メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

国立科学博物館特別展 生命大躍進

2015年09月23日 | メガヒヨの日々つれづれ

国立科学博物館で開催中の特別展「生命大躍進」。
行きたい行きたいと思いながら夏休みは過ぎ、10/4のクローズ目前のこの五連休にやっと行ってきた。


事前にネットで混雑状況をチェックしていたけれど、やっぱりすごい人出。
現地には10時すぎに到着したメガヒヨ。
入口からずっと続く列をさかのぼり、野口英世像を過ぎたところでやっと最後尾についた。


並ぶこと一時間で会場内に入れた。

あれだけ長い列に並んだだけあって、会場内も大混雑!!
入ってすぐの先カンブリア紀のブースは満員電車並みの人・人・人!!
押し合いへしあいしながら、生命活動の痕跡のある岩を見る。
地球が出来たのは46億年前なのに生命誕生がその6億年後とは仕事が早いなぁ~などと思う。
メガヒヨも見習わなくっちゃ!!

次に目に入ったのはストロマトライトの化石。
これは地球に初めて酸素を作り出したバクテリア。
彼らが海中からポコポコっと酸素を送りだしてくれたおかげで、地球の現在の姿がある。

 
なんでメガヒヨがそんなこと知っているのかって?

 
それは一昨年のこと。
メガヒヨはTony先生を拝みにオーストラリアに行った際、ジェノラン洞窟のツアーで現存のストロマトライトを見ているのだ。
後ろにある岩についた薄くぼんやりとした緑っぽいコケみたいなのがそう。
27億年前の生命大躍進の立役者が今でも変わらない姿で生きているのは嬉しいことだね。


カンブリア紀の主役はピカイア。長さ5cmほど。
これは脊椎動物に進化する前の段階の脊索動物。
つまり地球上の脊椎動物のご先祖さまにあたる存在。


カンブリア紀は生き物の種類も爆発的に増えたってことだよ。
このエビっぽいのはアノマロカリス。節足動物で体長1mを越えるのもいたらしい。
ちなみに時刻は12時をまわったところ。
おなかが空いたメガヒヨは、これは寿司ネタにしたらどんな味がするのだろうと考えていた。


オルドビス紀を経てシルル紀ののどかな光景。
ウミサソリをぱっくんしようとするダンクルオステウス。
もう既にサメみたいな生物がいることに驚き。
このダンクルオステウスは進化によって顎を獲得したことにより、捕食者の頂点を極めることが出来た。
確かに顎は大事!! えさに噛みついたり、口の中に閉じ込めたり重要だよね。


顎が無かったらこんな感じで食が進まなさそう。
まぁ今でもヤツメウナギとかヌタウナギとか無顎類の魚はいるけどね。


会場壁面には生き物の進化の過程が展示されている。
館内は多少混雑が緩和されたとはいえ、人の動きは渋滞の高速道路の様。
ユーステノプロンが肺で呼吸したところだからまだデボン紀か…。
陸上への進出、早よ、早よと心の中で呟く。

内心、生き物の陸上への進出や恐竜の繁栄なんて今回はどうでも良かった。
メガヒヨが知りたかったのは、哺乳類のルーツ。
生物の進化みたいな本を読むと、ネズミっぽい哺乳類は恐竜絶滅の後にしれっと登場する。
いや、お前たちその時までどこで何をしてたんだよ?と突っ込みたくなる。
今回の特別展ではその点の疑問にちゃんと答えてくれそうな気がしたのだ。

もちろん国立科学博物館は期待にちゃんと答えてくれた。
はい、哺乳類はこんな生き物にルーツを持っています!!
…ってコレ!?


このヒト、恐竜じゃん!!

正しくは恐竜の仲間ではなく、単弓類という種目に属するディメトロドン。
両生類から、恐竜などの竜弓類と同時期に進化し別の道を行った生物。
うわ、これがどうあのネズミっぽい生き物に進化していくんだろうと思っていたけど…。


ペルム期の大絶滅を経て三畳紀。
恐竜と哺乳類のちょうど中間みたいな生き物が現れた。
哺乳類にいたる進化の通過点としては納得。
ちょっとハダカデバネズミに似ているね。


<NATIONAL GEOGRAPHICより拝借>

そして時は移り、ジュラ期。
ようやく最古の真獣類ジュラマイアの登場。
かなりネズミっぽくなっているね。
以前の超ダイジェスト版・生き物の進化番組では、このジュラマイアちゃんでいきなり哺乳類の登場となっていた。

もちろんジュラマイアの正確な進化のルーツは判明していない。
だけど両生類から単弓類・そして哺乳類への進化の過程を説明されることで、今までノドにつかえていたものが落ちた感じがした。

