わが家の食育…「お家で作ろう! 食べよう!」

家族の健康づくりは、わが家で作る食事から…。信濃毎日新聞発行「週刊さくだいら」「週刊いいだ」特集掲載をまとめます。

家族で囲むお祝いの食卓

2010-02-22 | 行事食
春のはじまり――-「おめでとう」の季節です
お祝いで家族の心はひとつ


                信濃毎日新聞社「週刊さくだいら」
                  <2005.3/3号掲載>


ひなまつり、合格、入学、卒業、進級、そして就職祝いや退職、栄転。
春3月は、お祝い事がたくさんあります。
幸せな出来事には、家族みんなで喜び、褒めたたえて、新しいスタートを励ましてあげたいです。
そこで、お祝いの食卓を考えてみました。
外食もいいですが、いつもの部屋でコタツを囲むお祝いが、家族を大切に思う気持ちを再確認する時間にもなることでしょう。




ひなまつりの料理
女の子がすこやかに美しく育つことを願う桃の節句。
中国では、桃は魔よけの力があるとされ、この日、桃の花を飾って厄災を追い払う習慣がありました。
ひな人形は人形に厄災を被せて川へ流す流し雛(ひな)が始まり。
神様に供えた供物を下げて食べると生命力が強くなるとされ、桃の花びらを浮かべた桃花酒を飲み、ひしもちや草もち、白酒を飲む習慣は今に伝わります。


【わが家流ちらしずし 】
おめでたい色の“青黄赤白黒”で飾る彩りと、食材の味のハーモニーが楽しみです。
市販のちらしずしの素を使えば、味のベースは簡単。
野沢菜やたくわんの細切りを少し塩抜きして絞って混ぜると、隠し味になります。
白ゴマ、オオバのせん切り、刻みのりは欠かせません。
いろいろなお刺身を小さく切って、きれいに盛り合わせましょう。

大皿に盛って、切り分けて――-
シャモジで押して形づくり、ピザ感覚で切り分けられる盛り付けにします。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

時間をかけた心づくしもいいけれど…
市販品を上手に使った料理
いつもと違う食卓づくりが原点。
切り方や盛り付け方の目先を変えるだけでグ~ンとお祝い風に変わります。
料理に時間をかけられない時は、便利な市販品にひと手間加えるだけで充分です。

【半調理品を使って】
ご飯に混ぜるだけの「炊き込みご飯」や「混ぜご飯」の具、棒々鶏(バンバンジー)や青椒牛肉絲(チンジャオロースー)などの調味料ベースで調理のスピードアップ。
香りや彩りを添える材料を加えるだけで、手づくり感もアップします。

【卓上調理で一家団らん】
下ごしらえをしておいて、みんなで調理しましょう。
調理時間の負担を無くし、“つくる楽しみ”と“できたてを食べる楽しみ”をそろえて。
卓上調理といえば、鍋物や焼肉。お祝いの時は、いつもより材料を奮発して豪華さを演出してみては。
チーズフォンデュ、串カツなどの串揚げなども。

【電子レンジを使って】
お祝いの鯛(タイ)料理は、蒸し物が手軽です。
塩を振り、香味野菜をのせてラップをして加熱すれば出来上がり。
塩と卵白を混ぜて魚を固めた塩釜焼きも簡単で美味です。


定番の「赤飯」って、こんなに簡単!
お祝いにお赤飯は欠かせません。
赤は魔よけの色。太陽の陽の強さによって邪気を焼き尽くすとされ、祝い事に使われます。面倒なようでも意外と簡単なお赤飯。
心温まる縁起物ですから、ここ一番の手づくりで。
ふっくら炊いて、親戚やご近所へお祝いのおすそ分けもしませんか。
  
「赤飯用あずき」を使って―――-
ゆでたあずきを缶詰にしたものを使うと、炊飯器で簡単に炊きおこわが作れます。
一般のゆであずき缶のように甘く味付けしてありません。

蒸し器でおいしく――
魔法瓶に小豆(1/2カップ)と熱湯を入れて一晩置き、鍋に移してやわらかく煮ます。
小豆を取り出した煮汁に米(3カップ)を3時間ほど浸してふやかし、小豆と混ぜて蒸し器で蒸します。
小豆の煮汁を2回ぐらい打ち水に使って30分位蒸します。



自然食ブームから雑穀の入った五穀米や十穀米のご飯を食べる人が増えています。アワやキビ、ヒエをお赤飯にも少し加えてみると、市販品とは違う手づくりの味に。





オードブルは調理品を上手に使い、切り方の工夫やおしゃれな 盛り付けでハレの日に。

【花サーモン】
スモークサーモンを巻いて花に見立てて、芯に錦糸卵や細切りダイコンを添える。

【ミディトマト】 
トマトをカップにして、マッシュポテトやカッテージチーズをのせる。
 
【ローストビーフ巻き】
6cmぐらいに切ったミズナを巻く

【中華クラゲ】  
味付けのクラゲと蒸し鶏をキュウリ、トマトと盛り合わせて。
  
【寒天寄せ】   
粉寒天を入れた薄味のだし汁に、岩のりと溶き卵を流し入れ、冷やして固める。



パンでも、ご飯でも、おすしでも。具を盛り合わせて、サンチュで巻いて食べる。

【サラダ巻き】
牛肉とピーマンの細切りをいためて塩こしょうし、5~6cm角に切ったパンにのせて、上にチーズをのせてオーブンで焼く。 
ご飯はスティック状のおにぎりに。
ステーキ一口大に切って焼く。
お刺身、アボカド、やきとり、サラダ等々。



ひなまつりのデザートとしてはおなじみの杏仁豆腐を紹介します。
本格派はアンズの種子でつくりますが、市販品に旬のフルーツやねりきりでつくった花の飾りを添えるだけでもいいですね。

【杏仁豆腐】 
牛乳(2カップ)、杏仁霜(大さじ2)、粉寒天(2g)、砂糖(大さじ1)を混ぜて火にかけ、器に流して冷やし固める。
切って、好みのフルーツ、シロップと合わせる。

