**ももくり日記**

なんでもない日常が大切で・・・

大事なこと

2007-11-29 | ねこ
※今日の話題は重いです。

先週末の動物奇想天外はやばかった。
最初かわいいデブ猫ちゃんを見ていて、用事があってあれこれ
席を外して、またTVの前へ。さっきまで魚特集だったのに、
「動物病院の生と死」に変わっていた。
ふいをつかれたというか・・なんつぅか、そのまま号泣。
急に泣きだした私に猫たちも面喰らう。

『安楽死』という選択は、私の中では今までなかった。
実際自分がどういう選択をするかなんて、
その時までわからない。
経験がないので、想像がつかなかったというか、
動物は何となく弱って死んでいくものだと思っている
ところがあった。
でも、実際重く長引く病気で、また回復する見込みがなく
それがとても辛く苦しい局面になる可能性もあるということ。
言葉が話せない彼らのために、飼い主がする選択。
苦しみを長引かせず、自分の腕の中で送り出す手段。
いやいやいや・・・もう本当に・・・
やっぱり、わんこもわかるのかなぁ・・その時が。
苦しみから解放されるその時を。

途中から見たので、全部見たわけじゃないけれど、
そんなわけで、「死」の方で号泣して、
「生」のほうで取り上げていた子猫が、
ちびの小さい頃と同じ大きさで、一生懸命ミルク飲んでた。
ちびをぎゅうぎゅうして号泣。
ああ・・よくぞ育ってくれた!と。
命の現場で働くお医者さんってのは本当すげぇや。
本当にすごい。

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ちょうど、数週間前にNHKでもペットの番組をやっていて、
そこでは、愛護センターにペットを捨てに来るヒト。それを
保護して新しい飼い主を見つけるボランティア活動するヒト。
いろいろ考えさせられる内容だったのだけど、
そこでも安楽死あなたならどーする?というコーナーが
あったのだ。

そこで、ある獣医さんは言っていたけれど、
どちらを選択しても、一縷の後悔は必ず残り、
飼い主さんみなさん苦しみますと。
でも、苦しんでいいんです。
時がたつにつれてある種の解放感とともに
心も癒されていくものです。ってね。
そして動物には死への恐怖はないということ。
体がじょじょに思うようにいかなくなり、弱っていくんだと。
となれば、逆にわけわからないまま、痛くて苦しいのはなぁ。
辛いだろうなぁ・・と。
なぜかお家に帰れなくなって、毎日病院に飼い主が
お見舞いにきては帰ってゆく。
そういう状況も不安でいやだろうなぁ・・とかね。
いろいろ考えるわけです。

私にはまだわからない。
大往生と思っていたダルのことも最近、やっぱり特に後半
苦しかったんだろうな。とか、もっと何かできたのかな。とか
冷静になった分、いろんな思いが去来するようになり。
今更言ってもダルはもう戻らないのだけれど。
でも、いろいろ情報を集めると、
心臓肥大から咳に移行した場合は、完治というより、
いかに進行を遅くしていくしかないなんて話もあり、
そうなると、咳を抑えるためのステロイドが、老体にこたえた部分は
仕方ないのかなとも思ったり。

あとは、動物病院の先生との信頼関係に尽きるな。と思います。
やっぱり病気や治療法については、どうしても素人。
言われるがままになってしまうもの。
心の中で、ほんとにそう?って思っていても言いだせなかったり、
でも、こちらの疑問や質問、こうしたいという希望を正直にぶつけられる関係も
大事だなと思うんですね。
私なんかも、どっちかっていうと、そういう距離感の
詰め方が苦手で煮え切らず、
オットの熱々トークに任せっきりな部分が否めない。
やっぱり一緒に暮らしている自分にしかわからない情報をきちんと
伝えること、素人なりの素朴な疑問は、治療する先生にとっても、
大事な情報ですよね。遠慮してる場合ではない。

言葉の話せないわが子に代わって、責任をもって犬生、
猫生をまっとうさせてあげたいと心新たに思うのであった。

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