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まさかのここに来てヅカオタ状態、日々叫んでおります、ほかにジョジョ、初代ガッチャマン等好きです。
管理人 Masayo

「U・ボート」@ザ・シネマ

2012-06-17 22:56:42 | Movie
うおー、すごい久々に観た、でも最後の方だったなあ。
また放映するから録画しとこ。

マイ・ベスト・ムービーランキングの2位ですから。
1位は「アマデウス」。
3位は「羊たちの沈黙」。
ベストスリーって全然変わらないね、長い間。

いにしえの白黒映画とか知らないし、それ以後もフルフルしい映画は判らない。
多くない本数の中から、しかも天邪鬼で意地悪なわたくしの選ぶ映画ですから、当然偏りあります、世間で絶賛されようが賞を獲ろうが、つまらんもんはつまらない。
だから、これらを観るべきとか言う気も無い。ミニシアター系(死語か)の欧州映画じゃないと認めないとか、大作ハリウッドものはアホだとか、大スターがとかひいきの俳優がとか、すごい監督がとか関係なく、観て面白ければそれでいいいでしょう。
片っぱしから観てるわけでもないし、気が向いたら観るだけだしね。

そんな中、今日はベスト2な「U・ボート」やってました。
西独映画ですよ、東西冷戦時代ですよ、ヴォルフガング・ペーターゼン監督。この監督はこれ以外の作品要らないから。


潜水艦Uボートに乗って出撃したドイツ軍、途中魚雷食らって沈んで浸水するわ、ビスがびしびし弾けるわ、乗組員は栄養失調とか精神病んだり、酸素も薄くなり、極限。
観てる側も極限。
息苦しさが伝わって来る。この人たちほんとに死んじゃうんじゃないだろうかくらい思いますよ。
アメリカ産の出来すぎな戦争ものとかとは全然違う、負けた国の映画だ。

地獄の苦しみを越えてやっとの思いで港に戻ったら連合軍の爆撃食らって殆ど死んじゃう。
ああー、あんな苦境を乗り越えたのに。

満身創痍の潜水艦も爆撃を食らってズブズブ沈んで行く、こんなの戦死じゃないよ、戻って爆撃くらって犬死にじゃないか、戦争なんてそんなものなんだよなって、あまりに哀しくて酷いラストに脱力しきって涙も出ませんでした。

艦長役だったユルゲン・プロホノフさんが当時30歳? てか老け過ぎだろーみたいな、渋くてかっこいいのです。
ラスト、繋留用のボラードにしがみついて、睨みつけるように沈んで行く艦を見つめつつ、撃たれていて瀕死。艦が沈むのを見届けて力尽きるっていうのがもう哀しすぎた。

戦争映画は苦手だし、これもなんか偶然観ちゃった感じでしたが、
きれいごと無し、正義とかも無し、ヒロイズムも無し、お国のために戦って、でも虚しく死んじゃう。 淡々と、ドキュメンタリーみたいな乾いた感じもあります。上手い。

辛いのでホントお勧めはしませんが、観る価値はある。


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