【ねりきり】
白玉粉(40g)に水(40cc)を半量ずつ加えてよく練る。
沸騰した湯に流し入れて2分位ゆでてザルに上げ、弱火のなべでさらに練る。
砂糖(80g)、水(40cc)でシロップをつくり加えて練り、片栗粉の上に乗せて冷ます。
白あん(250g)と混ぜて練り、着色して花飾りや様々な細工に。





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家族の福を祈る「おせち料理」

2009-01-01 | 行事食
信濃毎日新聞社「 週刊さくだいら」特集
<1999.12/23号掲載>

2000年へのカウントダウン…お正月の団らんに
物の豊かさの中で、人の和(輪)や個性、感性の大切さが見つめ直されています。21世紀は心の時代といわれ、今世紀をしめくくる2000年はその助走の年。2000年問題で、元旦は家で過ごすご家庭も多いのでは。こんな時こそ、家族そろって新しい一年を語り合ってはいかがですか。

年越しから新年へ
一年を区切る年末年始。年末にはお歳暮を贈ってお世話になった方への一年の恩に感謝し、大掃除で家中のすすを払い、大みそかの食卓はごちそうや年越しそばで、細く長く健康で暮らせることを祈って一年の生活をしめくくります。
新年は心新たに縁起よく、安心感をもって迎えたいもの。
お屠蘇(とそ)やおせち料理、お雑煮で歳神様と一緒に祝い、家族の健康と幸せを願って始まります。

お屠蘇(とそ)
屠蘇散(とそさん・漢方薬)を酒に浸して作る屠蘇は、元日に家族の無病息災を祈って飲む酒。行く末が長いことを祈り、年少者から頂きます。

鮭(サケ)

昔からお歳暮といえば「新巻鮭」が挙げられ、一年間お世話になった恩を返すことをサケが生まれた川に戻る習性に見立てて贈答にされました。脂の乗ったサケは絶品で一尾丸ごと、頭は「粕汁」、氷頭は「なます」で味わえます。

鰤(ブリ)

「ワカシ、イナダ、ワラサ、ブリ」と成長によって名の変わる出世魚の縁起から正月に欠かせない魚で、特に関西で好まれます。照り焼きが一般的ですが、ゴボウやセリと醤油味のなべ物にしても美味です。


祈りと縁起
おせち料理は、それぞれに家族の健康と福への祈りや願いが込められた縁起物です。
外食やテークアウトの手軽さによって、家庭での手料理離れが進んでいますが、料理を作る心を見直すころです。
卵やきんとんの黄色は“金や財宝をあらわす”など、新たな年の家族の健康と幸せを祈り、おせち料理の一品一品の縁起と伝統の意味を確かめながら味わってみましょう。



長寿エビ

「腰が曲がるまで」の長寿を願う縁起もの。
エビの殻と背ワタを取ったら、耐熱皿に薄く油をしいて塩を振ったエビを丸く置き、200度のオーブンで軽く焼いて、真中にうずらの卵を割って入れ、火が通る程度にさらに焼きます。

黒豆
「まめ(健康)で、達者に暮らせるように」の願いです。祝い肴三種のひとつで、しわが寄るまで長生きするように、しわを寄せて煮る事もあります。丹波の黒豆が大粒の良品。さびたくぎをガーゼに包んで入れ、アクをていねいに取るのがポイント。やわらかくなったら一晩煮汁に浸すとふっくらと仕上がります。

酢ばす
穴から向こう側を見通せることから「見通しのよい年」を願います。皮をむいたらすぐ酢水につけて変色を防ぎます。花れんこんの飾り切りにして、真っ白く煮て、甘酢漬にします。

田作り
昔、イワシを田の肥料にしたことから、“田作り”と呼ばれ、ゴマメ(カタクチイワシ)の「五万米」の語呂から豊作を願うものです。スライスアーモンドを加えると香ばしさも増して現代風。


昆布巻き
「よろこぶ」から、祝い事に使われます。身欠きニシンやサケを芯にして巻き、カンピョウで結びます。煮るとやわらかく色がきれいに仕上がる日高コンブを。


なます
「紅白」のめでたさを、ダイコンとニンジンであらわします。甘酢を煮たてて冷まして一晩漬けます。ユズを加えると香りがよくなり、キュウリを加えると彩りに変化がつきます。

カズノコ
「子孫繁栄」の縁起物。半日~1日水に浸し、途中2~3回水を替えて塩抜きします。
少し塩味を残し、調味液(だし汁、みりん、酒、醤油、赤唐辛子)に漬けます。

クワイ
「芽でたい」「芽がでるように」と、芽が出ているクワイを使います。根から芽の方に向けて皮をむき、焼きミョウバンを溶かした水に浸してアクをぬいてから煮ます。

ユリ根
滋養があり、「一年間息災で暮らせるように」と願います。でんぷん質が多いので加熱すると、ホクホクします。ミョウバンでアク抜きしてから蒸します。

チョロギ
「長老喜」「千代呂木」とも書く縁起物。梅酢に漬けて赤く染め、紅白で黒豆の色どりにされます。朝鮮経由で日本に来たため、朝鮮語でチロイ(ミミズ)というのがこの名になったとか。


雑煮ともち
もちは神様のお召し上がりもので、正月の鏡もちには新しい歳神様(子孫繁栄の神)が宿るとされていました。大小二つが重なることで、福徳が重なることを願います。
表が緑、裏が白い“裏白”の葉にのせますが、「裏をかえしても心が白い」「白髪になるまでの長寿の願い」の意味や、古い葉と新しい葉が重なる「家族の繁栄」、葉が二枚重なる「夫婦仲のよさ」を表しています。


「エビしんじょ雑煮」
・中型エビ(6匹またはムキエビ)の殻と背わたを取り、包丁で叩いて細かくして、塩・醤油・みりん・酒(各少々)、卵白(1/4個分)、自然薯(粘りの強い芋のすりおろし・小さじ1)、片栗粉少々を加えて混ぜ、小さな団子状にして揚げます。
・だし汁を煮立てエビしんじょ団子を入れ、生シイタケ、カマボコ、ギンナンなどを加えて、塩とうす塩醤油で味を調え、焼いた餅と器に盛ってミツバを散らします。

