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映画『君に届け』

2010年10月14日 | 映画鑑賞記
今日は、先日見た、映画『君に届け』の感想を!

大人気コミックスの実写化ですよね。でも、私は原作は未読です。
アニメになっているのも知ってましたし、コミックスも知っては居ましたが。
大体のあらすじしか知らなかったので、楽しみにしていました。


主人公の黒沼爽子は、長い黒髪と色白の肌から、幼いときより「貞子」と渾名を付けられていました。

「貞子」という渾名を付けられて以来、皆が、爽子を怖がって避けるようになり、友達も居ない爽子。
人と接しないので、益々、周りに陰気な印象を与えてしまい、どんどん、彼女は、周りから恐れられる存在へ。

「貞子と3秒、目を合わせたら呪われる」
など、変なウワサが一人歩きし、学校ではいつも独りぼっちでした。

でも。
本当の爽子は、一日一善をモットーにしており。
一人でも、掃除や花壇の手入れ、ゴミ拾いなどを進んでやっている子です。

そして。
高校入学式の日。

学校へ向かう途中。
道に立ち止まっている、同じ高校の制服を着た男子生徒を見かけた爽子。
自分と同じ新入生が道に迷っているのだろうと思い、高校への道を教えてあげます。

それが、風早クン。

以来、風早クンは爽子のことを好きになり、常に、爽子のことを見守り続けていました。

けれども、高校に入学しても、相変わらず、爽子は、「貞子」と呼ばれ、クラスからは浮いた存在。
彼女と普通に会話をするのは、風早クンだけでした。

そんな爽子でしたが、夏休みの肝試し大会をきっかけに、クラスメイトの千鶴とあやねと友達になります。

こうして、爽子、風早、千鶴、あやねは、一緒に連む仲良しグループに。

今まで、友達付き合いというものが出来なかった爽子は、人付き合いもいろいろ不器用。
でも、そんな爽子を、見守り助ける、千鶴にあやね。
こうして、爽子は、友情を知り、恋を知り、成長していくのでした。



原作は未読でしたが、アニメはチラッと見たことがあります。
なので、どんな設定なのか・・・というのは、知っていましたが、ちゃんとしたストーリーは知らなかったのですよね。

で。

もう、めっちゃ、凄く良かったです(*><*)

なんていうか。
爽子の不器用すぎるピュアさ、一生懸命さが、せつない!

そして、単なる恋愛ものな作品ではなく、友情や、爽子の成長も、しっかりと描かれていて。

作品全体が、凄く綺麗で、みずみずしいです。

爽子があまりにもピュア過ぎる・・・というか、人間付き合いに慣れていないので、時に、友人達とすれ違ってしまうことも多々。
誰かがイジワルで流した噂に翻弄されたり、相手のことを思って心にもないことを言ったり。また、言いたいことが言えなかったり。
そんな時は、とても、もどかしく感じましたが。
でも、こういう友人同士のすれ違いって、自分の中・高校時代を振り返っても、実際にあったような気がします。

大人になった今思えば、凄く些細なことかもしれないのですが。
中・高校生の頃って、ちょっとした友人関係や片想いの恋が、生活のメインイベントだったような。

この映画を見ながら、そんな、自分の高校時代を思い出したりして。
なんだか、甘酸っぱい気持ちになりました。


そして、気になる、爽子と風早クンの恋ですが。

この2人、ホントは両想いなのに。
爽子が不器用すぎて、なかなか、風早クンの想いが届かない(>_<)

う~っ。
もどかしいっ!

でも、その純愛が良いのですよぉ(*><*)

相手のことを想って、想って、想い続けて。

デートに誘いたいのに誘えなかったり。
告白されて、本当は自分も好きなのに、頭が真っ白になって、その告白に応えることが出来ないとか。

そうやって、相手のことを大切に大切にしていき、愛情を育んでいくって、とてもステキだと想いました。
凄く綺麗です。

恋愛といっても、キスも何も無いけど。

体育祭でのハイタッチのシーン。
風早クンが爽子の手を握って走り出すシーン。

はたまた、いつも風早クンの後ろを歩いていた爽子が、ラストシーンで、初めて彼と並んで歩くシーン。

たったそれだけのことに、ときめくんですよね。

もう、ホント、胸キュンです(*><*)

あ~。
この映画を見ていると、自分ももう一度、ティーンに戻りたくなりましたがな(^^;


爽やかで甘酸っぱい気持ちになれる映画でした。

また、恋愛だけでなく、色々な人間関係・・・・・・もう一度、初心に立ち返って、相手のことを思い遣ってみたい、そんな気持ちになりました。



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