「父の日」…家族みんなで応援を
おとうさん、毎日ご苦労さま
信濃毎日新聞「週刊さくだいら」特集
<2004.6/17号掲載>
一家を守るおとうさんはいつも元気で。年を重ねるごとに、おかあさんが元気になっておとうさんはお疲れモード、なんて淋しいですね。
仕事や環境によって、おとうさんの苦労や悩みはいろいろ。いつもエネルギッシュに働くおとうさんでいるために、食生活を見直し、家族みんなで応援しましょう。
肥満が気になる糖尿病予備軍
運動不足になりがちな事務職のおとうさん。体脂肪率はどうですか。コレテロールや中性脂肪が高くなると、生活習慣病には要注意。血液がドロドロになって、糖尿病・動脈硬化の要因になります。男性は体脂肪率20%以上が肥満とか。(女性は30%以上)
まずは余分な脂肪をなくしましょう。
●運動
糖質や脂質の取り過ぎをしないことが大切ですが、体に着いた内臓脂肪を落とすことを心掛けものです。筋肉を残して、無理なくダイエット。適度な運動をしながら、健康的に体脂肪を減らしましょう。
●反栄養素
飽食の時代が続き、栄養の消化や吸収を防げる食品がクローズアップされています。
デンプンを分解する酵素アミラーゼの働きを抑え、血糖値の上昇を抑える「緑茶」。脂肪を体外に排泄したり、糖質の吸収を遅らせる「食物繊維」。その他、キトサンやオリゴ糖。
砂糖の変わりに「黒砂糖」を。
接待などによるお酒の飲み過ぎ
お酒を飲む機会の多いおとうさん。「疲れやすい」「酒に弱くなった」などと言っていませんか。酒は肝臓を悪くする元で、“沈黙の臓器”と言われるように、気づいたときにはかなりひどい状態のことも多いようです。
酒を飲む時は、つまみを一緒に食べることが大切。アルコールによって吸収しにくくなるビタミンB1、脂肪肝を予防するビタミンB2・B6。アルコールによってできたアセトアルデヒドを分解するナイアシンをとると二日酔いになりません。
ストレスや危険の多い仕事をしている
毎日疲れきって帰ってくるおとうさん。眠れない、イライラ、頭痛などなど、危険信号を感じたら、早めの対策を。軽いストレスは、向上心や生活のハリになりますが、ひどくすると躁うつ病などにもなりかねません。ストレスによって増える活性酸素で、免疫機能も低下します。
対策は、食生活と環境づくり。体がストレスを感じると消耗するビタミンCやビタミンB群。イライラの感じ方をやわらげるカルシウム。これらの栄養による内からの対策と、笑い、散歩、音楽で緊張感や疲労感をやわらげる外からの対策も大切です。
タバコをやめられないヘビースモーカー
どうしても禁煙できないおとうさんの食生活は、タバコ害を意識した集中ケアが必要です。タバコを吸うと、体内のビタミンCが大量に失われます。一日に必要とするビタミンCは50mg。タバコ1本で25mgが消費されますから、大変なもの。肺ガンになる危険を考えても対策が必要です。ビタミンC、E、β(ベータ)カロテンを毎日欠かさずとりましょう。
不規則な生活が毎日続いている
夜勤や出張による不規則な暮らしや、慢性睡眠不足にあるおとうさん。昼夜の睡眠リズムの狂いと、寒冷によるストレスは、たんぱく質を多く消費します。また、睡眠・覚醒のリズムと体温のリズムが正常に働かなくなり、寝ようとしても眠れない、起きても活動がスタートしない「内的脱同調」が起きます。昼夜のボーダレス化によるホルモンの分泌異常には、レバー、魚、肉、チーズ、卵に含まれるビタミンB12が役立ちます。
時差ボケからの回復にも効果的です。
白髪や抜け毛が多くなった
加齢とともに気になるのが、全身の様々な老化。特に髪は目立ちますので、老化をストップしたいものです。髪の毛は新陳代謝などで一日に50~100本抜けると言われます。
しだいに細くなるものですが、毛根つきの抜け毛が増えたら要注意。フケが毛根に詰まらないために、シャンプーや頭皮マッサージをこまめにします。