やわらかくしたい時は、水を通して皿にのせ、ラップをして1分弱電子レンジにかけます。からみ餅、あんころ餅に

「ずんだ餅」
冷凍枝豆を軽くゆでて皮からはずし、すり鉢かミキサーで細かくしたら、砂糖で甘さを加え、やわらかくした餅に絡めます。


「レモンバター餅」
フライパンにサラダ油をしき、餅を入れてフタをし、弱火で焼きます。仕上げにバターを入れてレモン汁をかけます。

「あんかけ餅」
餅を低温の油でカリッと揚げ、カニの棒足・長ネギ、ニンジン、生シイタケなど(せん切り)を酒、醤油、だし汁で煮て片栗粉でとろみをつけ、あんかけにします。


お酒のあとに
祝い膳のしめくくりや小腹のすいた時には、さっぱりと雑炊やお茶漬けを。
ミツバやゴマ、刻みのり、オオバ(シソの葉)などの香味をじょうずに使って手早く作りましょう。


「シーフード雑炊」
水を煮立てて白だしと塩で味を調整し、冷凍シーフードミックスを入れてご飯を加え、溶き卵を回し入れミツバを散らします。


「親子茶漬け」
サケは焼いて皮と骨を除いて身をほぐしておきます。熱いごはんを盛って、サケと
イクラをのせてせん茶をかけ、ミツバと刻みのりを散らして、ワサビを添えます。


「にゅうめん」
ワカメ、練り梅、刻みワケギ、ボイルムキエビ等を用意しておきます。そうめんを堅めにゆでい冷水でサッと洗いザルに取り、一人分ずつ熱湯に通し、熱いつゆをかけます。
具をのせて、出来上がり。



「焼きおにぎり茶漬け」
おにぎりを作り、味噌をつけて香ばしく焼きます。(作っておくと重宝)器に入れ、せん切りオオバ、おぼろ昆布、かつを節をのせて、熱いせん茶をかけます。


祝いのだんらん
大勢で過ごすお正月は、短時間でつくれて、ご馳走感のあるメニューが一番。


重箱でつくる「押しずし」
青黄赤白黒(しょうおうしゃくびゃくこく)が“すしの五原色”で、美しいめでたさをあらわします。重箱全体にラップをしき、錦糸玉子やコハダ、マグロ、カニ、サーモン、大葉などとすし飯を交互に重ねて平らに押し、ラップごと重箱から取り出して切り、イクラやのりで飾ります。


「しゃぶしゃぶ」と「キムチクッパ」
超うす切肉、エノキ茸、セリ、ニラ、カイワレ菜、しゃぶしゃぶ用うす切り餅など、火の通やすい材料でしゃぶしゃぶを食べた後は、スープでクッパを。白菜キムチ漬、ダイコン、ニンジンのせん切りとごはんをたっぷりのスープに入れ、長ネギ、溶き卵を加えます。クッパは韓国風雑炊です。


何でも具になる「ちゃんこなべ」
今年はキムチなべと並んで、ちゃんこなべも人気。野菜、魚介、肉、どれをいれてOKの栄養満点なべです。ゴボウのささがきを入れた鶏ひき肉の団子、ベビーホタテ、ギンナンなどは竹串に通すと、沈まなくてボリューム感もアップ。アクを取りながら食べるのがおいしさのコツ。



アッと驚く、この色…
注目の「紫イモ」でお正月の和菓子を

「紫イモの茶巾」
①紫イモ(約500g)を蒸かして皮をむき、なめらかにつぶします。(熱いうちに裏ごしすると理想的)
②①の半量にレモン汁(大さじ1/2)とハチミツ適宜を入れて、好みの甘さに調節します。
③フキンをぬらし、2色のイモを丸くまとめて茶巾絞りにします。白インゲンの白あんで3色にしてもきれいです。

「紫イモのようかん」
「紫イモの茶巾」のタネを四角い型に入れて冷蔵庫で固めます。中に、栗の甘露煮や黒豆、パイナップル缶詰を刻んで入れる等、アイデアでおいしさを楽しみましょう。


「ナタデココデザート」
缶詰のフルーツ(シロップごと)、完熟パイナップル、バナナなどのフルーツを食べやすくカットして混ぜ、ナタデココ、ヨーグルト、干ブドウや干プルーンと混ぜます。
干ブドウの替わりに黒豆でも。


祝い飾り
おせち料理の飾りや、雑煮、酒の肴にちょっと添えると、お正月の華やいだ雰囲気が増します。冷蔵庫に作り置きしておくと便利です。



伝統に習う年末年始

門松・しめ飾り
青竹は「まっすぐのびる」「しなやかな生命力」、松は「一年中枯れない」長寿のシンボル、わらは「大地に広く続く」から、お正月、歳神様を迎えるお供え物に使われます。一夜飾りは忌みますので、三十日までに飾ります。

おもち
二十九日は、「苦のもち」といわれ避けます。のしもちは、大根を横において交互に切ると、よく切れます。ラップに包んで冷凍保存がカビよけには一番。

年越しそば
おおみそかに年越しそばを食べて「細く、長く、幸せに」と祈ります。最近は、そばの食べ方もいろいろで、インスタントで済ませてしまうこともあるようですね。エビ天、とろろ、月見、きつね、山菜等々、今年はわが家流を楽しんではいかが…。

除夜の鐘
人間の百八つの煩悩(食欲、性欲、嫉妬…)を取り除くもので、年内に百七、最後
ひとつが清々しい新年の始まりです。

お屠蘇(とそ)
中国から伝えられたもので、“屠”は「殺す」の意、“蘇”は「病いのもとの鬼」の名です。無病息災を願う漢方薬である意味がわかりますね。

お雑煮
歳神様を迎えるお供え物で、神様と一緒にいただきます。地方によって具は様々で、関東のすまし汁仕立てと、関西の丸もちの白みそ仕立てに大きく分けられます。
裏日本のブリ、北海道・東北のサケ・イクラ、京風雑煮に入れられる八つ頭は人の上に立つように、という意味があるそうです。

