コーポやホテルのツバメたちの束の間の平和で幸せな時間は・・・五月末までのことだった。先日の記事に書いたように「あいつら
(モズ)」のせいで・・・ね。
玄関パパを除く今年のコーポ入居ツバメたち・・・・
三月下旬 玄関パパの次に早く帰って来ていた根性くん。パパの玄関の上の屋根の軒下の巣台に巣を作った。根性君はとても優しいオスツバメで、卵も根性ママが巣を離れる時には必ず交代して巣の中に入って卵を温めていたね。一度目の子育て中に十二日目の雛をあいつらに襲われてしまった
。巣が半壊して・・・それでもこの夫婦はこの場所が絶対に良かったのらしく、三日目にはこの壊れた巣を修復し始め再びここで二回目の子育てにチャレンジした。愛おしくて
絶対に守ってあげようと心に誓った。モズ対策ネットで巣の出入りはかなり大変だったけれどね。無事に五羽の雛が元気に巣立った。夫婦ともに穏やかな性格していて子育て上手だったね。
君はなぜか地面に降りているのが好きだったね
メスツバメさんにとても気を使う君は優しいオスくん
モズにやられた巣をせっせと修復していたね・・・
反対側に取り付けたカップ麺の器がお気に入りで・・
二回目は元気な五兄弟、無事に巣立ってほんとに良かった
うちのお隣の換気扇に巣を作った「新入りくん」 普通はどの子も換気扇の上に巣を乗せる感じで作るけれどこのカップルは左に寄せて作っていた。間違いなく初めての新入りくん。でもこのオスくん・・たぶんパパの子
。パパが初めからあまり威嚇しなかった。そしてパパお気に入りのツバメ専用電線を途中からこの子に譲ってあげていた。新入りママさん、がんばって卵を温めていたけれど・・・
雛が孵ることはなかった
。抱卵から二十日目、踏ん切りがついたようにもう巣には入らなかった。新入りくん、ママ、残念だったね・・でも来年また帰っておいでね。そして来年こそはがんばろうね。
とても元気のいい燕尾の立派な君は、きっとパパの子
お嫁さんはおとなしいおっとりした子だったよね・・・
後からやって来て、ちゃっかりパパの隣に縄張り確保
換気扇の真上に巣を作ったほうが安定するのにね
奥さんは小柄で可愛い子だったよね・・・
配線くん。このカップルもたぶんコーポ初めての入居ツバメ・・・だって・・二階のこんなところに巣を作った子今までひとりもいない・・・よりによって保護ツバメの部屋の上・・・強風で線が揺れたら巣が壊れるんじゃないかと
・・・ところがよく見ると壁と配線と横に通るパイプ三か所をうまく使ってかなり頑丈に出来上がったようだ。残念なことに雛が生まれて少しして配線くんの姿が消えてしまった
・・・配線ママ、長雨でひとりの給餌はほんとうに大変だったろうね
・・大雨の朝、五羽が無事に巣立ち
。その後五羽の子供たちは二十日間この配線の上に帰って来てくれた
。いなくなった後、巣を取り除きベランダの掃除・・保護ツバたちの窓の上・・二十日分の五羽分のうんちですごい状態になっていたー・・・
配線パパ・・・安心してね。
ママがひとりで立派に五羽育て上げたよ。
巣立ちの日は大雨・・子供たち巣から配線に下りて
横歩きで移動していたね・・・
去年はモズに一階の玄関をやられてしまったイサオおじいさんのところにも、今年は手作りの巣台にツバメ夫婦が入居してくれた。でも、ここも抱卵中にオスツバくんがいなくなってしまい
・・五個の卵のうち二個が下に落とされていて・・生まれて数日の雛二羽も巣の下に・・・結局一羽だけになったけれど、この子はママツバメさんがのんびりと子育てをしながらのんびりと巣立った
。どうも子育て初めての若いメスツバメママだったみたいね・・・
後釜狙いでここのメスツバさんにくっついていたオスくん・・・ある日ネットの外側の窓枠で夜を過ごしていたところを「あいつら」に・・・
外からは見えにくいように反対側に巣台を
さらにモズネットを周囲にぐるりと上から垂らして
モズもはじめからこの巣はあきらめていた様子
一羽になっちゃったけれど・・・元気に羽ばたいていったね。
そして本宅換気扇の上。今年も太郎が帰って来てくれた。三年目だった・・・あんなに元気だったのに、抱卵さなかに太郎がいなくなってしまった
・・・残された太郎ママは今年最大のかわいそうな犠牲者だった・・・太郎がいなくなってもがんばって卵を温めていたところに後釜くんがママのそばにいつもくっついているようになった。ある日巣の上に泥を塗り始めた後釜くん・・・そう。早く自分のパートナーにさせるために太郎との卵を隠してしまおうとしたわけだ。太郎ママも初めは抵抗していたけれど強引な後釜くんはついに完全に卵を隠しきってしまった。太郎との大切な卵を隠されたママはその後後釜くんが誘ってもその巣の中に入ろうとしない。しかたがないので太郎の巣を取り除いた。ごめんね太郎・・・すると・・・太郎ママ、吹っ切れたのか、後釜くんと一緒に再度巣を作り始めた。今度は新しい旦那さんとうまくいくことを願っていた。
・・・・太郎ママがあいつらによるコーポで初めの犠牲者になったのは六月初めのことだった・・明け方お手洗いに入った時のこと。窓の裏の換気扇のところでしきりに後釜君がママを捜して呼びかけている声がした。・・・・おかしい・・・すぐに玄関に出て換気扇を見ると・・・よーく見ると・・・左側の淵がほんの少しだけ欠けている・・?そして・・巣の下には・・・風切り羽が数枚・・・
