ミモザの花咲く庭から

一期一会に感謝     写真中心のブログです

あこがれ

2021-07-02 | 写真日記 日々のこと

吉井 勇の有名な一首

< かにかくに祇園は恋し寝(ぬ)る時も枕の下を水の流るる >

 

短歌に没頭していた頃、白川沿いの風情ある宿を思い描いては

作者の心の中に潜む思いなど知る由もなかったけれど

文人とはこんなに印象深く詠むんだなあと

いつもこころの隅にあったあこがれの歌でした

 

吉井 勇にはもう一つよく知られた古い歌があります

いのち短し 恋せよ乙女~

というあの歌です

「 ゴンドラの唄 」

女生徒だった頃、山岳部で夏の燕~餓鬼岳縦走をしました

順調に餓鬼岳へ着きましたが天気が急変し、大雨となりました

この日は信濃常盤へ下る予定でしたが

先生が停滞を決定し、小屋の方に交渉し、一晩お世話になることに。

そのころの餓鬼岳の沢沿いの道は片側の崖に沿い

つるつるのすべりやすい丸太が渡されたようなところで

もう片側は深い谷や滝壺など・・・

昔の横型のキスリングに重いテントなどを背負った私たちが

バランスを崩し転落ーなどとなったら本当に大変でした。

 

その餓鬼岳小屋での夜、先生が歌ってくださいました

 

~いのち短し 恋せよ乙女

    赤きくちびるあせぬ間に~

 

初めて聴く歌で、この歌を歌えるようになったのはずっと後のことでした

作者が 吉井 勇 と言う事を知ったのも。

 

今日のような雨の日はあの餓鬼岳小屋の夜が思い出されます

あの夜の先生の歌声が~~

 

ネットからお借りしてきた歌詞です

ゴンドラの唄

                                作詞:吉井勇
                                作曲:中山晋平

                                 いのち短し、戀(こひ)せよ、少女(をとめ)、
                                 朱(あか)き唇、褪(あ)せぬ間(ま)に、
                                 熱き血液(ちしほ)の冷えぬ間(ま)に
                                 明日(あす)の月日(つきひ)のないものを。

                                 いのち短し、戀(こひ)せよ、少女(をとめ)、
                                 いざ手を取りて彼(か)の舟に、
                                 いざ燃ゆる頬(ほ)を君が頬(ほ)に
                                 こゝには誰(た)れも來(こ)ぬものを。

                                 いのち短し、戀(こひ)せよ、少女(をとめ)、
                                 波にたゞよひ波の様(よ)に、
                                 君が柔手(やはて)を我が肩に
                                 こゝには人目ないものを。

                                 いのち短し、戀(こひ)せよ、少女(をとめ)、
                                 黒髪の色褪(あ)せぬ間(ま)に、
                                 心のほのほ消えぬ間(ま)に
                                 今日(けふ)はふたゝび來(こ)ぬものを。

                               ※歌詞の出典:1915年(大正4年)上演の劇『その前夜』の脚本より。

 

 

息子がななちゃんと共に知人の方の美術館へ行ってきたとのこと

トリックアートだそうです

    

 

 

今日も良い日でありますよう  大雨にはお気をつけて~

コメント (2)
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