講談社
2018年8月 第1刷発行
275頁
「誤報」にまつわる5つの物語
「黒い以来」-誤報と虚報
「共犯者」-誤報と時効
「ゼロの影」-誤報と沈黙
「Dの微笑」-誤報と娯楽
「歪んだ波紋」-誤報と権力
新聞、テレビ、週刊誌、ネットメディア
リアルもフェイクも混じった膨大な情報に囲まれている現代
その混沌につけ込み、真実を歪ませて「革命」を企むグループがこの国で蠢いています
小説としては、登場人物は重なるものの、バラバラな物語
しかし最終章で集約されていくのが秀逸でした
タイトルの意味は、272頁の一文からわかります
情報の広がりが規則正しい波紋を描いていた時代は、完全に幕を下ろした。
発表されてから5年が経つ今
塩田さんの描いた世界はより現実味を帯びてきています
冒頭数頁で、2019年制作、NHKプレミアムドラマ(全8話)を観たことを思い出しました
けれど、詳しく覚えているのは第一話のみ
多分、登場人物の相関関係や事件の繋がりなど、話がややこしくて頭に残らなかったのだと思います
原作を読んだ今なら、楽に入り込めるかもしれません
どこかで見つけたら再視聴したいです
この小説読んだことないのですが
ドラマの視聴できるのがありました。
エピソード8まであります。
よかったら
https://www.dailymotion.com/video/x8do281
ありがとうございます。
早速、第一話を視聴しましたけど、覚えてる場面が圧倒的に少なくて新鮮でした。
『視聴率』なんて言葉、近いうちに死語になりそうですねー。