今日も映画の感想を♪
先日見た、『ガール・オン・ザ・トレイン』です(*^^*)
「全世界が震撼した驚愕のエンド」というキャッチコピーに惹かれました。
そして、予告編の映像・・・怖かったですね~(>_<)
怖がりな癖に、こういうミステリー好きなのです。
そうそう、予告編のイメージから、なんとなく、『ゴーン・ガール』っぽい作品なのかな?とも想像していました。
■映画『ガール・オン・ザ・トレイン』
心を病み、アル中になったことがきっかけで、夫トムと離婚をした主人公のレイチェル。
深い悲しみに沈む彼女は、通勤電車の窓から見えるある家の、仲睦まじい夫婦を眺めることが日々の楽しみになっていました。
その家は、彼女がかつて、元夫と幸せに過ごしていた家のすぐ近所。
仲が良く美しい夫婦に、過去の自分達を重ね、空想の世界に浸る・・・。
そんなレイチェルでしたが、ある時、その夫婦の妻が、夫ではない男性とバルコニーで抱き合いキスをしている現場を目撃してしまいます。
彼女の空想の中では、理想の夫婦だった2人。
そんな夫婦の妻が浮気!?
心を病み、現実と空想の区別がつかなかったレイチェルは、見知らぬ家庭の妻の浮気現場に腹を立て、激高に駆られたまま、ひとこと注意をしようと、いつもは降りない駅で電車を降りるのでした。
その翌日。
彼女は、自らも頭に怪我をし、また、両手が血塗れの状態で、自分の家で目を覚まします。
しかも、ニュースでは、前日、彼女が浮気を注意しようとしていた、あの家の妻が行方不明・・・と報じていました。
浮気現場を見て、電車を降りたところまでは記憶がある。しかし、その先の記憶がない。
やがて、その行方不明の妻は、死体で発見されます。
お酒を飲むと、記憶を無くし、暴れ、それが原因で離婚に至った自分・・・。
もしかして、あの妻を殺したのは自分では無いのか? レイチェルはそんな恐怖感に襲われ、そして、自ら、事件の真相を探りに行くのでした。
・・・というあらすじ。
なかなか独特な構成の作品でした。
まず、時系列がバラバラというのと、「主人公のレイチェル」、「レイチェルがいつも電車の窓から眺めていた憧れの夫婦の妻・メガン」、「レイチェルの元夫の新しい妻・アナ」という3人の女性の視点で描かれているのとで、最初は、物語の全体像を把握するのに、苦労しました(^^;;
特に、メガンはアナのベビーシッターでもありますし、二人とも、金髪で、髪の長さなども同じで。
「どっちだけっけ(>_<)??」
と混乱することも。
でもでも、物語が進むにつれて、ちゃんと自分の中で整理することが出来ましたです。
ミステリなのでネタバレは書けませんが、私としては、震撼するほどの驚愕のエンドでは無かったかな・・・。
結末は、ある程度、推理した通りでした。
っていうか、こういう展開&結末のミステリは、日本の推理小説でもいくつかあったと思います。
要は。
自分が殺す動機のある人間が殺された。
自分には、事件当時のアリバイもなければ記憶もない。
状況などから、自分が犯人である可能性が極めて高い。
という状況において、果たして、自分は犯人なのか、それとも、誰かほかに犯人が居るのか?・・と推理していく訳ですね。
ヒロインのレイチェルは、過去にストレスから心を病み、そして、アルコール依存症になっていました。
お酒を飲むと記憶を無くし、家で大暴れして夫に暴力を振るったり、また、夫の上司の家でのホームパーティでいきなりキレて、上司の奥さんを侮辱し、その所為で夫が会社をクビになったり。
そんなこんなが積み重なり、夫は別の女性と浮気。
そして、レイチェルと離婚し、今は、その浮気相手の女性アナと再婚。
赤ちゃんに恵まれ、幸せそうな日々。
更に、その赤ちゃんのベビーシッターをしていた女性が、行方不明になった(自分が殺害したかもしれない)メガン。
確かに、レイチェルは限りなく怪しい。
