★ベルの徒然なるままに★

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映画『ホッタラケの島 ~遥と魔法の鏡~』

2009年09月15日 | 映画鑑賞記
・・・実は、1回書いた記事が、なぜか、消えちゃって・・・。
また、同じ記事を書き直しています・・・orz

という訳で。
今日は、先週見た、映画『ホッタラケの島 ~遥と魔法の鏡~』の感想をば♪


主人公の遥は、高校生。
幼い頃、母親を亡くし、父親と二人暮らしです。

彼女は、ある時ふと、幼い頃お母さんから貰った手鏡のことを思い出します。
小さい頃は、本当に大切にしていたのに・・・。
お母さんの形見だったのに・・・。
いつの間にか、どこかに行ってしまって、失くなってしまった。

昔はすごく大切にしていたのに、いつの間にか、失くなってしまう物って一体、どこに行っているのだろう?
と。

そんな彼女は、ある時、武蔵野の神社を訪れ、子供が忘れていった飛行機の玩具を持ち去ろうとする不思議なキツネを見かけます。
そのキツネのあとを着けていった彼女は、大きな水たまりに吸い込まれ・・・。

気が付いたら、不思議な世界へ辿り着いていました。

そこは、キツネ達の住む世界。
キツネ達が拾ってきた、人間が捨てた物、ほったらかしにした物で作られた、「ホッタラケの島」でした。
自分で物を作ることが出来ないキツネ達は、人間が捨てた物、ほったらかしにした物を拾ってきては、自分たちの生活に役立つ物に作り替えていたのでした。

「人間は物を大切にしない」
「ほったらかしにしているのなら、貰っちゃえ、貰っちゃえ!」

遥は、その世界で、やはり、幼い頃大切にしていたのに、いつのまにか失くしてしまっていた羊のぬいぐるみコットンと再会します。
この世界になら、失くなったお母さんの手鏡があるかもしれない・・・!

こうして、遥は、神社で出会ったキツネのテオと共に、お母さんの手鏡を探す冒険に出るのでした。


とても面白い映画でした。
わたし的には、この夏のアニメ映画『サマーウォーズ』より好きかも(^m^)

昔はすごく大切にしていたけど、いつしか失くしてしまったもの・・・。実は、それは、キツネ達が異世界へ運んで行ってた。かつて、自分が大切にしていたお母さんの形見を探すために、そんな異世界を大冒険。

そんな、ストーリーは、典型的なファンタジー物語ですが、超面白かったです。

ホッタラケの島が、とても独特な世界観で描かれていて。
なんとな~く、レトロな日本やアジアなテイストっていうのかな。
それが、懐かしいような、物悲しいような感じもして。人間がほったらかしにした物で造られた世界というのに雰囲気があっているなぁと思いました。

そして、テーマも切なかったです。っていうか、考えさせられたというか、反省させられたというか・・・。

確かに、私自身、子供の頃、大切にしていて、別に捨てたわけでもないんだろうけど・・・いつの間にか失くしてしまっている物って、在るなぁ~と思って。
また、昔の物に限らず、現在においても。
決して、捨てたわけではないのだけど、整頓が悪くて、どこに片付けたか分からなくなってしまう物って在るかも・・・って。
そういう物って、もしかしたら、キツネの世界に行っちゃってるのかな?とも、少し思えましたですねA^^;;
・・・というのは冗談ですが・・・。

失くしたり、忘れたりするのは、結局、大切にしていないからかな・・・と。
自分では、大切にしていない、という意識はなくても、整頓が悪くて失くしてしまうのも、それは、一つ一つのものに対して、ちゃんと意識を向けていない証拠かもしれないなぁって。

映画のキツネ達は、自分で物を作ることが出来ません。
なので、人間がほったらかしにした物を、「ど~せ、ほったらかしにしているのだから」と盗んできます。そして、自分たちの生活に役立てています。
でも、人間は、というと。
失くしたり、壊したりしても、また、すぐに、新しいものを買っちゃって。
で、前の物のことは、すぐに忘れちゃったりするのですよね。
それって、人間の驕りかなぁ~って、思いました。

私も、色々、反省です。

そういえば。
「ほったらけ」にしていたのとは違いますが。
よく、押し入れの整理などをしていて、昔、自分が大切にしていたものだけど、時間の経過と共に仕舞い込んじゃって、忘れてて。で、出てきた時に、「うわ~、懐かしいなぁ~。そういえば、昔、私、これが好きだったんだよなぁ」って思う物とかありません?
そういう時って、懐かしいだけでなく、なんか、ちょっと淋しいような気持ちになると言うか。
決して、大切にしていなかった訳ではないのですが、時間の経過によって、興味の対象が変わったり、また、自分が成長したりで、忘れ去っていた物たち。
これも、物の立場から考えると、ちょっと哀しいことですよね。
そういう気持ちを思い出したりして、切なくなりましたです。

どんな物にも、それを手にしたときには、何らかの感情や想い出があるのですよね。
その気持ちも含め、ずっと、大切に出来る人間になりたいなぁと思いました。

そして、映画では、物だけでなく、人間が最終的にホッタラケにするものは、「想い出」だ・・・と教えてくれます。

ヒロインの遥も、母親を亡くして以来、父親にかなり反抗的な態度を取っていましたが・・・。
でも、彼女は、煩雑な日常の生活に追われて、忘れていただけなのですよね。
お父さんが、昔っからずっと、自分をすごく可愛がってくれていたこと。お母さんの代わりにお弁当を作っていれていたこと。

物も、想い出も、人と繋がりも。

身近に在るときは、それが宝物だって気が付かないのですよね。
失って初めて、その有り難みが分かるというか・・・。
でも、失ってからでは遅いので・・・。そういう、何気なく自分の身の回りに存在する物も、想い出も、人も。
大切にしていきたいと思いました。

そんな大切なことを教えてくれて、心温まる物語なのですが、でもでも、ストーリー展開はというと、ゲームのようにドキドキワクワクな宝探し冒険譚です。とっても面白いですv

そうそう。
ヒロインのお声は、綾瀬はるかさん(^^)b
とっても、良い感じでヒロインのお声を演じていらっしゃいました。
そして、彼女の冒険の相棒となる、キツネのテオもとっても可愛いですよ。

全体的に、不思議で可愛くて楽しい宝探しストーリーでした。

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