 
そしてこれが有名な「イーダ」
最古の霊長類と言われる化石。
ここからどんどん進化して、人間(ホモ・サピエンス)に至るわけだね。

終盤にはアウストラロピテクスから現人類に至る進化の過程も展示されていた。
個人的に気になったのはホモ・フローシエンス。いわゆるホビットで、12,000年前に火山の噴火で絶滅したとのこと。
ただ一説によると絶滅したのは15世紀頃の人類によってだとか、現在でもひっそり生存しているのではないかとも囁かれる。
火を使うなどの知能もあった種族なので地球上にもし現存していたら、彼らに関する法律とか保護とかどうなっていたのだろうな~と思いを巡らせた。

そんな次第で40年にもわたる生命進化を展示で見てきた。
長年の疑問が解けた上、ご先祖様から受け継いだDNAのありがたみが身にしみた彼岸の一日なのであった。

《おまけ》
常設展エリアで世界のヒョウタン展というのがあったのでついでに見てきた。


いいねぇ。


小さいのがいっぱい。なんか萌える。


なんかきもとももこ先生の描く世界の住民に似てますな。

うずらちゃんのかくれんぼ (幼児絵本シリーズ)
きもと ももこ
福音館書店


台湾の電話。発想が素晴らしい。


コブラ笛もなんとヒョウタンで出来ていたんだって。
でもコブラは笛の音が聞こえないので、笛の動きで操っていたとのこと。


ヒョウタンで出来たかわいい世界のおもちゃ。


本当、こんな可愛くて便利なものが自然に実るなんて不思議だよね。


今回も入場料のもとを取ってしまった国立科学博物館。
特別展にまた期待を寄せるのであった。


Will Swenson & Ramin Karimlooの逆レミゼ!!

2015年09月21日 | 国外・舶来エンタメ

今年は五連休のシルバーウィーク、メガヒヨは実家に戻っておはぎを作ったり地味に過ごしているよ。
一方NYではとんでもないステキイベントが開催されていた。
それはWill Swenson氏のCabaret Debut!!
しかもゲストは、
第一夜 Audra McDonald
第二夜 Ramin Karimloo
第三夜 Nick Adams
第四夜 Caissie Levy (敬称略)

なーんたる、なんたる豪華イベント!! どの日も全部行きたかった!!
一年前に未来予知出来ていたら、フランスじゃなくてこの時期にNYへの旅行を計画していたよ(笑)

そんな当日会場に足を運べなかったファンのために、天使様がYoutubeに動画をupして下さった。
ありがたや…。
中でも秀逸なRamin Karimloo氏とのバルジャン・ジャベールの逆対決と、異色の♪A Little Fall of Rainをご覧あれ。


こちらは特上席からの録画♪


こちらは最初からの完全版♪

他にはNickくんの回もupされていたよ。
しかしこの子持ちオヤジ二人のパフォーマンスの前には霞んでしまったかも
ブラボー100万回さけんでも足りないわ


おフランス周遊旅行記2015 その2《到着・オルリー空港ホテル編》

2015年09月13日 | メガヒヨのホリデイ


チケットの予約より約10か月。ようやく8月の旅立ちのときを迎えた。


取れた便は14:00発の午後便。
ドゴール空港に着くのが19:00台だけど、フランスの夏は日没が遅いしあまり気にせず。


12時間のフライトで定刻通りドゴール空港に着いた! ここからバスに乗って国内線のオルリー空港に向かう。
しかしなかなかバスがこない。
近くの停留所のユーロディズニーランド行きのバスは次から次へと出発しているのに。
本物のお城が盛りだくさんの国なのにニセモノ城なんて見て何が楽しいんだかと、心の中でぼやいた。
フライトの疲れでイライラしていたのかも知れない。


待つこと45分。やっとオルリー空港行きのバスが来た。
ガイドブックを見ると30~45分ごとに出発とあるので、一番長い待ちパターンだったのね


渋滞もなく、オルリー空港には50分ほどで到着。
西ターミナルで自分以外が降り、南ターミナルに行くのは自分だけ。
運転手さんが自分の存在に気付かず、このまま車庫に行ってしまうのではないかと不安にかられる(笑)
しかしそれは杞憂に終わり、無事南ターミナルで降りることが出来た。


地図を片手に南ターミナル前に佇む。
空港は駐車場がある位でかなりさびしい場所なので。
これは真っ暗な中で到着したらさぞかし不安になるだろうな。
しばらく歩くとibisホテル行きの標識が見えたので、安心しつつ順路に従う。

 
10分ほどでibisホテルに到着。


ダブルルームのシングルユース。
スイスではシングルの部屋があちこちのホテルにあったけれど、ここラ・ムーの国おフランスではカップル滞在が当然につき、そのような部屋はほとんど見かけず。

 
自分の滞在した部屋はシャワーブースのみ。
まぁ空港ホテルだものね。清潔であればそれで十分!