初詣
大みそかに、徹夜で神社にこもって元旦を迎える「年ごもり」のしきたりが簡単になったものです。恵方(えほう)参りといい、その年の干支の恵方(よい方向)に当たる神社に参ります。でも、大切なのは参る心。地元で普段守ってくださっている神様にお参りするのもいいですね。








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父の日…食に気をつけ頑張って

2008-05-25 | 行事食
「父の日」…家族みんなで応援を
おとうさん、毎日ご苦労さま 
           
              信濃毎日新聞「週刊さくだいら」特集
              <2004.6/17号掲載>


一家を守るおとうさんはいつも元気で。年を重ねるごとに、おかあさんが元気になっておとうさんはお疲れモード、なんて淋しいですね。
仕事や環境によって、おとうさんの苦労や悩みはいろいろ。いつもエネルギッシュに働くおとうさんでいるために、食生活を見直し、家族みんなで応援しましょう。

肥満が気になる糖尿病予備軍
運動不足になりがちな事務職のおとうさん。体脂肪率はどうですか。コレテロールや中性脂肪が高くなると、生活習慣病には要注意。血液がドロドロになって、糖尿病・動脈硬化の要因になります。男性は体脂肪率20%以上が肥満とか。(女性は30%以上) 
まずは余分な脂肪をなくしましょう。

●運動  
糖質や脂質の取り過ぎをしないことが大切ですが、体に着いた内臓脂肪を落とすことを心掛けものです。筋肉を残して、無理なくダイエット。適度な運動をしながら、健康的に体脂肪を減らしましょう。

●反栄養素
飽食の時代が続き、栄養の消化や吸収を防げる食品がクローズアップされています。
デンプンを分解する酵素アミラーゼの働きを抑え、血糖値の上昇を抑える「緑茶」。脂肪を体外に排泄したり、糖質の吸収を遅らせる「食物繊維」。その他、キトサンやオリゴ糖。
砂糖の変わりに「黒砂糖」を。


接待などによるお酒の飲み過ぎ
お酒を飲む機会の多いおとうさん。「疲れやすい」「酒に弱くなった」などと言っていませんか。酒は肝臓を悪くする元で、“沈黙の臓器”と言われるように、気づいたときにはかなりひどい状態のことも多いようです。
酒を飲む時は、つまみを一緒に食べることが大切。アルコールによって吸収しにくくなるビタミンB1、脂肪肝を予防するビタミンB2・B6。アルコールによってできたアセトアルデヒドを分解するナイアシンをとると二日酔いになりません。


ストレスや危険の多い仕事をしている
毎日疲れきって帰ってくるおとうさん。眠れない、イライラ、頭痛などなど、危険信号を感じたら、早めの対策を。軽いストレスは、向上心や生活のハリになりますが、ひどくすると躁うつ病などにもなりかねません。ストレスによって増える活性酸素で、免疫機能も低下します。
対策は、食生活と環境づくり。体がストレスを感じると消耗するビタミンCやビタミンB群。イライラの感じ方をやわらげるカルシウム。これらの栄養による内からの対策と、笑い、散歩、音楽で緊張感や疲労感をやわらげる外からの対策も大切です。



タバコをやめられないヘビースモーカー
どうしても禁煙できないおとうさんの食生活は、タバコ害を意識した集中ケアが必要です。タバコを吸うと、体内のビタミンCが大量に失われます。一日に必要とするビタミンCは50mg。タバコ1本で25mgが消費されますから、大変なもの。肺ガンになる危険を考えても対策が必要です。ビタミンC、E、β(ベータ)カロテンを毎日欠かさずとりましょう。


不規則な生活が毎日続いている
夜勤や出張による不規則な暮らしや、慢性睡眠不足にあるおとうさん。昼夜の睡眠リズムの狂いと、寒冷によるストレスは、たんぱく質を多く消費します。また、睡眠・覚醒のリズムと体温のリズムが正常に働かなくなり、寝ようとしても眠れない、起きても活動がスタートしない「内的脱同調」が起きます。昼夜のボーダレス化によるホルモンの分泌異常には、レバー、魚、肉、チーズ、卵に含まれるビタミンB12が役立ちます。
時差ボケからの回復にも効果的です。

  
白髪や抜け毛が多くなった
加齢とともに気になるのが、全身の様々な老化。特に髪は目立ちますので、老化をストップしたいものです。髪の毛は新陳代謝などで一日に50~100本抜けると言われます。
しだいに細くなるものですが、毛根つきの抜け毛が増えたら要注意。フケが毛根に詰まらないために、シャンプーや頭皮マッサージをこまめにします。
外的ダメージやストレス、食のバランスが髪の健康に影響しますので、気をつけて早めの予防と対策を。たんぱく質、ミネラル、ビタミンB群、大豆イソフラボンが守ります。


★若々しく、エネルギッシュでいるために   

レバー

パワフルに仕事をするための注目の素材は「レバー」です。肝臓機能には特に効果が高く、疲労回復、目の疲れ、貧血にも力を発揮します。抗ストレス効果のあるビタミン“パンテトン酸”も豊富で、善玉コレステロールを増やします。
豚レバーを牛乳に浸して臭みをとり、しょうゆ・酒で下味をつけます。豚レバーに片栗粉をまぶして揚げます。モヤシをいため、豚レバーとニラを加えてさらにいため、塩、オイスターソースなどで味付けします。


★体調を整え、健康を守るために      

玄米
中国の医食同源の食生活のよさは、ご飯が主食でないため料理が薄味になり、様々な栄養をとることができます。噛めば噛むほどに味があり、食物繊維も豊富な玄米。腸の有用菌を増やし、ビタミンB群を合成する効果も。生きているお米ですから、野菜感覚で使いたいものです。
フライパンでオリーブオイルを熱し、みじん切りのショウガ、ニンニク、タマネギをいためます。食べやすく切ったズッキーニ、パプリカ(赤・黄)を加えていため、塩こしょう、カレー粉・ターメリック(3対2の割合)で味を調え、玄米ごはんにかけます。


