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宮部みゆき「よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続」

2025年03月15日 | ま行の作家


角川書店
2022年7月 初版発行
523頁

江戸は神田三島町にある袋物屋の三島屋は、語り手一人に聞き手も一人、話は決して外には漏らさず「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」という趣向の風変わりな百物語をしていることで知られています
従姉妹のおちかから聞き手を受け継いだ三島屋の小旦那こと富次郎は、おちかの出産を控える中で障りがあってはならないと、しばらく百物語を休むことに決めます

今回の語り手は三人
「賽子と虻」
虻の呪いから姉を救うため神々の賭場で下働きをすることになる少年

「土鍋女房」
兄の“女房”について語る妹

「よって件のごとし」
お休み前の最後の語り手は商人風の老人と目の見えない彼の妻
老人はかつて暮らした村でおきた「ひとでなし」にまつわる顛末を語り出します

まだ少し頼りない富次郎の成長とやっぱり怖い百物語
ありとあらゆるものに宿る神様をおろそかに扱ってはいけませんね
今回もたっぷり読ませてもらいました
次巻はおちかの出産と百物語の再開でしょうか


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