メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

「ティム・バートンの世界」展にいってきた

2014年12月14日 | 国外・舶来エンタメ

12月某日、メガヒヨは会社を休んで森アーツセンターギャラリ(六本木ヒルズ)で開催中のティム・バートン展に行ってきた。

絵画、キャラクターのフィギュアなど見どころは満載。
目玉作品のひとつがブルーガール。
場内は撮影禁止につき、画像はポスターにて。


『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のヒロイン、サリーにそっくりな彼女。
監督の作品の中でも代表的なモチーフであるつぎはぎに覆われている。
オーディオガイドによればこれは修復と再生の象徴らしい。例え傷を負っても縫合すれば治すことが出来るという、監督の楽観的な考えによるとのこと。
一見おどろおどろしい印象のつぎはぎだけれど、そう言われるととてもいいものに見えてきた。

他に印象に残ったのは、監督が出先の飲食店のナプキンに描いた作品の数々。
一つ一つは小さけれど、その数に圧倒された。
監督はとにかく描くことが大好きとのことで、いつでもどこでも手が勝手に動いてしまうらしい。
中にはこぼした飲み物を拭いたシミを利用して描いたような作品も。

他にはメガヒヨの大好きな映画、「チャーリーとチョコレート工場」に登場するウンパルンパの等身大フィギュア、監督が高校生時代に描いた絵本(出版ならず)の原稿、ディズニー時代のブラックなワークが印象に残った。
というか、あの作風でよく当時のディズニーに入社出来たなぁ(笑) 本人も才能を発揮できずに飼い殺し状態で辛かったみたいだけど。

数々の展示作品が並んでいたけれど、色んな意味で最大のインパクトを与えてくれたのはこの映像作品。
「ティム・バートンのヘンゼルとグレーテル」

1982年に当時25歳だったティム・バートンの初監督作品。
ディズニーによる制作で子供向きだったはずの作品が、深夜にたった一度のみ放送されて30年以上お蔵入りになっていた。
ヘンゼルとグレーテルなのになぜか出演者は全員アジア系。お菓子の家は極彩色ですごくまずそう。
つっこみどころ満載のC級映画で、黒歴史という言葉が頭をよぎる。
観ていた他のお客さんたちも口あんぐりで、どう反応したらよいか迷ってたみたい。

でも小道具、背景などは既に独特の世界観が出来上がっている。特に魔女の鼻のデザインなどは、今ならヘレナ・ボナム=カーターさんがつけて演技するにのぴったり合いそう。

幸いファンの方が映像をyoutubeにupしてくれている。著作権を持っているのがディズニーなのに削除されていないなんて珍しい!!
ついては興味のある方は事前にこちらで観てから、会場で作品コンテなどを観るのがいいと思う。

Tim Burton's "Hansel and Gretel" (1982)

もちろんこちらの作品は会場でも観られるけれど、上映時間35分もある上に待ち時間もかなりのもの。
特に視聴スペースは椅子も撤去された状態。メガヒヨが観に行った際には観客は立ちか体育座りせざるを得なく、大変疲れてしまった。
あまりにも疲労困憊で、他の作品のことが飛んで行ってしまったくらい(笑)
(主催者さん、宣伝広報としてお笑い芸人を雇う予算があるのならもっと見やすいシアターを設営してくれい。)

そんな訳で破壊力満載の処女作に圧倒された感はあったけれど、ティム・バートン監督の世界にじっくり浸れたので良かった。
次の映画が大変楽しみである。

<おまけの話>
まずそうなお菓子の家を見てしまったメガヒヨ。
口直しとして、麻布十番の浪花家さんでタイ焼きを買って帰った。
ここのタイ焼きはパリパリしていて美味しいね。ちょっとティム監督のキャラに顔が似てるけど(笑)



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