★疲労を回復し、笑顔でいるために    

柑橘
疲労回復物質として、クエン酸とアスパラギン酸は見逃せません。クエン酸は、筋肉にたまる疲労物質の“乳酸”を分解し、体を弱アルカリ性に改善します。アスパラギン酸は、スタミナドリンクで知られるように疲労回復を強化。クエン酸は柑橘類に、アスパラギン酸は、大豆モヤシや豚肉に含まれます。
熱湯に塩と白ワインをいれて、サッと豚肉に火を通します。タマネギはスライス、レタスはちぎり、冷水にさらします。グレープフルーツを房から外してほぐし、塩、酢、オリーブ油と混ぜて味を見ながら程よくつぶします。全部を混ぜ合わせます。

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母の日「おかあさん、ありがとう!」

2008-05-04 | 行事食
信濃毎日新聞社「 週刊さくだいら」
  母の日特集
<2001.5/10号掲載>


いつも家族のために、掃除や洗濯、おいしい料理づくりをしてくれるおかあさん。今年の母の日は、おとうさんと子供たちで、おかあさんのための料理に腕を振るってみませんか。

「いつまでも若々しく、元気でいてほしい…」家族の願いをいっぱい込めて、おかあさんにしあわせな一日をプレゼントしましょう。(材料は4人分です)
                     
「笑顔のおかあさんが一番!」
おかあさんがいつまでも若々しく元気でいるために注意することは、食生活と暮しのリズム。
心と体の若さを保つには、必要な栄養素をとって、ストレスをためない暮しをすることが大切です。
若さのヒケツは、明るい笑顔。家族が家事の大変さをわかってあげるだけで、おかあさんは“ニッコリ”。元気のもとになることでしょう。


若々しい肌のために
ビタミンC・E・B群、コラーゲン、亜鉛、その他細胞組織に必要なセラミド等の成分
(大豆製品、海藻、小魚、フルーツ、ハトムギ、植物油、カキ、牛乳など)

骨粗しょう症の予防に
ビタミンD・K・Cと、エストロゲン
(干しシイタケ、マグロの赤身、シワシの丸干し、納豆、キャベツ、ザクロ果汁など)

貧血予防のために
鉄分・ビタミンCとB12・葉酸
(レバー、ホウレンソウ、サンマ、カキ、のり、グリーンアスパラなど)

肥満防止のために
低脂肪食・食物繊維・ビタミンC
(赤身肉、海藻、コンニャク、キノコなど)

冷え性を防ぐために
冷えをやわらげる食品は、ビタミンEとB群・たんばく質・鉄分・DHA・EPA・アリシンを含むもの。
(レバー、モツ、小魚、大豆製品、ゴマ、ヒジキなどの海藻、鯉、フルーツなど)

血行をよくする根菜類や香辛料も効果的。
(ダイコン、ゴボウ、トウガラシなど)

髪の健康のために
たんぱく質・ビタミンEとB群・亜鉛・イソフラボン
(大豆製品、海藻、カシューナッツ、卵、レバーなど)


オードブル
                   
アボガトカップ 
①粉末寒天(2g)と水(170cc)をなべに入れて火にかけ、弱火で2分ほど沸騰させます。
②火からおろし、レモン汁(大さじ1)、しょうゆ(小さじ1)を加えて冷蔵庫で固め、レモンゼリーをつくります
③キュウリ(1/2本)とチーズ(適宜)を小さな角切りにします。
④②のゼリーをフォークでつぶし(または角切り)、③を混ぜます。
⑤アボガドを半分に割り、変色を防ぐためにレモン汁を振って④を盛ります。
【種の取り方】種は、包丁の根元を刺して左右に動かすと取れます
  

おすし
シーフードパワーずし                   

【材料】
ご飯・水………各3カップ
だし昆布………約7,8cm角
ヒジキ…………30g
サラダ油(大さじ1)、砂糖(カップ1/2)、しょうゆ(大さじ2)、水(カップ1)
お刺身(マグロ、タイ、ホタテ貝柱等)、ムキガニを好みで各少々
すし酢………酢(1/4カップ)、砂糖(大さじ1)、塩(小さじ2)


【作り方】

①ご飯をといでザルに上げて水気を切り、1時間位おきます。
②ヒジキをヒタヒタの水に入れて火にかけ、ひと煮立ちさせてザルに上げ、ザルに入れたまま何度も水を取り替えて洗います。
③サラダ油で②をいため、砂糖、しょうゆ、水で煮て味をつけます
④ご飯を炊きます。
⑤うちわなどであおぎながら、ご飯全体にすし酢をかけ、しゃもじで切るようにして混ぜてすし飯をつくります。
⑥大葉(シソの葉)をせん切りにして、少し水にさらします。
⑥汁気を取った③のヒジキを⑤に混ぜ、大葉も香りよく混ぜ込みます。
⑦器に盛り、お刺身、ムキガニを彩りよく散らします。

※旬のコゴミなどの山菜を塩ゆでにして彩りにするとベスト。


飲茶
                     

ほたてシューマイ
①長ネギ(小1本)とショウガ(1/2片)を刻みます。
②豚ひき肉(250g)とほたて缶詰(150g)、①を混ぜてなめらかに練ります。
③②に片栗粉(大さじ2)、卵(1/2個)、ゴマ油・しょうゆ・塩(各少々)を混ぜて、味を 調えます。(オイスターソースがあったら隠し味に加えます)
④シューマイの皮で③を包みます。左手にシューマイの皮をのせ、③をスプーンですくってのせ形を整えます。      
⑤好みで上に明太子やシラス干し、ホウレンソウ、グリンピースなどをのせて彩りよく。
⑥蒸し器にハクサイの葉を敷き、⑤を強火で蒸します。
⑦和からしと酢じょうゆを添えます。

