ひろふみのブログ☆

囲碁棋士大橋拓文のオフィシャルブログです。

安倍先生の思い出

2009-10-31 21:49:04 | 囲碁
安倍先生がご逝去されました。

安倍先生にはつい数ヶ月前にも、研究会で碁を教えていただきました。

この訃報に接して、安倍先生に初めてお会いしたのはいつだったか、

思い起こしてみると、それは入段するずっと前。

ぼくが幼稚園ぐらいのときでした。

父に連れられて、とある祭りの囲碁コーナー。

大盤に並べられた、詰碁。



大人達に囲まれて、僕は詰碁に釘付けになりました。

一回挑戦して間違えて、もう一回やって失敗して、

その都度ヒントを貰いながら、30分ぐらい経ったでしょうか。

ある手が閃きました。

その時、他の大人の方も「出来たっ」と。

でも、安倍先生はぼくにチャンスをくれて、

何度目かの挑戦で正解することが出来ました。

およそ20年ほど前の出来事なのに、

この問題(筋)とその祭りの囲碁コーナーでの出来事は

今でも脳裏に焼き付いています。

この問題が玄玄碁経の有名な問題だと知ったのは大分後の話です。

ぼくが今詰碁が好きなのも、こういう体験の積み重ねなんだな と

振り返ってみて、そんな風に思いました。

ご冥福をお祈りします。
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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
安倍吉輝九段 (季節労働者)
2009-11-01 12:33:25
多くの方が安倍吉輝九段の、思い出を書かれています。
お人柄が忍ばれます。
ご冥福をお祈りします。



大橋先生のブログを読んでいると、どうしても詰め碁に目がいってしまいます。
一線のとびですか?
返信する
安倍吉輝先生のご冥福をお祈り申し上げます。 (どら)
2009-11-01 15:09:39
囲碁をこよなく愛された安倍吉輝先生のご冥福をお祈り申し上げます。 合掌



詰碁の解答を送ります。
手順が面白い

 http://lgs.tw/qvwwq72

変化図
 http://lgs.tw/q9t6zog
 


返信する
正解です。 (ひろふみ)
2009-11-01 15:18:52
この手に気付いたときは衝撃でした。
返信する
解答 (季節労働者)
2009-11-02 08:24:19
どらさん、
変化図までありがとうございます。
lgs.tw は囲碁の手順を示すのに便利そうですね。
返信する
残念です (カーチス)
2009-11-02 10:44:11
初めまして。

安部先生の本は2冊持っています。
そのどちらも、普通の本とは違い、オリジナリティがあって、何度も読み返す内容でした。
(「碁敵粉砕! 裏定石必勝法」と「アマの知らない定石」)

随分熱心な先生なのだなあ、と感じたのを覚えています。
小さなファンでしたが・・ショックです。


詰碁の方ですが、黒が初手、一の6に打ったらどうなりますか?
私にはこの手でもうまくいっているように見えるのですが・・。
白が一の5にツギなら、正解同様、一の9に打つ、という読みです。
返信する
Unknown (カーチス)
2009-11-02 10:58:55
よく考えると、
白が二の8、黒が一の8と打った後、白は二の6に打つ手があるんですね。
正解のように、単にトブのが正しいというわけですね・・。
返信する
台湾の詰碁のやりとり (どら)
2009-11-04 10:27:49
参考

台湾 林至涵プロの創作詰碁 のやりとり

http://blog.board19.com/torah/?p=383
返信する

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