「スノーホワイト」観ましたん。

うーん、なげーよ。
女性映画というか、女優対決風に作ってたので、男連中はいらんというか、刺身のツマな感じね。

グリム童話？なのかな、もともとは。
怖い童話ってブームになったこともあるんで、そういう昔ながらのおどろおどろしさを汲み上げつつ、新たな視点で作られていたのは新鮮だし良かったと思います。

まぁ、だけどシャーリーズ様が圧巻って感じで、小娘クリステンはまだまだだな、で、クリステンは顔が凛々しい上に前歯がでかくて強情な顔なんだよね、だから全然守られなくていいってな姫っぷり。
きれいはきれいだけどさ。
「アリス・イン・ワンダーランド」のスタッフが作ったというので、ものすごく退屈かと思ったらまあまあでした。

ただ、監督さんが手慣れてない感じは否めず、黒い森のドロドロ具合とか、女性の部族とか火事とか、ハントマンと女王の手勢の戦いとかもののけ姫とかいらない場面も多くて、もっとちゃっちゃと対決してしまえと思いました、あと、あーそうか、戦いすぎっていうのはあったな。指輪？ってな感じで。

シャーリーズ様はすごかった。元から魔法が使えるんだけど、魔法使うと疲れちゃう⇒老けこむ、うんと魔法使うともっと老ける、というのがだんだんひどくなってきて、「ヒアルロン酸じゃ効かないわよ、ボートックス打って！」から、「頭の皮切って引っ張り上げて！」しまいにゃ皺とり手術よー！！！！

なんてどんどん暴走しちゃう「老い」への恐怖と「美」への執着ぶりがすごかった。
でも、お城から基本出ないから、ちょっとね。　リンゴ婆になるんじゃないのよ。
もちょっとお外に出てほしかったわ。
だけど、女王は自分の過去に、当時（っていつ頃？？）の女性の、たとえ身分が高くても美貌が衰えれば捨てられるということを、衰えてもいない頃に体験しちゃったりして、大変な男性不信、男性を憎むほどにまでなっているので、美しければ権勢を誇れると思いこんじゃってて。
ただの執念と言うより、哀しさも籠っているのが良かった。　容赦ない老けっぷりもようございました、そこはメイクだよ当然ー、CGもだよー。
しかしシャーリーズ様は実際に13キロだっけボテボテに太った揚句に眉毛も抜いたとかのモンスターリアル状態があったんで、CGだとか老けメイクなんてヘノカッパ。男前だ。
しかも背が高い上に肩幅が立派で、あなたは水泳選手でっか？なガタイの良さなので、強烈な衣装にも負けないし、濃いメイクも全然OK。さすが。
基本魔女っぽいというより、ゴス美女って感じなんだけど、声とかしぐさで怖さを演出。助演女優賞あげてください。キワモノをキワモノにしてないところがいい。

男子。王子じゃなくて、人魚にさらわれた？海賊４かなんかの兄ちゃんが姫の幼馴染。いまいち。
というか、影薄し。

タイトルにもしてもらってるトンカチソーのヘムズワースも半端っちょ。　演技がっていうより描かれ方が半端で、最後もなんかなーだし、続編ありありなんだが、へっぽこに尻切れだし、姫は感情表現が下手。
彼女は国を取り戻すことのみって戦士だもんで。ファンタジックな映画にけっこう出てる、というか吸血鬼が彼氏な映画とかあるわりに、つまんなそーな顔なんだよね。

キャストは豪華、CGやら衣装やらメイクやら画面はいいし、目の付けどころもいいんだけど、要素の粒がそろってなくてちょっと残念でした。

女王の首は撥ねるくらいしといたほうがいいと思うわよ。けけ。