やられた・・・巣の中を覗くと冷たくなった卵が四個残されていた・・・・太郎、ごめんね。太郎ママ、やられちゃったよ・・・後釜くん、ごめんね・・・去年まで奥ばった換気扇はあいつらも襲わなかったから安心していた・・・そして・・太郎ママ、ごめんね・・・太郎がいなくなっちゃってひとりになって卵温めてて・・後釜君に邪魔されて・・それでも後釜君を受け入れて二回目の卵がんばってあたためていたのにね・・・あなたのことが不憫でならないよ・・・油断していた家主を・・・許してね・・・
その後後釜くんはがんばって新しいパートナーを呼び込んでいたけれど・・・この年の子育てには至らずで終わってしまった・・・後釜君、来年、縁があったら・・この換気扇に帰っておいでね。絶対に守ってあげるから・・・
太郎・・・この日の午後からいなくなっちゃったね・・
優しくママを見守っていたね。太郎・・・
太郎がいなくなってすぐにやって来た後釜君
ママと一緒に巣に入ろうとしては怒られて・・
こーんなことしちゃったんだよね・・・・
卵、完全に見えなくなってる・・
「卵隠し」 ツバメの新しい行動を発見したよ・・・くららちゃんも同じことしたものね。
二番目の犠牲者、北側テラスツバメ夫婦・・・次郎は二年目。去年しのげたモズ除けテグスを同じように上から地面まで垂らしていたけれど・・・太郎ママがやられた三日後の朝。巣の真中にぽっこりと穴が・・・そして川沿いの草むらにはたくさんの羽根が・・・次郎ママがやられてしまった
・・・次郎はパニックになっていた。脚立で巣を覗くと奇跡的に一羽だけ雛が残されていた・・・この子だけでも守らなくては・・真中から雛が落ちないように補強して、絶対にあいつらが入れないくらいのネットを覆いかぶせ・・・あいつらにやられたショックと補強した巣と物々しいモズ除けネットのダブルで次郎が雛に餌を再び運ぶまでまる半日かかってしまったけれど・・・・この日から一週間後、雛は元気に飛び立った
。その後次郎と雛、親子二羽は二度とここには戻らなかった。
次郎・・・来年、帰って来てくれるかな・・・ごめんね次郎・・・
次郎と次郎ママ おとなしい夫婦だったよね。
次郎 ここがお気に入りだった・・・
ここまでしなきゃもうあいつらから巣を守れない・・・
ママや兄弟たちの分まで・・・次郎と一緒に海を渡り切るんだよ
まだまだ・・・・悲劇は続いた・・・
今年も終わってしまいましたネ。
たくさんの思い出をのこして・・・。
実は、明日からツーリングへ出かけます。
1日目は万座へ泊まって、2日目はもう少し長野の中の方へ行く予定デス。
そして最終日、もしかしたら白馬まで足を伸ばせるかもしれません。
お天気と体調しだいですが・・・。
白馬さんちってどこらへんなんだろう?
もし、行けたら白馬さんのコト、パパのコト、思いながら走りたいと思ってマス。
自分んちのつるちゃんの事までも思い出して、
大泣きしてしまいました・・・
まだ、悲劇は続くなんて・・・
白馬さんのご心痛は想像を絶してしまいます。
ほんとにお疲れ様でした・・・
こんなにツバメパパさんがいなくなってしまう年も、めずらしいのではないでしょうか・・・
それにしても、白馬さんがいなかったら、全滅だったかもしれませんね・・・
網対策はツバメちゃんもよくぞ警戒をといてくれましたね・・・
しかし、無防備な寝ているところを狙うモズは、恐ろしい存在になりました・・・
憎らしいー
来年は、もっと穏やかに過ごせますように・・・
白馬さん、今年はモズが・・・。ひどすぎますね。どうしてそんなに増えてしまったのでしょうね。暗いうちに襲ってくるなんて・・・本当に恐ろしいです。犠牲になってしまった子たち・・・来年また生まれかわっておいで~。
みしまつーさんも書かれているように、白馬さんが頑張らなかったら、もしかして全滅していたかも・・・。さぞ、お辛かったことと思います。それに毎日暗いうちからの見張り・・・。よく体力が続きましたね。これからの季節、しっかり体を休めて、ゴルフに麻雀?楽しんでくださいね~♪
せめて 四季はあってほしいです。
親ツバメを襲われたら、もう残った雛には生きる望みが・・悔しいですね、一体どうしたら良いのでしょうか。。
そんな中でも巣立った子達、本当に輝いて見えますね。私達は当たり前のように鳥を見ていますが、無事巣立って成鳥になった子達は厳しい自然淘汰を生き抜いた凄い存在なのだと改めて野鳥の大切さを思い知りました。
でも悲劇はこれだけじゃないのですね・・続きを読むのが・・怖い・・・
犠牲になったツバメ達は、さぞかし無念だったことでしょう。
今年の教訓を活かして来年こそは‥そう思っても、又違う展開が待ち構えている。
白馬は大自然に囲まれた土地ゆえ、我々の想像を絶する厳しさがあるのですね。
そんな野生と、日々戦い続けた白馬さん‥
来る日も来る日も、気の休まる時がなかったことでしょう。
そして、そんな厳しい状況下を潜り抜け南へ旅立った白馬のツバメ達‥
今年は多くの仲間を失ったけど、来年こそは穏やかな環境下で子育てができるよう、心から祈るばかりです。
もう、こんな悲しい出来事はたくさん‥繰り返される悲劇はあってはならないことですから‥