ITエンジニアの九十九折(新)

これまで経験したことや考えを思いつくままに綴って行こうと開設しました。マラソンをするように長く続けて行くつもりです。

62.リフレッシュ休暇 ~前編(1,062字)

2007-04-05 | Weblog
先週、初めてのリフレッシュ休暇をもらい、一週間、職場を休みました。たった一週間で心身共にリフレッシュできるか、取得前は自分でも疑問視していましたが、その意に反して、すっかり気分を一新することができました。

突然休みがもらえることになっても、当初は行き先が決まらず、グアムや沖縄も候補地に挙がりましたが、結局、帰省旅行に決まりました。

この小旅行で印象に残る話を前後編に分けて紹介します。

今回は、家人の珍道中についてです。
私の生まれ故郷の都城に帰省して、三日目は別行動を取ることになり、家人は息子を連れて、列車で宮崎市方面へ出かけました。

日豊本線は単線で、今も電化されず、ディーゼルカーが走っています。しかし最近は利用者の減少で、1日の本数もかつての半分くらいしかないようでした。

二人はガイドブックも地図も持たず、時刻表に合わせて飛び乗り、宮崎駅にて下車。しばらく駅周辺を歩いたものの、観光地や地理がわからないため、駅に戻り、「シーガイア」に行くことを決断。

そこで駅員に最寄駅を聞き、不便な鉄道を再び、利用。
そして、最寄駅に着いて下りてみると、雨は降りしきるし、あまり栄えておらず、「??」と不安に。

そこへ、二人の前にタクシーが停車し、「シーガイアへ行かれるとですよね。」と尋ねられ、「はい」と返事すると、何と、先ほどの駅員さんが気を利かせて、タクシーの手配をしてくれていたそうです。
その話を聞いて、家人は感激し、涙目になった模様。

家人は実家へ帰宅するなり、まくし立てるように話し、こちらはただ、うなずいて聞いているだけでしたが、最後に、
「今日は珍道中だったけど、宮崎の人は本当に温かい!」
「人に親切にできるのは、時間にゆとりが感じられるからだ。」
との箴言まで飛び出しました。

確かに、都会に住む人はいつも時間に追われ、他人のふりをかまっている暇がなく、人に親切にできないかもしれません。
以前、上京した友人が言っていました。
「電車が次々にやって来るのに、なぜ、あの人たちはぎゅうぎゅうの中に無理やり乗るのか、理解できない。」と。

それにもう一つ、空間が作用していることも付け加えられそうに思います。都会は人が多すぎて、人々が生活する上での適切な居住空間やパーソナル・ディスタンスを確保する
ことが難しくなっているような気がします。人が穏やかに暮らすには他人との間に適当な距離や空間を取ることが大事な要素になると思うからです。

もちろん、これ以外にも人に親切になれる要素があることと思います。次回は温泉の話です。
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2 コメント

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Unknown (電脳)
2007-04-09 17:22:07
九州の人のほのぼのとした温かさが伝わって来ますよ。

よい旅になりましたね。
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人情を感じます (ウォームハート)
2007-04-11 08:51:12
電脳さん、こんにちは。

そうですね、人情の厚い土地柄だと思います。

だから帰省すると、自分も即座にリセットして地元モードに変身しています。
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