イギリスやオーストラリアを訪れたときにはあまり感じなかった差別。
アメリカでは今でもかなりの差別があると思う。
単に薬局の前でたむろしている黒人のグループに黒人の警察官がそこで集まるなと警告する。制服を脱いだら同じ黒人なのにどんな気持ちでそう言うんだろう・・・。
貧富の差も、日本のそれとは比べものにならないくらいひどい。
未だに20%のアメリカ人が読み書きできないらしい。
確かタイやキューバは5%未満だとか。
日本で当たり前に受けられることはここでは当たり前ではない。教育も生活も、食事や寝る場所がない人が本当にたくさんいる。もちろん貧富の差は日本にもあり、家のない人が公園や橋の下で生活しているのも知っている。でも数が違う。
スーパーの前には職のない人が小銭を求めてたむろしている。
そうかと思えば世界一物価の高いニューヨークでワンルーム30万円とかいう家賃を払っている人もいる。
上には上があり、下にももっと下がある。
想像していたよりももっとひどい貧富の差がここにはあって、深く他人と関わらないスタンスのアメリカ人が多いのがだんだん分かる気がしてきました。警察に行くと、ロビーを入ってすぐの所に家のない人が何人も床に寝ています。もちろん貧しい人がいてそれを助けたいと思う気持ちはあるんだろうけど、貧しい人の数も半端ではなく、世の中の貧しい人すべてを救うことは不可能だと思わせてしまいます。ウィル・スミスの「幸せの力」じゃないけれど、みんな勝ち組になるためにすごい必死!大概みんな副業があって、税金の申告とかも自分でやるし、会社も社員に副業はダメだとかあまり固いことは言いません。
「自由の国アメリカ」は想像するよりもっと厳しい生き残り社会なのです。自分が今までおかれた環境がいかに素晴らしいものであったかに感謝しつつ、何か自分に出来ることがないかをもっと真剣に考えるべきだと反省させられるこのごろです。