夕暮菜日記

私的日記、教育、社会、音楽、等々について

木嶋佳苗裁判についての北原みのりさんのツイート

2012年03月23日 13時11分10秒 | 社会
積極的にではいけれど、私はずっと木嶋佳苗の起こした事件と彼女の裁判を気にしていた。
特に北原みのりさんのツイッターをフォローするようになってから、興味はいや増した。
北原みのりさんは、木嶋佳苗の裁判をずっと傍聴し続け、雑誌にレポートを連載していた。
私はその連載を読んでいるわけではなかったけれど(つまり私の興味はその程度だけれど)、ツイートとして呟かれる彼女の言葉は私に響くことが多かった。
特に、被害者男性の母親が裁判で「木嶋との婚前旅行にあたり、息子(=被害男性)の旅行中の替えの下着を、私がすべて揃えてあげた」という意味のことを証言した、とのツイートを読んだときは、

  「これはナニかあるぞ!」

と思ったものだ。
んなわけで以下、北原みのりさんの3月23日のツイートの一部を時系列に並べてみた。

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検事は言った。 「(マスコミの報道で)被告人に好意的なコメントもあった。このような犯罪が決して許されないことを、社会に示す必要がある!」 その言葉、ずっと、ひっかかってる。

自分が何にひっかかっていたのか、ずーっとひかっかっていたけれど。 佳苗が「裁かれようとしている」ものの正体が、「殺人」だけじゃないように感じたのかもしれない。

検事が「好意的」と感じるものが何を示しているのか、分からないけれど、殺人に好意的なコメントを寄せたこと、少なくとも私はないし、そんなもの、読んだことない。

(検事の言葉の主語を問われて)私には「俺が!」と聞こえました。だから、ひっかかっているのかもしれない。

検事の苛立ちは、ずっと、佳苗の男性観、佳苗の愛、に対してだったように感じている。

佳苗の男性観がどういうものか、未だに私はつかみきれていないけれど、この裁判を通し、検事は随分と古くさい男女観に生きているんだなぁ、ということが、佳苗とのやりとりで浮かび上がってきて、それは気の毒なくらいだった。

男性が待ち合わせに30分遅れて来た時のこと。「やっと会えて嬉しくなかったんですか? わーい、帰ってきてくれたっ! と思わなかったんですか?」と検事は聞いた。女は犬じゃない。佳苗は言った。「なぜ、遅れたのか、と思いました」

「オジサンの匂いがしたから嫌いになった、と被告人は言った。到底合理的な説明にならない!」 と検事は言った。 なる! 匂い一つで嫌いになる! 傍聴している女は全員、心の中で、そう叫んだはずだ。
(私の@:恋愛感情を合理的に説明?f^^;)


そんな感じで。私は佳苗が映し出すものに関心を持ってきたし、そういう意味で佳苗に”好意的”だったかもしれない。しかし、佳苗が裁かれようとしているのは、殺人であって、男性観じゃないだろう。、
(私の@:この国は思想を裁くのかも。)

例え佳苗に同情的な発言があったとしても、だからといって、社会制裁するような調子で死刑求刑するなんてな。 それとも。男は皆殺しっ! Be佳苗! みたいな女が街に大量発生している、という妄想が検事の頭の中に蠢いているのだろうか。

別海町に行った。 小さな町で、佳苗に近かった人たちはみな、疲れ切っていた。人生が変わってしまっていた。それは亡くなった男性たちの周りの人も同じだ。 その重みを感じながら、佳苗という1人の女を見つめていく。それは単純に「好意的だ」とか「男を憎んでる」とか、そんな話じゃない。
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以上。
私にはこの検事の考え方が、今起きている原発問題と、同じ根を持っているように思えてならない。
放射能を恐れて避難したり、食材を選ぼうとするのは、大抵女性。
それを仕事や家を気にして避難をとどまったり、「気にし過ぎ」とバカにするのは、多くの場合男性だ。
原発のような科学技術を積極的に推進してきたのも男性だ。
私には男性検事より、木嶋の方がよほど理性的合理的に思えるのだ。



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