※ハクサイは、切ってポン酢しょうゆを添えれば一品。

子供たちは卵の容器を使うと、簡単!
皮包みがスピードアップします。

 
デザート              
                     
イチゴヨーグルトアイス
【材料】
イチゴ………1/2カップ(約150g)
砂糖…………カップ1/2
生クリーム…カップ1(200cc)
プレーンヨーグルト…250cc

【作り方】
①イチゴを洗ってヘタを取り、砂糖と一緒につぶします。
②生クリームを堅めに泡立てて(九分立て)、ヨーグルトを加え、①と混ぜます。
③冷凍庫で冷し、1時間程したら全体をかき混ぜて空気を含ませ、さらに2~3時間冷します。
⑤途中で何度かかき混ぜて固めると、なめらかに仕上がります。
④冷した器に盛ってイチゴを添えます。

※バナナ、オレンジ、ブルーベリー(冷凍やジャム)などのフルーツでも応用できます。
バニラアイスにフルーツを混ぜて冷やすと即席。



ドリンク                

グレープフルーツハイ
グラスに氷と、グレープフルーツ果汁、焼酎を入れ、炭酸とガムシロップ(または甘味のついた炭酸水)で割ります。

ワインクーラー
グラスに氷を入れ、ワイン(白かロゼ)、グレープフルーツ果汁、炭酸水を3対2対1で注ぎ
ます。

レモンビール
グラスにレモン汁を1切れ分入れて、冷えたビールを注ぎます。
  ☆酵母とビタミンCの美容効果☆


お買い物チェック
アボガド レモン お刺身とムキガニ(シーフードすし用) ヒジキ イクラ キュウリ 
チーズ 豚ひき肉 ほたて缶 シューマイの皮  明太子 グレープフルーツ 生クリーム
ヨーグルト イチゴ ビールなどの酒 その他調味料


タイムスケジュール  

3時間前   アイスクリームをつくる
         ご飯をとぐ
         肉シューマイの具をつくる(味をなじませる)
         レモンゼリーをつくる
         ヒジキを煮る(味をなじませる)

2時間前    ご飯と水を一緒にしてスイッチを入れる
         アイスクリームを混ぜる

        <休憩>
1時間半前   シューマイをつくる
         グレープフルーツを絞って冷す

一時間前    すし飯をつくる(冷ます)
         シーフードパワーすしの仕上げ
         シューマイを蒸す
         アボガドカップをつくる
         ソフトドリンクをつくる
  
   (できあがり)








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母の日「おすすめの美容・健康法」

2008-05-04 | 行事食
                   信濃毎日新聞社「週刊さくだいら」
                       母の日特集
                     <2004.5/6号掲載>


母の日は「おかあさんにはいつまでも健康で若々しくいてほしい」という願いを改めて感じる日でもあります。
加齢による体の老化を防ぐためには、食べ物からとる栄養の効果が一番。
そこで、おかあさんの美容と健康を支え、笑顔を生み出す注目のアイテムや、食品が持つその効果と利用法を一堂にご紹介します。

「おかあさん、いつまでも元気で若々しく」
食品で体の芯から美容と健康づくり
美容と健康を守るためには、老化防止とバランスのよい栄養、ほどよい量の摂取が大切。
細胞の組織をつくり、細胞の活性化につながる栄養成分を知って、体の老化にブレーキをかけましょう。

〔たんぱく質〕
生命維持に欠かせない栄養。英語で「プロテイン」といわれます。
いろいろな食品を組み合わせることで利用効率が高まります。

〔ビタミンC〕 
美肌・美白には欠かせません。
コラーゲンの合成にも大切な栄養素。

〔ビタミンE〕 
活性酸素から細胞膜を守り、老化を防止。若さのビタミンです。

〔核酸〕    
細胞の新陳代謝を活発にします。
サケ、タラ、ノリ、煮干に豊富。

〔コラーゲン〕 
細胞と細胞をつなぎ、養分を補給する働きがあり、美肌づくり、関節炎や骨粗しょう症予防に。

〔イソフラボン〕
女性ホルモンに似た働きをするポリフェノールの一種。
エストロゲンの減少を補う女性の味方。
納豆1パックを食べると一日の必要量をクリア。
    
その他、レバーに含まれる「ナイアシン」や「ビオチン」は肌と髪の健康維持に。ビタミンDやKはじめ、リン・銅・グルコサミン・マンガンなどのミネラルは骨の健康づくりに必要です。


新茶
八十八夜を過ぎて、初摘みの新茶が出回っています。
みずみずしくて新鮮な一番茶は、葉がやわらかく、香りも色も味も一番。そして、水分やビタミンCなどのミネラルも他の時期の数倍多いといわれます。
   
「若さと美容に、お茶」という大きな理由は、活性酸素を抑える“抗酸化物質”が豊富なこと。活性酸素は、細胞を老化させ、シミ、シワ、たるみ、日焼け後のダメージを起こす老化現象の引き金です。
そこで、緑茶。緑茶のビタミンC・E、カロテンとカテキンの効果は強力で、老化防止に大いに役立つようです。
   
毎日飲める緑茶は、効果の蓄積も無理なく確か。
ミルなどで粉末にして、牛乳、ケーキ、てんぷら粉、白玉、麺類などにも混ぜて楽しめます。
茶殻は緑茶風呂にして、お肌スベスベ。消臭剤にも使ってみませんか。



豆乳
豆乳は大豆をすりつぶして水と合わせた絞り汁。“ニガリ”で固めたものが豆腐です。
「畑の肉」といわれる大豆の様々な栄養を含み、たんぱく質の含量は牛乳をやや上回ります。
細胞をつくる栄養源の基礎になり、動物性のたんぱく質が“瞬発力”に働くのに対し、大豆のたんぱく質は“持久力や忍耐力”につながります。

