春のはじまり――-「おめでとう」の季節です
お祝いで家族の心はひとつ
信濃毎日新聞社「週刊さくだいら」
<2005.3/3号掲載>
ひなまつり、合格、入学、卒業、進級、そして就職祝いや退職、栄転。
春3月は、お祝い事がたくさんあります。
幸せな出来事には、家族みんなで喜び、褒めたたえて、新しいスタートを励ましてあげたいです。
そこで、お祝いの食卓を考えてみました。
外食もいいですが、いつもの部屋でコタツを囲むお祝いが、家族を大切に思う気持ちを再確認する時間にもなることでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/a5/a04a5a3bf3cbb26d4d37c06b7ced9b77.jpg)
ひなまつりの料理
女の子がすこやかに美しく育つことを願う桃の節句。
中国では、桃は魔よけの力があるとされ、この日、桃の花を飾って厄災を追い払う習慣がありました。
ひな人形は人形に厄災を被せて川へ流す流し雛(ひな)が始まり。
神様に供えた供物を下げて食べると生命力が強くなるとされ、桃の花びらを浮かべた桃花酒を飲み、ひしもちや草もち、白酒を飲む習慣は今に伝わります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/32/9df44f4ade99c83e2910a8b0f252d940.jpg)
【わが家流ちらしずし 】
おめでたい色の“青黄赤白黒”で飾る彩りと、食材の味のハーモニーが楽しみです。
市販のちらしずしの素を使えば、味のベースは簡単。
野沢菜やたくわんの細切りを少し塩抜きして絞って混ぜると、隠し味になります。
白ゴマ、オオバのせん切り、刻みのりは欠かせません。
いろいろなお刺身を小さく切って、きれいに盛り合わせましょう。
大皿に盛って、切り分けて――-
シャモジで押して形づくり、ピザ感覚で切り分けられる盛り付けにします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
時間をかけた心づくしもいいけれど…
市販品を上手に使った料理
いつもと違う食卓づくりが原点。
切り方や盛り付け方の目先を変えるだけでグ~ンとお祝い風に変わります。
料理に時間をかけられない時は、便利な市販品にひと手間加えるだけで充分です。
【半調理品を使って】
ご飯に混ぜるだけの「炊き込みご飯」や「混ぜご飯」の具、棒々鶏(バンバンジー)や青椒牛肉絲(チンジャオロースー)などの調味料ベースで調理のスピードアップ。
香りや彩りを添える材料を加えるだけで、手づくり感もアップします。
【卓上調理で一家団らん】
下ごしらえをしておいて、みんなで調理しましょう。
調理時間の負担を無くし、“つくる楽しみ”と“できたてを食べる楽しみ”をそろえて。
卓上調理といえば、鍋物や焼肉。お祝いの時は、いつもより材料を奮発して豪華さを演出してみては。
チーズフォンデュ、串カツなどの串揚げなども。
【電子レンジを使って】
お祝いの鯛(タイ)料理は、蒸し物が手軽です。
塩を振り、香味野菜をのせてラップをして加熱すれば出来上がり。
塩と卵白を混ぜて魚を固めた塩釜焼きも簡単で美味です。
定番の「赤飯」って、こんなに簡単!
