ITエンジニアの九十九折(新)

これまで経験したことや考えを思いつくままに綴って行こうと開設しました。マラソンをするように長く続けて行くつもりです。

109.行列のできるドーナツ屋さん(872字)

2007-10-04 | Management&Economics
飽食の時代と言われる世の中にあって、今どき、行列ができるドーナツ屋があるのをご存知ですか。

先日、家族で新宿へ買い物に行った折、新宿サザンテラスの中央付近で、高島屋タイムズスクエア方面に架かっている陸橋にまで行列が伸びているのを見つけました。

事情を知らない私たちは何だろうと思って、行列の先頭を探し、そこがドーナツ屋であることを突き止めました。

そのときの感想は、「えっ、ドーナツ?」でした。

店内の価格表を見ると、確か、1個160円か180円と書かれていたと記憶しています。

後日、雑誌にそのお店のことを紹介した記事が出ているのを見つけ、ようやく事情を理解することができました。

それは、「クリスピー・クリーム・ドーナツ」と言い、米国の老舗で、日本ではロッテリアを運営するロッテと事業再生会社のリヴァンプが手を組んで、事業展開しているようです。

同社のホームページを見ると、1930年代から続くレシピを元に作り、口の中で溶けるような軽い食感の新しいドーナツと紹介されています。
詳細はこちらより
http://www.krispykreme.jp/

過去にも、商品を米国から探し出し、権利を取得して、日本で製造・販売する形態を取った事業は数多くあったと思います(マクドナルドやケンタッキーも同様)。

しかし、このドーナツは噂がうわさを呼び、週末は3時間も並んで買い求めるほどの行列ができる大ヒット商品に育ったのです。

日本でも、ダスキンが傘下に置くドーナツ屋「ミスター・ドーナツ」がありますが、最近は、不祥事の影響もあって、業績を落としているように見えます。

そんな中で、こちらは新たなマーケティング手法と宣伝効果も手伝って、成功の道を歩み始めたようです。

リピータを作るには、購入した顧客からの「口コミ」がなければ、マスコミによる広告宣伝だけでは長続きするものでは決してありません。現在は、インターネットの世界で情報発信や共有化が進み、消費者の口コミは馬鹿にできない存在になって来ています。

今後、同社が多店舗展開するかどうかはわかりませんが、今月、有楽町に出店が決まっているようです。
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