★ベルの徒然なるままに★

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映画『タクミくんシリーズ Pure ~ピュア~』

2010年12月08日 | 映画鑑賞記
今日は、実写BL映画のお話を(*^^*)

この前の日曜日、12月5日に、大阪で行われた、映画「タクミくんシリーズ  Pure~ピュア~」の舞台挨拶付き完成披露試写会に行ってきました~。

コレですね(^^)b


『タクミくんシリーズ Pure ~ピュア~』 予告編



この映画は、もう20年くらい続いている、ごとうしのぶさん原作の小説「タクミくんシリーズ」の実写映画化。

人里離れた全寮制男子校を舞台に、過去のトラウマから人間恐怖症になったしまったタクミこと葉山託生と、そんな彼を愛する世界的財閥の御曹司・ギイこと崎義一の恋愛物語&タクミの成長物語。

でもでも。
主役は、タクミとギイであっても。学園物なので、彼らの他にも、たくさんの登場人物が居て、色々なカップルも居ます。

「タクミくん シリーズ」の長い物語の中では、タクミとギイ以外のカップルが主役の、言ってみれば「番外編」の様なストーリーもたくさんありまして。

今回、第4弾として映画化されたのは、タクミとギイ以外のカップルのお話。

全校生徒から高嶺の花と憧れられる生徒会長・三洲新と、そんな彼を慕って、子犬のように後をつけ回している下級生・真行寺兼満のお話がメイン。
そして、その他には、女の子と間違われるような美貌の持ち主で、小悪魔的美少年・高林泉と、彼の恋人・吉沢道雄のお話がサブメイン。
そしてそして、そんな彼らを見守っているのが、今回はメインにはならなかったけれども、このシリーズの主役、タクミとギイ。

映画タイトルは「Pure」ですが、原作としては、「Pure」だけでなく、「彼と月の距離」もミックスされている感じでした。


で。
物語は。

家庭内の不和から、全寮制の学校に入りたいと思っていた真行寺兼満は、全寮制の祠堂学院を受験します。
けれども、入学試験の最中、うっかり筆記用具を落としてしまいます。
慌てて、落とした筆記用具を拾おうとした真行寺ですが、悪気は無かったものの、他人の答案用紙が目に入ってしまいます。

その時、在校生として試験監督をしていた三洲がやってきて、
「落とした筆記用具は、自分で拾わなくて良いと、最初に注意があっただろう」
と注意し、筆記用具を拾うのでした。

真行寺は、在校生にカンニングと思われたのでは? もし、それを報告されたら、自分は確実に不合格になってしまう・・・と、試験が終わってからも落ち着かず、落ち込んでいました。

そんな時、またしても、三洲と再会。
調子が悪そうな真行寺を三洲は、食堂に連れて行き、食事を奢ってやります。

それをきっかけに、真行寺は三洲に一目惚れ。

もし、祠堂学院に入学したら、今みたいにメソメソした人間ではなく、強くなって、三洲さんを守れるような男になる、そして、恋人になりたい・・・と密かに決意するのでした。


やがて、真行寺は祠堂に入学し。
2年の歳月が経過します。

入試のあの時以来、三洲を好きになった彼は、どれだけ冷たくあしらわれても、
「好きです、アラタさん!」
と言っては三洲を追いかけ回しています。

そんな2人の関係は・・・というと。
どうやら、体の関係のみだけのよう。

三洲は真行寺と体の関係は持っていても、決して、恋人だとは認めてくれないのです。
そして、生徒会長の三洲は、日々多忙を極め、真行寺との時間も取れず、益々そっけなくなっていきます。
けれども、そんな時でも、卒業生の相楽先輩とだけは、頻繁に電話で楽しそうに話をしている様子。

「体だけの関係」と言われていても、それでも、自分に対する態度は、特別だ~~と信じていた真行寺ですが。三洲が本当に好きな人は、卒業生の相楽先輩なのではないか・・・と思い始めます。そして、三洲と距離を置くようになり・・・・・・。

そして、そんな真行寺を見て、心配したタクミは、彼らのために何かできないか・・・と思い悩みます。



横井監督になってからの「タクミくん シリーズ」らしい、綺麗で切ない物語に仕上がっていたと思います。

原作のイメージ通りの繊細な心理描写、そして、人里離れた全寮制男子校という、少し非日常的な感じのする空気を、背景の美しさも含めて、綺麗に作られた作品だったと思います。