お祝いにお赤飯は欠かせません。
赤は魔よけの色。太陽の陽の強さによって邪気を焼き尽くすとされ、祝い事に使われます。面倒なようでも意外と簡単なお赤飯。
心温まる縁起物ですから、ここ一番の手づくりで。
ふっくら炊いて、親戚やご近所へお祝いのおすそ分けもしませんか。
「赤飯用あずき」を使って―――-
ゆでたあずきを缶詰にしたものを使うと、炊飯器で簡単に炊きおこわが作れます。
一般のゆであずき缶のように甘く味付けしてありません。
蒸し器でおいしく――
魔法瓶に小豆(1/2カップ)と熱湯を入れて一晩置き、鍋に移してやわらかく煮ます。
小豆を取り出した煮汁に米(3カップ)を3時間ほど浸してふやかし、小豆と混ぜて蒸し器で蒸します。
小豆の煮汁を2回ぐらい打ち水に使って30分位蒸します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/79/8da22edd4b4f14a110473ffe726fc47f.jpg)
自然食ブームから雑穀の入った五穀米や十穀米のご飯を食べる人が増えています。アワやキビ、ヒエをお赤飯にも少し加えてみると、市販品とは違う手づくりの味に。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/38/0d6be3886489a8eda58150edcf5e9bbc.jpg)
オードブルは調理品を上手に使い、切り方の工夫やおしゃれな 盛り付けでハレの日に。
【花サーモン】
スモークサーモンを巻いて花に見立てて、芯に錦糸卵や細切りダイコンを添える。
【ミディトマト】
トマトをカップにして、マッシュポテトやカッテージチーズをのせる。
【ローストビーフ巻き】
6cmぐらいに切ったミズナを巻く
【中華クラゲ】
味付けのクラゲと蒸し鶏をキュウリ、トマトと盛り合わせて。
【寒天寄せ】
粉寒天を入れた薄味のだし汁に、岩のりと溶き卵を流し入れ、冷やして固める。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/c5/bc71e42e6ccc01c0e00872683807449f.jpg)
パンでも、ご飯でも、おすしでも。具を盛り合わせて、サンチュで巻いて食べる。
【サラダ巻き】
牛肉とピーマンの細切りをいためて塩こしょうし、5~6cm角に切ったパンにのせて、上にチーズをのせてオーブンで焼く。
ご飯はスティック状のおにぎりに。
ステーキ一口大に切って焼く。
お刺身、アボカド、やきとり、サラダ等々。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/20/bdf1fc7c0664a31ad822a5a12d8210ac.jpg)
ひなまつりのデザートとしてはおなじみの杏仁豆腐を紹介します。
本格派はアンズの種子でつくりますが、市販品に旬のフルーツやねりきりでつくった花の飾りを添えるだけでもいいですね。
【杏仁豆腐】
牛乳(2カップ)、杏仁霜(大さじ2)、粉寒天(2g)、砂糖(大さじ1)を混ぜて火にかけ、器に流して冷やし固める。
切って、好みのフルーツ、シロップと合わせる。
【ねりきり】
白玉粉(40g)に水(40cc)を半量ずつ加えてよく練る。
沸騰した湯に流し入れて2分位ゆでてザルに上げ、弱火のなべでさらに練る。
砂糖(80g)、水(40cc)でシロップをつくり加えて練り、片栗粉の上に乗せて冷ます。
白あん(250g)と混ぜて練り、着色して花飾りや様々な細工に。
お祝いで家族の心はひとつ
信濃毎日新聞社「週刊さくだいら」
<2005.3/3号掲載>
ひなまつり、合格、入学、卒業、進級、そして就職祝いや退職、栄転。
春3月は、お祝い事がたくさんあります。
幸せな出来事には、家族みんなで喜び、褒めたたえて、新しいスタートを励ましてあげたいです。
そこで、お祝いの食卓を考えてみました。
外食もいいですが、いつもの部屋でコタツを囲むお祝いが、家族を大切に思う気持ちを再確認する時間にもなることでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/a5/a04a5a3bf3cbb26d4d37c06b7ced9b77.jpg)
ひなまつりの料理
女の子がすこやかに美しく育つことを願う桃の節句。
中国では、桃は魔よけの力があるとされ、この日、桃の花を飾って厄災を追い払う習慣がありました。
ひな人形は人形に厄災を被せて川へ流す流し雛(ひな)が始まり。
神様に供えた供物を下げて食べると生命力が強くなるとされ、桃の花びらを浮かべた桃花酒を飲み、ひしもちや草もち、白酒を飲む習慣は今に伝わります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/32/9df44f4ade99c83e2910a8b0f252d940.jpg)
【わが家流ちらしずし 】
おめでたい色の“青黄赤白黒”で飾る彩りと、食材の味のハーモニーが楽しみです。
市販のちらしずしの素を使えば、味のベースは簡単。
野沢菜やたくわんの細切りを少し塩抜きして絞って混ぜると、隠し味になります。
白ゴマ、オオバのせん切り、刻みのりは欠かせません。
いろいろなお刺身を小さく切って、きれいに盛り合わせましょう。
大皿に盛って、切り分けて――-
シャモジで押して形づくり、ピザ感覚で切り分けられる盛り付けにします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
時間をかけた心づくしもいいけれど…
市販品を上手に使った料理
いつもと違う食卓づくりが原点。
切り方や盛り付け方の目先を変えるだけでグ~ンとお祝い風に変わります。
料理に時間をかけられない時は、便利な市販品にひと手間加えるだけで充分です。
【半調理品を使って】
ご飯に混ぜるだけの「炊き込みご飯」や「混ぜご飯」の具、棒々鶏(バンバンジー)や青椒牛肉絲(チンジャオロースー)などの調味料ベースで調理のスピードアップ。
香りや彩りを添える材料を加えるだけで、手づくり感もアップします。
【卓上調理で一家団らん】
下ごしらえをしておいて、みんなで調理しましょう。
調理時間の負担を無くし、“つくる楽しみ”と“できたてを食べる楽しみ”をそろえて。
卓上調理といえば、鍋物や焼肉。お祝いの時は、いつもより材料を奮発して豪華さを演出してみては。
チーズフォンデュ、串カツなどの串揚げなども。
【電子レンジを使って】
お祝いの鯛(タイ)料理は、蒸し物が手軽です。
塩を振り、香味野菜をのせてラップをして加熱すれば出来上がり。
塩と卵白を混ぜて魚を固めた塩釜焼きも簡単で美味です。
定番の「赤飯」って、こんなに簡単!
