《 空想から科学へ 》 奧菜主義革命~ 革命的奥菜主義者同盟非公然ブログ

奥菜恵さんは、精神と肉体の両方から無駄なものをすべて削ぎ落とし、必死に舞台に立っていた

青い空、白い雲、しゅーっという奈良・大和路(7)

2011年01月04日 08時04分27秒 | Weblog
しかーぁし、法輪寺で三重塔をみて、満足して、
引き返すような間抜けなことをしてはいけませんよ。
講堂に上がらせていただいて、仏像を拝ませていただかなければ、
奥斑鳩まで足を伸ばした甲斐がござんせん。


甲斐で思い出しました。
春風亭昇太師匠の「山梨県は信玄公に頼りすぎでしょ!」発言には大笑いしました。
平成13年湧出の「信玄の隠し湯」も本当に有りそうで。
「信玄、お湯隠しすぎ!」


それはこっちへ置いといて、
法輪寺の仏像がなぜすばらしいかというと、
飛鳥時代の仏像をはじめとする重文クラスの仏像がぞろぞろと並んでいるにもかかわらず、
ガラス越しでもなく、金網越しでもなく、直に拝めるという点であります。
これはすごいことですよ。心なき身にもあはれはしられけり
あまつさえ、もったいなくも、仏像の裏側にも回ることが出来ます。

ただし、防犯センサーが大変敏感なんだそうで、身を乗り出すのはやめておいてね。

「このすばらしい仏恩がいらないんなら、銭はいらねぇ」
ってことでしょうか、
この法輪寺、お花の時期を除けば、境内だけなら無料で拝観できます。
拝観料が必要となるのは講堂に上がるときだけです。
お花の時期を除けば。
お花の時の、拝観料臨時徴収場所となるプレハブが門の脇にあるのがご愛敬。

「ただでは入れると思ったら、ここからは有料かよ!」
なんて短気は、絶対に起こさないように。
ガラス越しでもなく、金網越しでもない飛鳥仏を拝めば、
四万六千日分の御利益があると言われておりますから。

誰が言ってんだって。
「先代、名人の方の文楽師匠が……」
言ってない!


ただ、ひとつ、いちゃもんをつければ、
平安時代作の十一面観音菩薩立像が中央にお立ちになっていて、
その左側に飛鳥仏の薬師如来座像が鎮座ましますのは、
だめでしょ。
如来が菩薩の脇侍(きょうじ)になっているみたいで。
時代が古い仏像が下位の占めているみたいでもあるし。

一応、法輪寺公式の拝観案内では
十一面観音菩薩立像=講堂の本尊
薬師如来座像=当寺の本尊
という説明になっていて、ランク付けを逆転させてはいますが。
この世では、見た目の印象でだいたいのことが決定されてしまうんですから。


今日の仏様の教え。
「如来は観音より人気がない。AKBと違って、仏界に総選挙が無くて良かったね」

「見た目で判断するな」なんてつまらん教えを仏様は垂れないよ。


悟りを既に開いている如来の表情より、
悟りを目指し衆生の救済を志している菩薩の表情の方が、人々の心をつかんでしまうというのは致し方がないことで、
人気者が、本当のことを悟っているとは限らないということでもあり……
でも内閣支持率があんななのは真実を悟っているからではないわけで、
首相の額にあるものは、百毫(びゃくごう)ではないわけで。