ただ、わたし個人的には、やっぱり、タクミとギイのお話が好きでして。
今回、彼らが脇役に回ってしまった分、少々残念・・・というか。

三洲と真行寺というキャラに、タクミ&ギイくらいの思い入れがない所為か、「虹色の硝子」や「美貌のディテイル」ほど感動や涙は無かったかなぁ~と(^^;

ファンの方、スミマセンっっ(>_<)

それから、今回は、「Pure」以外にも、泉と吉沢のお話「彼と月の距離」が織り交ぜてありましたね。

なので、今回は、三洲と真行寺の話をメインに、泉と吉沢、タクミとギイ、という3組のカップルで織りなす話で。
そして、その3組のカップルと七夕を絡めたことにより、すごくラブストーリーらしい結末になっていたと思います。

でも、ホント、横井監督になってからの「タクミくん シリーズ」は、クオリティ高いと思うのですよね。
なので、次作は、是非、また、マオ君と渡辺さんのタクミとギイを見たいなぁ~と思ってみたり。

そうそう。

仕方ないことなんだけど、個人的に、ちょっとツッコミたいのは。

キャストがコロコロ変わっていくのは、如何なものかな・・・と(^^;

横井監督になってからのタクミとギイはマオ君と渡辺さんで固定ですし。
シリーズ1作目から通して、赤池君は、滝口さんですが。

でもでも。

今回、メインになってくる真行寺兼満役の俳優さんは、前作と変わっているし。
はたまた、やはり、今回、サブメイン的な、高林泉なんて、何代目だよ!?って感じで(><)

メインキャラだけ固定なら、それで良いのか!?
っていうか、こんな感じで、コロコロとキャストが変わるとなると。
この先、タクミとギイですら、変わってしまう可能性もあるわけで。(まあ、学園物でもありますし。役者さんの年齢的なものもあるとは思いますが)

なんだかなぁ~と思ってしまいます。

今回、三洲は前作と引き続き、同じ俳優さんでしたが、真行寺が変わってた訳で。
それも、あまり、映画世界にのめり込めなかった理由の1つかな。

もちろん、俳優さん達は体当たりの熱演だったので、映画としては良かったのですが、ね。

そしてそして。

映画上映後に、キャストさん達による舞台挨拶がありました。

三洲新役の馬場良馬さん、赤池章三役の滝口幸広さん、相楽貴博役の広瀬友祐さん、崎義一役の渡辺大輔さんの4人が、舞台にご登場。

撮影の裏話など、色々と面白いお話を聞かせてくださいました(^^)

そういえば。

前作、前々作と、ラブシーンがハードだったこの映画ですが。
今回は、そんなことなかったのですよね。
うん。
チュウくらいしか(でも、とっても、ディープ(///))ないです。

で。

そのキスシーンに関しても、主役の馬場さんは、色々とお聞かせくださいましたが(^^)b

映像のお仕事で、キスシーンをするというのは、男性相手でも、女性相手でも初めだったそうで。
先輩(笑)の渡辺さんに色々と相談したとのこと。

映画の最初の方に、チョコレートを口移しするシーンがあるのですが、ね。
私、てっきり、あれは演技だ・・・と思っていたのですが。
・・・どうも、お話を聞いていると、本当にチョコレートの口移しをされたご様子で(///)

撮り終わったあと、口の周りがチョコだらけだになった・・・みたいなお話をされてらっしゃいましたが。

ほほほほほ、本当なのですか!!!!!?????(*><*)

確かに。
チョコを口に入れてから、すぐキスだったけど。
てっきり、別撮りだと思っていました!

・・・・体当たりな演技、ありがとうございます(*><*)



「タクミくん シリーズ」。
原作は、既に、沢山巻数を重ねていて。

私も、まだ、全部は読んでいないのですが、凄く好きなお話なのですよね。

なので、これからも、良い感じで映画化が続けば良いなぁ~と思います。

もちろん、マオ君&渡辺さんのタクミ&ギイで、ですが、ね(^^)b


そうそう。

私、いつも試写会でこの映画を見るのですが。
試写会の時って、まだ、パンフ売ってないのですよね。

なので、今回の「Pure」のパンフは買えませんでしたが。

前回、やはり試写会で買えなかった「美貌のディテイル」のパンフは、会場で売っていたので買って帰りました\(^0^)/

メイキングDVDも買ったので、楽しみです!