★ベルの徒然なるままに★

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合唱コンサート

2006年02月18日 | 徒然なる日常
今日は、大阪まで足を伸ばし、ある混声合唱団の演奏会を聞きに行きました。
実は、親戚の叔母様がその合唱団に入っていらして、チケットを頂いたんです。
私も、高校・大学と合唱団に入っていたので(高校の時は、途中で辞めちゃったけどA^^;;)、こういう合唱コンサートを聴くのも、好きなんです。

その合唱団なのですが、団員の皆様、大体50歳代くらいのメンバーなんです。
中には、もっと「お祖父ちゃん」っぽい男声の方もいらしたりで^^
人数も、決して多くはなく、男声・女声合わせても、20人くらいですのに、とにかく、パワフルなステージで、声量もあるんですよ~。
そして、上手い!! お仕事の後などに、練習に集っているとのことなのですが、本当に、すごくたくさん練習していらっしゃるんだろうなぁというのが、ヒシヒシと伝わってきました。

あの少ない人数で、しかも、ホールコンサートで、あれだけ美しく響かせるのには、よっぽど、一人一人が上手でないと、なかなか難しいと思います。

私が大学の時に入っていた合唱団は、定期演奏会ともなると、1回生から4回生・・・そして、普段は全然見かけない、院生の方々まで、幅広くステージに乗られるので、総勢150人近くで歌っていたわけでして。
それだけ人数がいれば、ココだけの話、「私一人間違えても、解りゃしないよね」(←問題発言)という、一種の安心感というか、甘えというか、気楽な部分もあった私ですが(ひぇ~~~っっっ、スミマセンっっっ)、でもでも、たった20人で歌うとなれば、本当に一人一人の責任は超重大!! きっと、私なんかでは、勤まらないワっっっと尊敬の眼差しをステージに向けながら、聞かせていただきました。

第1ステージでは、まずは、導入部らしく、「歌を楽しむ」という感じで、皆が知っている親しみやすい曲ばかり、数曲ほど歌っていらっしゃいました。
中でも、印象的だったのが、男声のみでの歌と、女声のみでの歌で、それぞれ、自分たちの合唱団をアピールするという歌。
有名な曲の替え歌で、男声は男声パートを、女声は女声パートの自己紹介として歌います。
男声は、『箱根八里の半次郎』の替え歌で、自分たちのパートをアピール。
たった6人しかいないのに、芯のある歌声と、笑えるパフォーマンスに楽しませていただきました。
そして、女声は、モーツアルトの『弦楽セレナーデ』に歌詞を付けて歌い、自分たちをアピール。
こちらは、誰もが知っている、有名なクラシックの旋律ではありますが、とても個性的な歌詞に、思わずニヤリ。
とても、楽しい合唱団さんなんだろうなぁというのが伺えました。

第2ステージでは、まずは、協力出演されている、他の楽団さんの演奏。
その後に、会場のお客さんと一緒に、簡単な歌を合唱するという企画的なステージでした。

そして、第3ステージ。
ここが、一番の「本番」。
この合唱団さんのポリシーを発表する場・・・という感じで、とてもメッセージ性の強い選曲でした。
ステージ衣装も、第1、第2ステージでは、Tシャツ&パンツというラフな格好でしたのに、第3ステージでは、男声はステージ用のスーツ、女声もフロアレングスと本格的。「合唱」自体も、かなり本格的な難しい曲を選曲されていらっしゃいました。

で。
この合唱団さんのテーマは、「歌によって、愛と平和を訴える」とのことなので、第3ステージは、戦争や平和をテーマにした曲がほとんどでした。
どの曲も、とてもメッセージ性があり、心に訴えかけてくるものがあったのですが・・・。

まあ、ここからは、あくまでも、私個人の意見というか感想なのですがねA^^;;

音楽って、ジャンルを問わず、すごく人の心に訴えかけてくるものがあるとおもうんですよ。
言葉ではなかなか伝わらないことも、案外、音楽だったら、伝わっていく・・・ということも多々。
なので、音楽に平和へのメッセージをのせて、発信する・・・というのは、とても良いことだとは思うんですよ。

思うんですが。

今回の、このステージでは、かなり、シビアというか、シリアスな選曲でして、例えば、第二次大戦中に日本軍が、外国でおこなったとされる某大虐殺の惨劇をテーマにした歌だとか、戦争で故郷を思い死んでいく兵士の歌だとかもあって。
歌詞の中に、「死」とか「血」とか「殺す」とか「銃」だの「剣」だの、そういった生々しいものもたくさん入っていて・・・。

正直、私は、あまりそういうメッセージソングは好きではないんですよねA^^;;
これは、私個人の意見なのですが、音楽は、あくまでも、「音」を「楽しむ」ものであって欲しいと思うんですよ。
音楽を演奏したり、聞いたり、歌ったりすることによって、演奏者も、聞き手も、歌い手も、心が楽しくならなくっちゃ音楽ではない!と言うのが、私の音楽に対するポリシー。
ですので、あまりに、生々しい歌詞は・・・もちろん、心には響くのですが、その段位で、「音を楽しむ」という次元からは離れていっちゃうような気がします。
たとえるなら、音楽を聴いているというよりは、本を読んでいるような、映画を見ているような・・・そういう、音楽とは別の世界に入ってしまった・・・という感じでしょうか。
「歌」で平和を訴えたいのか、平和を訴えたいから「歌」という手段を使うのか、よく解らなくなっちゃって。
もちろん、それが悪いとは思いませんし、そういう活動も大切なのだ・・・とは思うのですが、私の音楽に対する想いとは、ちょっと違うなぁ~と思えて。
とてもお上手な合唱で、心に訴えかけてきたり、思わず涙が出ちゃう歌でもあったのですが・・・あまり「共感」は出来ませんでした><;

でも、普段はあまり考えたりしない「戦争」や「平和」について考えるきっかけというか機会になったのならば、それは、とても貴重な機会なのかも知れませんね。

・・・となんだか、ゴチャゴチャ言っちゃいましたが、素晴らしい演奏会だったと思います(^^)

私自身、大学を卒業してから、ほとんど、歌を歌う機会も無くなっちゃったので、こうやって、他の合唱団さんを聞けたのも、良い機会でしたv




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