しかも、彼女は元夫に未だに電話などストーカーチックな行為を繰り返し、再婚相手のアナを精神的に追い詰めていた感じもありますし・・・。
人間関係も複雑ですし、コロコロ変わる視点。
そして、レイチェルの視点では、それが現実なのか、酔っぱらった彼女の妄想なのかも曖昧。
そんな中で、少しずつ真実が分かっていく過程は面白かったです。
映像の中にも、推理のポイントとなるヒントはあったような気がしました。
なので、「真相はこうなのかなぁ?」と考えた訳ですが(^m^)
ミステリとしては、そんなに驚愕の結末ではなかったですが、サスペンスとしてはとても面白かったです。っていうか怖かった。
何が怖いって・・・。
なんというか、「その人が幸せかどうかなんて、他人から見ても絶対に分からない」ってことなのですよね。
レイチェルは、離婚をしたり、お酒におぼれたりと、決して幸せとは言えない現状でした。
彼女は、可愛いお家で、幸せな家庭を作りたかったのに、それが出来なかった・・・。
それ故に、自分と離婚した後に再婚し、子供にも恵まれた、元夫達が幸せそうに見えたり。
また、通勤電車の窓から見える、名前も知らない見知らぬ夫婦が幸せそうに見えた。勝手に、理想の夫婦のあり方を重ねていた。
でもでも。
実際には、元夫と再婚したアナも、夫との関係、子育てなどで色々と悩み、ノイローゼ気味だった。
そして、幸せそうに見えたメガンも、実は、カウンセリングに通っていて、悩みを抱えていた。更に、人に言えない秘密を抱えて苦しんでいた。
隣の芝生は青い・・・じゃないけど、他人が幸せかどうかなんて、他人には分からないのですよ。
例え、その人が笑顔で居たとしても。心の中までは見えないのですから。
もちろん、この作品で描かれていることは、フィクションですし、極端であるかもしれませんが、でも、こういうことって、実際の私達の生活の中にもありそうですよね。
よそのお宅が幸せそうに見える、とか。
SNSでの他人の投稿がリア充に見える、とか。
自分から見えているその人のほんの一端と、自分のコンプレックスによって補正される妄想とで、「この人は自分より恵まれている」って思い込んで、勝手に羨んだり、嫉妬したり・・・。
そんな実際にありそうな人間の心理状態を描いていた部分が怖かったです。
それから・・・。
この映画を見た人は、『ゴーン・ガール』と同様、「女性って怖い!」って思うかも知れません(笑)
でもでも、それを超えて、もう胸糞悪い(言葉が下品でスミマセン)男性が描かれますので・・・なんというか、ちょっと気分悪かったです。
「彼」に対しては、わたし的には同情の余地無しでした。
なんというか、女性の怖さ、男性の怖さ・・・両方、ありましたね。
結末には驚きませんでしたが、サスペンスとして、とても怖くて面白い作品でした。
先日見た、『ガール・オン・ザ・トレイン』です(*^^*)
「全世界が震撼した驚愕のエンド」というキャッチコピーに惹かれました。
そして、予告編の映像・・・怖かったですね~(>_<)
怖がりな癖に、こういうミステリー好きなのです。
そうそう、予告編のイメージから、なんとなく、『ゴーン・ガール』っぽい作品なのかな?とも想像していました。
■映画『ガール・オン・ザ・トレイン』
心を病み、アル中になったことがきっかけで、夫トムと離婚をした主人公のレイチェル。
深い悲しみに沈む彼女は、通勤電車の窓から見えるある家の、仲睦まじい夫婦を眺めることが日々の楽しみになっていました。
その家は、彼女がかつて、元夫と幸せに過ごしていた家のすぐ近所。
仲が良く美しい夫婦に、過去の自分達を重ね、空想の世界に浸る・・・。
そんなレイチェルでしたが、ある時、その夫婦の妻が、夫ではない男性とバルコニーで抱き合いキスをしている現場を目撃してしまいます。
彼女の空想の中では、理想の夫婦だった2人。
そんな夫婦の妻が浮気!?
