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おうち映画(日本)・658km、陽子の旅/老後の資金がありません

2025年03月14日 | 映画(国内)
「658km、陽子の旅」
2022年
【Amazon Prime Video】

就職氷河期世代である42歳の独身女性・陽子(菊地凛子)は、人生を諦めてフリーターとしてなんとなく日々を過ごしてきました
そんなある日、かつて夢への挑戦を反対され20年以上疎遠になっていた父(オダギリジョー)の訃報を受けた彼女は、従兄の茂(竹原ピストル)やその家族とともに、東京から故郷の青森県弘前市まで車で向かうことに
しかし、茂の家族は途中のサービスエリアで子どもが起こしたトラブルに気を取られ、陽子を置き去りにして行ってしまいます
所持金もなくヒッチハイクで故郷を目指すことにした陽子は、道中で出会ったさまざまな人たちとの交流によって心を癒されていくのでした

シングルマザー、人懐っこいヒッチハイカーの少女、かつての取材地を巡っている怪しいライター、人の良さが滲み出ている老夫婦らとの出会いを通して、コミュニケーション障がいを抱えていた陽子が変わっていく様を自然に表現する菊地凛子さん
素晴らしいです
また、彼女の前に幻想の父が何度もひょっこり現れます
少しだけ微笑みを浮かべてはいるものの一言も話さない父(いかにもオダジョーの得意な表情)に対して、ボソボソとしか話さなかったのが多弁になっていくのにも惹きつけられます
それらは、陽子が避けてきた人間らしい日常そのものなのでした
ようやくたどり着いた弘前の実家
あり得ないボケをかましてくれた不甲斐ない従兄ですが出棺を引き延ばして陽子を待っていてくれたのでした

荒療治ともいえる東京から青森『658km、陽子の旅』は癒しの旅でもあったのです

      





「老後の資金がありません」
2021年
【日本映画専門チャンネル】

原作 垣谷美雨

家計に無頓着な夫の章(松重豊)、フリーターの娘まゆみ(新川優愛)、大学生の息子・勇人と暮らす平凡な主婦・後藤篤子(天海祐希)は、あこがれのブランドバッグも我慢して、夫の給料と彼女がパートで稼いだお金をやり繰りし、コツコツと老後の資金を貯めてきました
しかし、亡くなった舅(しゅうと)の葬式代、パートの突然の解雇、娘の結婚相手(加藤諒)が地方実業家の御曹司で豪華な結婚式を折半で負担、さらには夫の会社が倒産と、節約して貯めた老後の資金を目減りさせる出来事が次々と降りかかります
そんな中、章の妹・志津子(若村麻由美)とのやりとりの中で、篤子は夫の母・芳乃(草笛光子)を引き取ることを口走ってしまいます
芳乃を加えた生活がスタートしますが、芳乃の奔放なお金の使い方で予期せぬ出費がかさみ、篤子はさらなる窮地に立たされてしまうのでした

テンポ良くコミカルに描きながら、お金について考えさせられる部分もあり大変面白かったです
誰もが抱える問題にあたふたしつつも家庭を切り盛りする篤子を目いっぱい演じきった天海さん、最高でした
草笛さんが天海さんに向かって「あなたに宝塚は無理ね」には笑いました
それと、チラッとですが三谷幸喜さんが出演されていてクスリ

最終盤に向けての展開は痛快です
天海さんを中心に豪華出演陣とスタッフが力を合わせて作り上げた娯楽作品
あまり深く考えず楽しみましょう
      


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