また、更年期の女性には欠かせないビタミンEやイソフラボン、サポニンが含まれ、老化防止・骨粗しょう症の予防に効果的。さらに肥満予防の効果のあるレシチンも含まれ、合わせて動脈硬化や脳の活性化にも役立ちます。

豆乳は牛乳と同じように、コーヒーや抹茶を加えたり、バナナセーキなどの飲料で楽しめます。
もちろん、豆乳に容量の約1%強のニガリを加えて加熱し固めると、家庭で簡単に手づくり豆腐づくりができます。牛乳アレルギーの方には特におすすめしたい食品です。
豆乳は、「豆乳石鹸」やむだ毛処理に効果のある「豆乳ローション」でも注目のアイテム。


にがり
話題のニガリ健康法。海水のミネラルが豊富に含まれるニガリは、ミネラル不足の現代人の様々な障害に効果があるといわれています。
美顔、アトピー、便秘、ストレス、歯周病などニガリローションを体につけたり、ニガリ水を飲むと徐々に変化を感じるとか。
まずは、美容と健康に関心をもつことが第一歩。適量を注意しながら、効果を楽しんでみましょう。


豆乳ヘルシーケーキ
卵(2個)を溶き、オカラ(200g)、豆乳(カップ1/3)、砂糖(80)、塩(小さじ  1/2)、サラダ油(大さじ3)に、ふるった小麦粉(100g)と重曹(小さじ1)を混ぜます。
好みでナッツやレーズン、煮リンゴ、ハーブを加えてケーキ型や牛乳パックに入れ、熱した180℃のオーブンで約30分位焼きます。

新茶と豆乳の美肌ゼリー
ゼライスについている作り方説明書に従って、水(1カップ)に抹茶を溶き、砂糖(大さじ2・1/2位)を入れてゼライス(指定の割合の量)で固め、器に入れます。新茶が固まったら、同様に豆乳(カップ1・1/2)、砂糖(大さじ4位)でゼリーをつくり、重ねて層状に固めます。
※ゼライスはゼラチン製品の商標登録です

マシュマロ

「コラーゲン」は、細胞に欠かせない物質。
体に含まれるコラーゲンの40%は皮膚に、20%は骨にあるといわれます。だから、コラーゲンの新陳代謝が活発になると老化を防ぎ、みずみずしい肌と強い骨をつくるわけです。

最近、コラーゲンの摂取源として人気が沸騰したマシュマロは、コラーゲンが豊富なゼラチンが原料。ゼラチンの92%がコラーゲンからできていますから、一日に必要量とされるコラーゲン「5g」をゼラチンから簡単にとることができます。

マシュマロは輸入品が多く、最近品薄。手づくりでたくさんつくり、母の日のプレゼントにも。毎日食べ続ける効果は、肌と骨で確認できるはずです。

手づくりマシュマロに挑戦!

①湯(大さじ4)にゼライス(15g)を振り入れてふやかします。四角い容器にコーンスターチを入れて平らにし、卵などの球になるもので個数分のくぼみをつくります。

②水(大さじ3強)、砂糖(大さじ5)、蜂蜜(大さじ3)を沸騰するまで熱して砂糖を溶かします。

③卵白(2個分)を泡立て、②を加えながら泡立ててバニラエッセンスを数滴入れます。

④①のくぼみに③をスプーンですくって入れ、冷蔵庫で5~10分冷やして粉を全体にまぶせば出来上がり。

※熱いコーヒーなどに5、6粒入れて溶かし、そのまま冷やすとゼリーになります。



アロエ

「医者いらず」といわれるアロエ。アロエベラとキダチアロエが食用になりますが、アロエベラの方が苦味が少なく、肉厚で食べやすいものです。
トゲを切り落とし皮をむいた透明な身が可食部。サッと熱湯でゆでて冷水で冷やし刺身に。サラダ、蜂蜜漬け、ジュース、ヨーグルトと一緒に。冷たく冷やした料理が合います。
内臓や皮膚の消炎作用や、様々な健康効果があるようです。




手づくりの美容液をプレゼントしましょう
【豆乳ローション】  むだ毛処理・美肌用
豆乳(250㏄)を弱火で熱し、50~60℃になったらレモン汁(1個分)を入れ、豆乳が固まりかけたら火を止め、消毒用アルコール(大さじ5)を入れてこします。
※アルコールは火気に注意。保存は冷蔵庫で。

【ニガリローション】  美肌・保湿用
精製水(カップ1)にニガリ(小さじ1/2~1)、グリセリン(小さじ2)を加えて混ぜます。
    


どちらもブームの手づくり美容液です。添加物なしで、ピチャピチャ使えるうれしい安さ。ゆったりとした自分への時間も“満足度100%”です。



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おもち三昧で幸福祈願

2008-03-09 | 行事食
               信濃毎日新聞「週刊さくだいら」
                2005.12/26号特集掲載

今年も残すところあとわずか…。いろいろな出来事があった一年に
ひと区切り。
ここで原点に戻り、新たな年への祈りを込めて、日本の伝統の正月
を祝いましょう。

お正月のおもちの準備は進んでいますか。
おもちは神様に供え、慶事に下がり物としていただく縁起のよ
食べ物です。
お正月は家族の福を願いつつ、おもち料理を楽しみませんか。

                             

おもちは神様の召し上がる神聖な食べ物として、祭事に供えられて
いました。そして、おもちが直会(なおらい…下がりもの)として
慶事に食べられるようになると共に、雑煮も儀式料理として年中
行事や祭りの日のご馳走になりました。
年を重ね、しだいにおもちは一般に食べられるようになり、雑煮は
正月だけの行事食となりました。

雑煮は、郷土の味が見直されている昨今にふさわしく、もっとも
地方色豊かな伝統食です。
歳神様を迎えて神様と一緒に食べる食事ですが、地方によって素材
が違い、味噌仕立てやしょうゆ仕立てなどの味付けにも特色があ
ます。
食べ継がれた我が家の味を、受け継ぎ守りたいものですね。