心を病み、現実と空想の区別がつかなかったレイチェルは、見知らぬ家庭の妻の浮気現場に腹を立て、激高に駆られたまま、ひとこと注意をしようと、いつもは降りない駅で電車を降りるのでした。
その翌日。
彼女は、自らも頭に怪我をし、また、両手が血塗れの状態で、自分の家で目を覚まします。
しかも、ニュースでは、前日、彼女が浮気を注意しようとしていた、あの家の妻が行方不明・・・と報じていました。
浮気現場を見て、電車を降りたところまでは記憶がある。しかし、その先の記憶がない。
やがて、その行方不明の妻は、死体で発見されます。
お酒を飲むと、記憶を無くし、暴れ、それが原因で離婚に至った自分・・・。
もしかして、あの妻を殺したのは自分では無いのか? レイチェルはそんな恐怖感に襲われ、そして、自ら、事件の真相を探りに行くのでした。
・・・というあらすじ。
なかなか独特な構成の作品でした。
まず、時系列がバラバラというのと、「主人公のレイチェル」、「レイチェルがいつも電車の窓から眺めていた憧れの夫婦の妻・メガン」、「レイチェルの元夫の新しい妻・アナ」という3人の女性の視点で描かれているのとで、最初は、物語の全体像を把握するのに、苦労しました(^^;;
特に、メガンはアナのベビーシッターでもありますし、二人とも、金髪で、髪の長さなども同じで。
「どっちだけっけ(>_<)??」
と混乱することも。
でもでも、物語が進むにつれて、ちゃんと自分の中で整理することが出来ましたです。
ミステリなのでネタバレは書けませんが、私としては、震撼するほどの驚愕のエンドでは無かったかな・・・。
結末は、ある程度、推理した通りでした。
っていうか、こういう展開&結末のミステリは、日本の推理小説でもいくつかあったと思います。
要は。
自分が殺す動機のある人間が殺された。
自分には、事件当時のアリバイもなければ記憶もない。
状況などから、自分が犯人である可能性が極めて高い。
という状況において、果たして、自分は犯人なのか、それとも、誰かほかに犯人が居るのか?・・と推理していく訳ですね。
ヒロインのレイチェルは、過去にストレスから心を病み、そして、アルコール依存症になっていました。
お酒を飲むと記憶を無くし、家で大暴れして夫に暴力を振るったり、また、夫の上司の家でのホームパーティでいきなりキレて、上司の奥さんを侮辱し、その所為で夫が会社をクビになったり。
そんなこんなが積み重なり、夫は別の女性と浮気。
そして、レイチェルと離婚し、今は、その浮気相手の女性アナと再婚。
赤ちゃんに恵まれ、幸せそうな日々。
更に、その赤ちゃんのベビーシッターをしていた女性が、行方不明になった(自分が殺害したかもしれない)メガン。
確かに、レイチェルは限りなく怪しい。
しかも、彼女は元夫に未だに電話などストーカーチックな行為を繰り返し、再婚相手のアナを精神的に追い詰めていた感じもありますし・・・。
人間関係も複雑ですし、コロコロ変わる視点。
そして、レイチェルの視点では、それが現実なのか、酔っぱらった彼女の妄想なのかも曖昧。
そんな中で、少しずつ真実が分かっていく過程は面白かったです。
映像の中にも、推理のポイントとなるヒントはあったような気がしました。
なので、「真相はこうなのかなぁ?」と考えた訳ですが(^m^)
ミステリとしては、そんなに驚愕の結末ではなかったですが、サスペンスとしてはとても面白かったです。っていうか怖かった。
何が怖いって・・・。
なんというか、「その人が幸せかどうかなんて、他人から見ても絶対に分からない」ってことなのですよね。
レイチェルは、離婚をしたり、お酒におぼれたりと、決して幸せとは言えない現状でした。
彼女は、可愛いお家で、幸せな家庭を作りたかったのに、それが出来なかった・・・。
それ故に、自分と離婚した後に再婚し、子供にも恵まれた、元夫達が幸せそうに見えたり。
また、通勤電車の窓から見える、名前も知らない見知らぬ夫婦が幸せそうに見えた。勝手に、理想の夫婦のあり方を重ねていた。
でもでも。
実際には、元夫と再婚したアナも、夫との関係、子育てなどで色々と悩み、ノイローゼ気味だった。
そして、幸せそうに見えたメガンも、実は、カウンセリングに通っていて、悩みを抱えていた。更に、人に言えない秘密を抱えて苦しんでいた。
隣の芝生は青い・・・じゃないけど、他人が幸せかどうかなんて、他人には分からないのですよ。
例え、その人が笑顔で居たとしても。心の中までは見えないのですから。
もちろん、この作品で描かれていることは、フィクションですし、極端であるかもしれませんが、でも、こういうことって、実際の私達の生活の中にもありそうですよね。
よそのお宅が幸せそうに見える、とか。
SNSでの他人の投稿がリア充に見える、とか。
自分から見えているその人のほんの一端と、自分のコンプレックスによって補正される妄想とで、「この人は自分より恵まれている」って思い込んで、勝手に羨んだり、嫉妬したり・・・。
そんな実際にありそうな人間の心理状態を描いていた部分が怖かったです。
それから・・・。
この映画を見た人は、『ゴーン・ガール』と同様、「女性って怖い!」って思うかも知れません(笑)
でもでも、それを超えて、もう胸糞悪い(言葉が下品でスミマセン)男性が描かれますので・・・なんというか、ちょっと気分悪かったです。
「彼」に対しては、わたし的には同情の余地無しでした。
なんというか、女性の怖さ、男性の怖さ・・・両方、ありましたね。
結末には驚きませんでしたが、サスペンスとして、とても怖くて面白い作品でした。