外的ダメージやストレス、食のバランスが髪の健康に影響しますので、気をつけて早めの予防と対策を。たんぱく質、ミネラル、ビタミンB群、大豆イソフラボンが守ります。
★若々しく、エネルギッシュでいるために
レバー
パワフルに仕事をするための注目の素材は「レバー」です。肝臓機能には特に効果が高く、疲労回復、目の疲れ、貧血にも力を発揮します。抗ストレス効果のあるビタミン“パンテトン酸”も豊富で、善玉コレステロールを増やします。
豚レバーを牛乳に浸して臭みをとり、しょうゆ・酒で下味をつけます。豚レバーに片栗粉をまぶして揚げます。モヤシをいため、豚レバーとニラを加えてさらにいため、塩、オイスターソースなどで味付けします。
★体調を整え、健康を守るために
玄米
中国の医食同源の食生活のよさは、ご飯が主食でないため料理が薄味になり、様々な栄養をとることができます。噛めば噛むほどに味があり、食物繊維も豊富な玄米。腸の有用菌を増やし、ビタミンB群を合成する効果も。生きているお米ですから、野菜感覚で使いたいものです。
フライパンでオリーブオイルを熱し、みじん切りのショウガ、ニンニク、タマネギをいためます。食べやすく切ったズッキーニ、パプリカ(赤・黄)を加えていため、塩こしょう、カレー粉・ターメリック(3対2の割合)で味を調え、玄米ごはんにかけます。
★疲労を回復し、笑顔でいるために
柑橘
疲労回復物質として、クエン酸とアスパラギン酸は見逃せません。クエン酸は、筋肉にたまる疲労物質の“乳酸”を分解し、体を弱アルカリ性に改善します。アスパラギン酸は、スタミナドリンクで知られるように疲労回復を強化。クエン酸は柑橘類に、アスパラギン酸は、大豆モヤシや豚肉に含まれます。
熱湯に塩と白ワインをいれて、サッと豚肉に火を通します。タマネギはスライス、レタスはちぎり、冷水にさらします。グレープフルーツを房から外してほぐし、塩、酢、オリーブ油と混ぜて味を見ながら程よくつぶします。全部を混ぜ合わせます。
おとうさん、毎日ご苦労さま
信濃毎日新聞「週刊さくだいら」特集
<2004.6/17号掲載>
一家を守るおとうさんはいつも元気で。年を重ねるごとに、おかあさんが元気になっておとうさんはお疲れモード、なんて淋しいですね。
仕事や環境によって、おとうさんの苦労や悩みはいろいろ。いつもエネルギッシュに働くおとうさんでいるために、食生活を見直し、家族みんなで応援しましょう。
肥満が気になる糖尿病予備軍
運動不足になりがちな事務職のおとうさん。体脂肪率はどうですか。コレテロールや中性脂肪が高くなると、生活習慣病には要注意。血液がドロドロになって、糖尿病・動脈硬化の要因になります。男性は体脂肪率20%以上が肥満とか。(女性は30%以上)
まずは余分な脂肪をなくしましょう。
●運動
糖質や脂質の取り過ぎをしないことが大切ですが、体に着いた内臓脂肪を落とすことを心掛けものです。筋肉を残して、無理なくダイエット。適度な運動をしながら、健康的に体脂肪を減らしましょう。
●反栄養素
飽食の時代が続き、栄養の消化や吸収を防げる食品がクローズアップされています。
デンプンを分解する酵素アミラーゼの働きを抑え、血糖値の上昇を抑える「緑茶」。脂肪を体外に排泄したり、糖質の吸収を遅らせる「食物繊維」。その他、キトサンやオリゴ糖。
砂糖の変わりに「黒砂糖」を。
接待などによるお酒の飲み過ぎ
お酒を飲む機会の多いおとうさん。「疲れやすい」「酒に弱くなった」などと言っていませんか。酒は肝臓を悪くする元で、“沈黙の臓器”と言われるように、気づいたときにはかなりひどい状態のことも多いようです。
酒を飲む時は、つまみを一緒に食べることが大切。アルコールによって吸収しにくくなるビタミンB1、脂肪肝を予防するビタミンB2・B6。アルコールによってできたアセトアルデヒドを分解するナイアシンをとると二日酔いになりません。
ストレスや危険の多い仕事をしている
