マンガで、250万部以上売り上げたという空前の大ヒット、
「テルマエ・ロマエ」
古代ローマ人がタイムスリップして 現在の日本のお風呂を体験するというストーリーですよね。
これも映画化されて、漫画と同じ題名「テルマエ・ロマエ」 として現在公開中ですが、これもダントツでランキング1位の大ヒットなのだそうです。
「テルマエ・ロマエ」の作者 ヤマザキマリさんは、イタリア人のご主人と息子さんの3人でアメリカのシカゴに住んでいるそうですが、映画のPRで来日されたときに トークショーがあっていってきました
ヤマザキマリさん
ヤマザキさんが、初めてイタリアへ行ったのは14歳の頃。チェロ奏者のお母さんが、ヨーロッパ旅行を計画していたのですが、急にいけなくなり、「あなた悪いけど一人で行ってきて」と言われたのがきっかけだったそうです。 一人で行かせるなんてすごいお母さんです…。
ヤマザキさんは「14歳だからってナメられないように大人っぽくしなくちゃ」と、その当時流行っていた「聖子ちゃんカット」にして意気揚々とイタリアへ行ったのですが、10歳くらいにしか見られなくて、こども扱いされてばかりだったそうです。 場内くすくす笑い。
そしてそのヨーロッパ旅行の最中に、見知らぬイタリア人のおじさんと知り合いになりました。おじさんは「こんな子供が遠い日本からはるばる渡航しているなんて!!」と、いたく感激し、14歳のヤマザキさんにいろいろとお世話をしてくれたそうです。そして、ヤマザキさんは、そのおじさんのお孫さんと ウン十年後に結婚することになるのですが、そのとき将来のご主人となる人は、初めて対面した時、まだたったの1歳だったそうです。 ここで場内大爆笑。
ヤマザキさんのトークショーは初めから終わりまで爆笑、爆笑、また爆笑で、こんなに面白いトークショーは初めてでした! 本人がこんなに楽しい人なのだから、その作品が面白くないわけない、という感じ。
14歳の娘にひとりでヨーロッパへ行け、と言った強烈なお母さんは、こちらのコミックエッセイルームで読めます。(無料)
結婚にいたるストーリーや、結婚後の爆笑生活は「リスボン日記」や「テルマエ戦記」などで読めるそうです。
イタリア人の義理のママはエピソードに事欠かないらしく、強烈な個性と強情さと、息子に対する過度な愛情表現で、嫁であるヤマザキさんはほとほと困っているとか。そこで 息抜きをかねて 「モーレツ!イタリア家族」というマンガを出版したそうなのですが、そのママ本人から、「この本、日本語だから読めないわ。訳してくれる?」と言われ、とっても困って主語をぬかして訳したところ、「まあ!ひどい女性ね!!こういう迷惑な人っているわよねー」と感想をいただき、ヤマザキさんは大いに恐縮したそうです。
映画「テルマエ・ロマエ」は 原作と少しちがうストーリー展開もありますが、マンガでは表現できない、映画ならではの醍醐味がありますし、イタリアの映画祭で上映したときは、場内爆笑につぐ爆笑で大いにうけ、イタリアでの映画公開も決まっているそうです。ぜひお誘いあわせの上、映画館へお越しくださいとのことでした
私もテルマエ・ロマエは映画が先でしたけど、原作も映画も両方見ました。
絵は綺麗だし、とても面白かったです。
やっぱりご本人はユーモアに溢れ、勇気もある多才な方なんですね。
楽しいトークショーに行けて良かったですね