トムヤンクン雑煮…
タイ料理の特長は、辛さと酸味。家庭でつくるトムヤムクンは、
唐辛子とレモンとナンプラーで好みの味に仕上げましょう。
ガラスープ(1リットル)に唐辛子(タイ産または韓国産)と
レモン汁(1個分)を入れて煮立て、エビ、マシュルーム
(またはキノコ類)、コリアンダー、ショウガ、ナンプラー
(大さじ2~3)を入れて煮ます。
塩味を調整し、仕上げにガラムマサラ、香菜(セルリー、
ミツバ)を入れます。


おもちは力持ち… 
うどんでボリュームを求める時に“力うどん”を食べますね。
おもちを食べると、粘りと持久力たっぷり。もち米でつくる
おもちは、デンプンがアミロペクチンだけなので、加熱する
と粘りが非常に強くなります。密度が細かく、消化がよいので
つい食べ過ぎがち。
ごはん一杯と切りもち2枚は同カロリーです。
     

「切りもち」をアレンジして
切りもちの食べ方で一般的なのは、雑煮、焼いてのりやきな粉
をつける、揚げて砂糖醤油をつけるなどですね。
ひと手間かけて、切りもちをつきたてのやわらかさに戻すと、
もっといろいろな食べ方ができます。

湯気の上がった蒸し器に濡らしたフキンを入れ、おもちを包ん
で蒸しあげます。
手を水でぬらしてこねて好みの形に変えましょう。少ない量の
時は、おもちを濡らしてラップをし電子レンジで。


ひと味違う くるみもち
おもちを焼き(蒸して)、くるみだれをからめます。
たれは、すりぐるみ(大さじ3)、生クリーム(またはコーヒー用
ミルク、大さじ2)、しょうゆ(小さじ2/3)、蜂蜜(小さじ2)、
しょうが汁少々、塩少々をすり鉢で混ぜます。
甘さは蜂蜜の量で加減します。
※ピーナツやゴマなどにも応用できます。


おもちを焼く時は、もち網をよく焼いておくことが大切。
焼き目をつけて裏返し、両面をこんがりと焼きます。
フライパンで焼く時もよく熱して油を敷き、中火で火がむら無く
当たるように動かして、焦がさないように焼き上げます。

 焼く 
キムチ焼き
①アスパラ菜の茎(またはグリーンアスパラ)をゆでて食べやすく
切っておき、ハクサイキムチは細切りにします。

②フライパンを熱して油を多めに入れ、切りもちの両面を色よく焼き
ます。

③②に①を加えていため、味がうすい時は、キムチの素で調整します。

  
あぶり焼き
京都の味の名物に、「あぶりもち」があります。
今宮神社の参道に並ぶ店で食べた方事のある方も多いのでは?
無造作にちぎって串に刺したおもちを、特製の白みそ仕立ての
たれでいただきます。
やわらかくしたおもちを一口大にし、米粉(片栗粉)を手につけて
丸め、一個ずつ竹串に刺して軽く火であぶってたれをつけます。


【ごまみそだれ】
すり白ゴマ(大さじ3)、みそ・砂糖(各大さじ1)、しょうゆ・
みりん(各大さじ1/2)

【抹茶あん】
白こしあんに、抹茶と砂糖(2対1の割合)を湯で溶いたものを
加えます。



おろしもち三種

ダイコンおろしで和えた“からみもち”は、おもちをさっぱりと
いただく食べ方。健康を考え、野菜を食べる感覚でちょっとアレ
ンジしてみました。

【からみもち】ダイコンおろしで和えて、なめ茸、せん切りオオバ(青シソ)を
のせます。

【キュウリからめ】おろしキュウリの水分を軽く取り、に甘酢(酢100cc、砂糖
大さじ1、塩少々の割合)を加えます。

【セルリ-からめ】おろしセルリーにイタリアンドレッシング
またはフレンチドレッシングを混ぜます。

 
蒸す 
  
かぶら蒸し
コカブ(3個)に卵白(1個分)、塩少々の割合が4人分の基本。
具はあるもので作れます。
①白身魚の切り身、ギンナン、ミツバ、生シイタケを各適宜、
 おもちはサイコロ状に切ります。

②すりおろしたコカブ、泡立てた卵白、塩、②を混ぜて、蒸し器
 で約15分蒸します。

③イクラやユズを散らします。
http://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/17/b8/b7332ff1c2aeefa525ac3c9652e603e9_s.jpg

チーズ挟み揚げ
ピザもちが意外においしいように、相性は抜群。
オオバ(青シソ)の風味が決めてです。

【香味揚げ】切りもちを真中にして、間にオオバを入れて、5㎜厚さ位に切った
チーズで挟み、縦に細長く切り、フライ衣をしっかりつけて揚げ
ます。
    
【レーズンイン】
食べやすい大きさにした切りもちにレーズン、チーズを添えて
同様に揚げます。

しゃぶしゃぶ用切りもち」で
うす~い「スライスもち」は、お吸い物、うどん、いろいろな
アイデアで楽しめます。

【和菓子】
市販の白花豆甘煮をすり鉢でつぶし、小さな俵状にします。
スライスもちを鍋の湯に入れ、やわらかくなったらフライ返しなど
ですくい、水を通して冷まながらあんを巻きます。


【セリと鶏肉あん】
鶏ひき肉(または鶏肉を細かくたたく)、ゴボウのささがき、セリ、
ショウガをいためて、だし、しょうゆ、みりんで煮た中に、スライス
もちを入れます。   


信州の厳しい寒さで育まれた郷土の味「氷もち」。

地元でとれた実りを気候と風土を利用して加工した伝統の特産品です。
寒が厳しい諏訪、松本、大町、佐久地区で凍み豆腐のような製法で
つくられていて、江戸時代には諏訪の高島藩で製造され、幕府へ献上
していたといわれます。
そのまま食べる事ができるのも特長。香ばしく甘味があって、口どけも
格別。
お湯をかけるとやわらかくなるので、とても重宝な保存食です。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   もくじ

かんたんクッキングEX

かんたんクッキング 

ブログ}春夏秋冬いつもそよ風

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