ちなみにこのホテルにはビュッフェレストランとバーがあったよ。
バーで軽く飲んで食べようかと思ったけど、時刻はもう21時をまわっている。
その晩は翌日からのハードな日程に備えて、ゆっくり休んだのであった。


おフランス周遊旅行記2015 その1《出発準備編》

2015年09月05日 | メガヒヨのホリデイ

2014年9月。
メガヒヨは11月に期限がせまりつつあるマイルと向かい合っていた。

当時のマイル残高は70,000を越えるくらい。
欧米のエコノミークラス往復チケットをもらえる位である。残念ながらビジネスクラス分には至らず。

どうせマイルを使うのなら、チケット料金が高い時期がいい。一番のハイシーズン、お盆に標的を定めることにした。
マイルは旅行日の330日前から予約を受け付けるので、8月上旬の出発なら9月半ばが争奪戦の日となる。

今はだいぶ安くなったけれど当時の燃油はかなりの高額だったので、メガヒヨはサーチャージ分が徴収されない中東系キャリアのチケットを狙っていた。

当初の目的地はトルコ。
そこには遺跡の中に湧いた温泉がある。露天風呂に神殿の柱が沈んでいるのだ。
かねてよりその遺跡温泉につかるのが夢であったメガヒヨ。夏のこの旅行で是非実現したいと考えていた。

しかし考えることはみな一緒。予約開始日の電話はなかなかつながらず。
やっとオペレーターさんが出たと思ったら、トルコ行きのめぼしい日程はもう席が埋まっていた。

トルコは諦めたメガヒヨ。
ニューヨーク行きの空席状況を見てみたら、プレミアムエコノミーは余裕で席が取れるようだった。
だけどBroadwayにとっては、夏はオフシーズン。
その年のトニー賞から漏れた作品はクローズし、新作オープンにはまだ早い。
キャストもかなりの確率で夏休みを取っている。(まぁ当たりの代役もいるけれど)
何よりほぼ一年先に上演している作品なんて分かるはずはない。
そんな訳でやる気をなくし、マイルは一カ月ほど放置していた。

10月に入り、マイル期限のお知らせが入るとメガヒヨは焦り出した。
どこかに予約を入れてマイルを消費しないと勿体ない。
そんなんでダメモトでヨーロッパ路線を検索してみたら、パリ行きで一席だけ8/10月曜日出発、8/17月曜日帰国という日程が出てきた。誰かがキャンセルでも入れたのかな?
有給休暇を使う必要はあるけれど、普通にチケットを取ったらそれなりに高額になりそうな日程。
サーチャージはかかるが、名目上タダで行けるのならありがたいことこの上ない。

そんなで予約を入れたメガヒヨ。途端に頭の中がおフランスモードになるから不思議である。

行きたいところはどこかなぁ。
ワインを飲みたいなぁ。お城も観たい。カソリックの文化にも触れたい。
ただ日程はたったの6泊8日である。しかも現地到着は19:00頃なので、一日目は事実上無いに等しい。
で、考えに考え、無茶かなぁと思いつつも組み立てたのがこの日程。

8月10日 14:00成田発 19:00パリ着 その後国内線の空港に移動。泊。
8月11日 午前の国内線にてルルドへ。泊。
8月12日 午前ルルド発。TGVを乗り継ぎ夕方トゥールへ。泊。
8月13日 ロワール地方の古城を見学。トゥール連泊
8月14日 朝TGVにてレンヌへ。そこからバスでモンサンミッシェルへ。泊。
8月15日 午前にモンサンミッシェル発。レンヌに戻りTGVでパリへ。泊
8月16日 ホテルチェックアウト後、ルーブル美術館を見学。夜便の飛行機で成田へ。
8月17日 成田着。

…メガヒヨさん、無茶すぎ!!
例えるなら、秋田の玉川温泉(ルルド)、姫路城(ロワールの古城)、安芸の宮島(モンサンミッシェル)、そして東京をいっぺんに周りたいという外国人旅行者に匹敵するような無謀さ。しかもツアーでなく個人手配だしね。
特に危なっかしいのが8月12日の移動。電車の遅延で乗り継ぎに失敗したら、次の電車は2時間後という世界である。

当初、メガヒヨ自身も冗談でこのプランを考えていた。
しかし今年前半は何かと忙しく、気がついたら他のプランを考える時間が無くなっていた。
ついては予約をこの通り取ることに。

そんなこんなで決まったこの過酷日程旅行。
メガヒヨは無事こなすことが出来るのであろうか。続く!!