お祝いにお赤飯は欠かせません。
赤は魔よけの色。太陽の陽の強さによって邪気を焼き尽くすとされ、祝い事に使われます。面倒なようでも意外と簡単なお赤飯。
心温まる縁起物ですから、ここ一番の手づくりで。
ふっくら炊いて、親戚やご近所へお祝いのおすそ分けもしませんか。
「赤飯用あずき」を使って―――-
ゆでたあずきを缶詰にしたものを使うと、炊飯器で簡単に炊きおこわが作れます。
一般のゆであずき缶のように甘く味付けしてありません。
蒸し器でおいしく――
魔法瓶に小豆(1/2カップ)と熱湯を入れて一晩置き、鍋に移してやわらかく煮ます。
小豆を取り出した煮汁に米(3カップ)を3時間ほど浸してふやかし、小豆と混ぜて蒸し器で蒸します。
小豆の煮汁を2回ぐらい打ち水に使って30分位蒸します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/79/8da22edd4b4f14a110473ffe726fc47f.jpg)
自然食ブームから雑穀の入った五穀米や十穀米のご飯を食べる人が増えています。アワやキビ、ヒエをお赤飯にも少し加えてみると、市販品とは違う手づくりの味に。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/38/0d6be3886489a8eda58150edcf5e9bbc.jpg)
オードブルは調理品を上手に使い、切り方の工夫やおしゃれな 盛り付けでハレの日に。
【花サーモン】
スモークサーモンを巻いて花に見立てて、芯に錦糸卵や細切りダイコンを添える。
【ミディトマト】
トマトをカップにして、マッシュポテトやカッテージチーズをのせる。
【ローストビーフ巻き】
6cmぐらいに切ったミズナを巻く
【中華クラゲ】
味付けのクラゲと蒸し鶏をキュウリ、トマトと盛り合わせて。
【寒天寄せ】
粉寒天を入れた薄味のだし汁に、岩のりと溶き卵を流し入れ、冷やして固める。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/c5/bc71e42e6ccc01c0e00872683807449f.jpg)
パンでも、ご飯でも、おすしでも。具を盛り合わせて、サンチュで巻いて食べる。
【サラダ巻き】
牛肉とピーマンの細切りをいためて塩こしょうし、5~6cm角に切ったパンにのせて、上にチーズをのせてオーブンで焼く。
ご飯はスティック状のおにぎりに。
ステーキ一口大に切って焼く。
お刺身、アボカド、やきとり、サラダ等々。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/20/bdf1fc7c0664a31ad822a5a12d8210ac.jpg)
ひなまつりのデザートとしてはおなじみの杏仁豆腐を紹介します。
本格派はアンズの種子でつくりますが、市販品に旬のフルーツやねりきりでつくった花の飾りを添えるだけでもいいですね。
【杏仁豆腐】
牛乳(2カップ)、杏仁霜(大さじ2)、粉寒天(2g)、砂糖(大さじ1)を混ぜて火にかけ、器に流して冷やし固める。
切って、好みのフルーツ、シロップと合わせる。
【ねりきり】
白玉粉(40g)に水(40cc)を半量ずつ加えてよく練る。
沸騰した湯に流し入れて2分位ゆでてザルに上げ、弱火のなべでさらに練る。
砂糖(80g)、水(40cc)でシロップをつくり加えて練り、片栗粉の上に乗せて冷ます。
白あん(250g)と混ぜて練り、着色して花飾りや様々な細工に。