にっこりカフェ

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屋久島へGO!1(縄文杉に逢う)

2011年10月11日 | おでかけ
ほんの2週間ほど前のことなのに、季節が急速に変わったこともあって、
ずいぶん時間が経ってしまったように感じます、屋久島に行ってから。。。

自然のスケールが大きすぎて、写真と拙い文章では到底伝えきれないとは
思いますが、しばらくの間、屋久島旅行を綴っていきます。



朝5時前に宿を出発。
まだ真っ暗です。途中の「屋久杉自然館」までは路線バス、その先は一般車両の
乗り入れが規制されているため、荒川登山バスに乗り換え「荒川登山口」へ向かいます。



なんだか猫バスに見えました。


当然バスの中は登山客ばかり。きっとみんなわくわくドキドキしてるのね♪(私みたいに)

登山口に着くと雨がちらほら。。
屋久島の年間降水量は4000mm。山ではその倍以上なのだとか。
林芙美子が小説の中で「屋久島ではひと月に35日雨が降る」と書いたほど。
雨が降るのは想定内です。

カッパを着たり、トイレに行ったり、登山届けを出したりして
出発は6時40分ごろになりました。




スタートからしばらくはトロッコ軌道を歩きます。
ひたすらひたすら歩きます。

全行程の時間にして半分、距離にして3/4がこのトロッコの線路の上を歩くことになります。
歩きづらいし単調でここが一番辛かったかも。



たまに橋も。。中には欄干のない橋もあります。


往復役10時間のコース、しかも最終の登山バス(17時)には絶対間に合わないといけないという
プレッシャーで往路(とくに残半)はとにかく先を急いで黙々と歩きました。


それでもたまに心和ませてくれるヤクシカ(屋久鹿)さんに出会ったりもします。



とっさにカメラを出すと、湿度がものすごいのでレンズが曇ってしまう。。。(涙)



シカは人を恐れることもなく、まさに自然体でふつ~にしています(笑)


だ~いぶ端折ってしまいますが、スタートからおよそ3時間、トロッコ軌道から
森の中へ入って30分程行くと有名なウィルソン株が現れます。
(ここまでにも小杉谷集落跡や三代杉、仁王杉など見所があります)



約300年前に切り倒された切り株で、幹の回りは13.8m、切り株の中は空洞で10畳ほどの広さ。
湧き水も流れています。そして中から見上げると。。



ハート型に外が見えます。(これも有名な写真スポットですね~)



さすがに有名なスポットなのでたくさんの人が。。。
切り株の中には帰りに入りました(順番待ちがすごかったので。。)

これじゃあ、夏休みなんか大変なことになっているんだろうなぁ~。





さらに進んで、これは大王杉。
縄文杉が発見されるまではこれが屋久杉の中で最大級とされていたそうです。
まっすぐに伸びた幹も美しく、かなりの迫力です。

推定樹齢は3000年。樹高は25mを越えます。
お気づきのとおり、大きすぎて全体を写すことは不可能。。。


大王杉を過ぎてしばらくしてようやく世界自然遺産区域に入ります。
ここまでは違うんですね。





2本の杉が上のほうの枝で手を繋いでいる「夫婦杉」。

ヤクサル(屋久猿)を見たのもこの辺かな?

朝の雨も程なくやんでいたのですが、
このあたりからだんだん霧が出始めました。
より幻想的になってきました。


そしていよいよ縄文杉とのご対面。



なんだか、ただ寡黙にそこに居ました。


幹周り16.4m、樹高30m、樹齢は2000~7200年ともいわれている、おじいさんみたいな杉。



大きさがわかるでしょうか?
観察用のデッキからしか見ることができませんが、霧の薄衣を身に纏っているかのようです。





ごつごつした幹、この形が縄文土器のようなのでこの名前がついたとの説もあります。


デッキに鈴なりになって自分を写真に収める人間を、
縄文杉はどんな思いで見下ろしているのでしょう。




縄文杉までたどり着いたという達成感を胸に、下山します。
往路が予定より若干早かったので、気持ちにも余裕が生まれました。

橋の上からの眺めも写真に撮りました。



緑もすばらしかったけれど、何より水の豊かさに圧倒されました。
きれいな水がとめどなく満々と溢れ、流れています。




長い長いトロッコ軌道を歩き、無事縄文杉までの登山を終了。

10時間(正確には9時間半くらいでしょうか)のトレッキングは未体験で
不安もいっぱいでしたが、歩ききることができてとてもうれしかったです。



とってもアットホームな宿に戻って、お風呂に浸かり
おいしいご飯をいただきました。




お造りには屋久島名物、首折れサバ。その他海産物がいっぱい。
目の前が港ですからねっ♪

親戚のうちに遊びに来たような居心地のよさと懐かしい味に疲れも吹っ飛びました。


明日もまた歩くのでしっかり休息を取りま~す。