖父の声も混ざっているような・・・
また世話になろうと、そこにいるのではないかとも思う。

この一方的な思い込みと、生誕の感謝をこめて、可能な限りお参りする。
花は持っていかず、お水をくんで行き、かるく掃除してきれいにしてくるだけ。
帰りにいつもよりたくさんお花を買って、写真の横とテーブルに飾る。

これが、８月３０日の過し方。