毎日疲れきって帰ってくるおとうさん。眠れない、イライラ、頭痛などなど、危険信号を感じたら、早めの対策を。軽いストレスは、向上心や生活のハリになりますが、ひどくすると躁うつ病などにもなりかねません。ストレスによって増える活性酸素で、免疫機能も低下します。
対策は、食生活と環境づくり。体がストレスを感じると消耗するビタミンCやビタミンB群。イライラの感じ方をやわらげるカルシウム。これらの栄養による内からの対策と、笑い、散歩、音楽で緊張感や疲労感をやわらげる外からの対策も大切です。
タバコをやめられないヘビースモーカー
どうしても禁煙できないおとうさんの食生活は、タバコ害を意識した集中ケアが必要です。タバコを吸うと、体内のビタミンCが大量に失われます。一日に必要とするビタミンCは50mg。タバコ1本で25mgが消費されますから、大変なもの。肺ガンになる危険を考えても対策が必要です。ビタミンC、E、β(ベータ)カロテンを毎日欠かさずとりましょう。
不規則な生活が毎日続いている
夜勤や出張による不規則な暮らしや、慢性睡眠不足にあるおとうさん。昼夜の睡眠リズムの狂いと、寒冷によるストレスは、たんぱく質を多く消費します。また、睡眠・覚醒のリズムと体温のリズムが正常に働かなくなり、寝ようとしても眠れない、起きても活動がスタートしない「内的脱同調」が起きます。昼夜のボーダレス化によるホルモンの分泌異常には、レバー、魚、肉、チーズ、卵に含まれるビタミンB12が役立ちます。
時差ボケからの回復にも効果的です。
白髪や抜け毛が多くなった
加齢とともに気になるのが、全身の様々な老化。特に髪は目立ちますので、老化をストップしたいものです。髪の毛は新陳代謝などで一日に50~100本抜けると言われます。
しだいに細くなるものですが、毛根つきの抜け毛が増えたら要注意。フケが毛根に詰まらないために、シャンプーや頭皮マッサージをこまめにします。
外的ダメージやストレス、食のバランスが髪の健康に影響しますので、気をつけて早めの予防と対策を。たんぱく質、ミネラル、ビタミンB群、大豆イソフラボンが守ります。
★若々しく、エネルギッシュでいるために
レバー
パワフルに仕事をするための注目の素材は「レバー」です。肝臓機能には特に効果が高く、疲労回復、目の疲れ、貧血にも力を発揮します。抗ストレス効果のあるビタミン“パンテトン酸”も豊富で、善玉コレステロールを増やします。
豚レバーを牛乳に浸して臭みをとり、しょうゆ・酒で下味をつけます。豚レバーに片栗粉をまぶして揚げます。モヤシをいため、豚レバーとニラを加えてさらにいため、塩、オイスターソースなどで味付けします。
★体調を整え、健康を守るために
玄米
中国の医食同源の食生活のよさは、ご飯が主食でないため料理が薄味になり、様々な栄養をとることができます。噛めば噛むほどに味があり、食物繊維も豊富な玄米。腸の有用菌を増やし、ビタミンB群を合成する効果も。生きているお米ですから、野菜感覚で使いたいものです。
フライパンでオリーブオイルを熱し、みじん切りのショウガ、ニンニク、タマネギをいためます。食べやすく切ったズッキーニ、パプリカ(赤・黄)を加えていため、塩こしょう、カレー粉・ターメリック(3対2の割合)で味を調え、玄米ごはんにかけます。
★疲労を回復し、笑顔でいるために
柑橘
疲労回復物質として、クエン酸とアスパラギン酸は見逃せません。クエン酸は、筋肉にたまる疲労物質の“乳酸”を分解し、体を弱アルカリ性に改善します。アスパラギン酸は、スタミナドリンクで知られるように疲労回復を強化。クエン酸は柑橘類に、アスパラギン酸は、大豆モヤシや豚肉に含まれます。
熱湯に塩と白ワインをいれて、サッと豚肉に火を通します。タマネギはスライス、レタスはちぎり、冷水にさらします。グレープフルーツを房から外してほぐし、塩、酢、オリーブ油と混ぜて味を見ながら程よくつぶします。全部を混ぜ合わせます。