以前、テレビ番組でお笑い芸人さんのどなたかが、大阪人は会話に生き死にをよく使うと言ってましたが、本当にその通りだと思います。
私も大阪に住んでた頃は、「死ぬかと思った。」とか、「ちゃう(=違う)かったら、死んでもええ。」やら「命賭けるわ!」とか
しょっちゅう言ってました。何だか死ぬ死ぬ詐欺みたいですね(^^;)
でも、口ではよく死ぬ死ぬ言ってたくせに自分だけは大丈夫と妙な自信を持っていた私が、死を考えたことがあります。
岡山に転居してきてここでの生活にも慣れた頃です。真夜中にひどい動悸で目が覚めました。
息をするのも、自分でなんとか吸って吐いてをしないと、たちまち呼吸も苦しくなりました。
ベッドに横たわるのも苦しくて、寝室を出て、リビングをぐるぐる歩きまわりました。
そうしてないと精神的におかしくなりそうだったからです。なぜ、こんなことになったのか皆目見当がつきません。
血圧を測ると、160を超えてました。普段は、110くらいです。通常、就寝中は日中よりも血圧は下がります。
脈拍も100近くになってます。水を一杯飲んでぐるぐる歩き回っていてもパニックのような症状は消えません。
父は60歳前に心筋梗塞を発症、母は40代後半頃に不整脈を発症して、緊急入院をしました。
もしかしたら、心臓疾患かもしれないと思うと余計パニックに陥り、とうとう救急車を呼びました。
運ばれた病院で心電図をとってもらいましたが、特に異常はありません。そうこうしているうちに、次第に血圧も脈拍も落ち着きました。
ただ、指先から図る血中酸素濃度は指に血液が巡っていないせいか最後まで測定できませんでした。
その後、そのような状態が2回起こりました。2回とも検査値には矢張り異常は見られませんでした。
その頃は毎夜、1時間半から2時間おきに目が覚めて、息苦しさが何時間も続き慢性的な睡眠不足の状態が続きました。
幸い仕事が午後からだったので、何とか休むことはなかったのですが、体は相当疲れきっていました。
パニック障害、過呼吸症候群の発作が起こると、このまま死んだら楽になるのに・・・とさえ、思ったくらいです。
食欲不振と吐き気も続いていたので、近くの内科医院を受診して、ランソプラゾールが処方されましたが、全く良くなりません。
私もこれで良くなるとはさらさら思ってませんでしたが・・・。
そして、パニック症状などもあるようだからと、抗うつ薬のレクサブロ服用を勧められました。
医師はストレスが原因だからそれで良くなるかも、と締めくくりました。
でも、私はそれは違うと思いました。ストレスは原因じゃなくて結果なんだから、ストレスの原因を探らなくては
いくら抗うつ薬を飲んでも良くならないし、そもそもうつ症状はないのだから絶対効かないという確信だけはありました。
その後だいぶ経って、仕事で何人か私の似たような症状の方に遭遇しましたが、薬の服用で反ってひどい寝汗の症状が出て、
余計不眠症状が悪化したり、中途覚醒が酷くなった方もおられました。
抗うつ薬の効果を否定しているわけではありません。薬はきちんと病気の原因を確定したうえで適正に処方されるべきなのです。
ストレスかもね~。じゃぁ、抗うつ薬+抗不安剤でも飲んでみたら?なんて軽く服用すべきものではないと思います。
とくに抗不安剤の依存性はかなり注意すべき副作用です。
話が逸れましたが、特にはっきりした原因が特定できない症状には漢方の服用がいいのではないかと思い、
うちにある藤平健医師の「漢方概論」を読んで、現在の自分の症状にあった漢方を探ったところ、柴胡加竜骨牡蛎湯が
最も合うかもしれないと考えるようになりました。
そして、試しに服用したところ効果はありました。日中はそれで何とか体調を整えることが出来ましたが、
まだ、夜寝る時が恐怖です。また目が覚めてあの苦しい状態が続くのかと。
そこで、一切のアルコール摂取(その頃には体調の悪さからアルコールはあまり飲めなくなっていましたが・・・。)をやめて
睡眠導入剤を服用することにしました。それで何とか睡眠不足による昼間の体調不良はだいぶリカバリーすることが出来ました。
(それでもやはり2時間おきには目が覚めましたが、その際動悸が出ることはなくなりました。)
でも、これらは対症療法です。私としては原因をはっきりさせてそれを根本的に治す治療を受けたかったのです。
しかし悲しいかな、内科と循環器科を受診しても体調不良の原因を診断できる医師には会えませんでした。
後から考えると、夜中の発作が起こる前に前兆らしき症状はあったのです。
それが原因でブログを中断した頃、勤めていた職場をやめざるを得なかったのですが…。
それは、車を運転していると突然体が異常に強張ってきて、頭ではアクセルを踏まないとと思っているのにうまく踏めなかったり、
渋滞に巻き込まれていると、ふいに海の底深くに沈められて息が出来なくなるようなパニック障害を発症するようになっていたのです。
だから、通勤で車を運転するのもかなり決死の覚悟となっていたので、仕事も渋滞に巻き込まれない午後からの仕事に変更しました。
それだと、午前中に何とか体調を整えて仕事に望むことができるからです。
一筋の光が見えたのは「漢方概論」を読み返していた時です。柴胡加竜骨牡蛎湯を含む柴胡剤の適応の1つに肩こりとあったのです。
そういえば肩や首に慢性的な重だるさがあり、運転中はずっと同じ体勢でいるし、就寝中は体を横たえるので、
肩や首の凝りがより圧迫されて、症状が出るのかもしれない。
そこから鑑みて、肩の凝りを治すことが治療への道筋になるのでは・・・と考えるようになったのです。
最近、ますますヤンチャ娘になってきたゆいゆい
ひもを相手に大暴れした後のリラックスタイムです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます