メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ in NY 2012初夏その9 《EVITA編》

2012年08月21日 | NEWYORK

6月9日土曜日ソワレ。
プリシラ上演中のパレス劇場よりBroadway越しの向かいにある、マーキース劇場にて『EVITA』を観る。


チケットの売れ行きが好調らしく、劇場は大混雑。

メガヒヨがチケットを取ったときは、一切のディスカウントは無かった。
それにこのリバイバル版はあまりいい評判を聞かなかった。
高いチケット代を払うくらいなら、PRISCILLAをもう一回観た方がいいかなぁとも思い始めてもいた。

しかし日本に住んでいては、ミュージカルのEVITAは劇団四季が上演するものしか観ることが出来ない。
せっかくBroadwayに来ているし、しかもここでの上演は久々とのことで、これは貴重なチャンスだと考えた。

そんなわけで観に行くことを決めたのだけど、センターブロックはかなーり後ろの方までプレミアムシート扱いになっていた。
でもって選んだのは最前列の見切れ席。

こちらのシート、A列6番は一般のオーケストラ席定価より10ドル安かった。
その割にエヴァが♪Good night and Thank youのベランダで男を取っ替え引っ替えするシーン以外、見切れはほとんど無かった。
それどころかRicky Martinがしょっちゅう目の前に来たので、かなりお得な席だった。


主役の面々。

チェ役のRicky Martin。
当初、の名前を聞いても、「はぁ…。で、どちらのRickyさんで?」てな感じでよく知らなかった。
「郷ひろみが歌ったGOLDFINGER'99のオリジナルの人ですよ。」と教えていただき、「ああ、あのアチチの歌の!!」とやっとこさ分かった。
実はこのメガヒヨ。誰もが知っている有名人について、かなり疎かったりする
ところでRickyはB'wayの舞台に出演経験がある。1996年にレ・ミゼラブルでマリウスを演じていた。

実力の裏打ちがあるスターということもあって、歌もダンスも問題なくこなす。
といいつつ、メガヒヨは映画版のAntonio Banderasのイメージが強くて、このリバイバル版も彼が出ていたらなぁとため息をついた。
チェ役の俳優さんは、彼のようにフェロモンムンムンな人が第一条件だと思う。
女性として最強であるエヴァに立ち向かっていくには、『nine』の時の彼のように1人で16人の女性を相手に出来る位のunequaled energyが無いとダメだもの。
もちろんRickyも、高い目線でエヴァを語るところは良かったのだけれどね。


エヴァにはElena Roger。
彼女はWestEndで活躍中のアルゼンチン出身の女優さん。
今回がB'way Debut。

写真をご覧の通り、彼女は超美人。
しかし体はとても小柄。
Kristin Chenoweth様の様に低身長でもグラマーな人はいるけれど、彼女はまるで少女のような体つき。
ゴージャスな顔立ちの下には、あどけない体型。
ぱっと見、合成写真のような違和感を覚えるけれど、それが妙な色気を感じさせる。
実在のエヴァもかなり小柄だったという話。
史実に近いキャスティングが行われたのね、きっと。

歌声については、Bernadette Petersに近い部類。
少々鼻とノドに引っ掛かりつつ、斜めの方からやってくるセクシーな声。
決して正統派のクリスタル・ボイスではないけれど、独特の魅力が感じられる。
四季では絶対こんなエヴァは聴けないな。

そうそう。♪I'd Be Surprisingly Good for Youのシーン。
四季版だと、
束の間の一夜に 
愛をわかちあうより
二人が求めるのは
もっと大きな願い
私をどうか分かってね
あなたのための女
と、エヴァは本気モードでしおらしく歌う。
しかしこの舞台では、
I'm no talking of a hurried night
 A frantic tumble and a shy goodbye
Creeping home before it gets too light
That's not the reason that I caught your eye
Which has to imply I'd be good for you
I'd be surprisingly good for you
と、いけしゃあしゃあというか、露骨なまでの猫かぶりな様子で歌っていた。
この演技に観客は爆笑!
メガヒヨもこちらの方が腑に落ちた。
これぐらい腹黒くなきゃ、田舎娘が大統領夫人まで成りあがれないしね。

そして♪Don't Cry for Me Argentinaの後の、権力行使発動でエヴァが態度を切り替えるところも良かった。
全ては国そのものを自分の意のままにするために、ここまで執念をもって上り詰めたのかと。
もちろんその政策は評価された部分はあれど、大抵は行きあたりばったりのものだったのだけどね。


ペロン役には、文字通りのBroadway StarであるMichael Cerveris。
ASSASSINSのブース役が好きだったなぁ。
歌の巧さに関しては語るまでもなく。
持ち歌が少ないのが本当に勿体ない!!
同じことを映画のJonathan Pryceのときもそう思った。
劇中の中では、♪The Art of the Possibleのとっくみ合いが好き。なんか相撲みたいで(笑)

それから、マガルディにはMax von Essenがキャスティングされていた。
チェのアンダースタディも務めているとのこと。
正直、メガヒヨはそっちを観たかったかも。
彼のことは、2000年のJCSでジーザスの代役だった頃から好きだったもの。
あのときは、不良少年のTony Vincentを優しく説き導く金八先生の様なジーザスだった。
その貫禄からして当時はまさか20代と思ってなかったけど、化けていたのね(笑)

さてさてそれでは動画をどうぞ♪ こちらは公式トレーラー。

こちらは2012年度のトニー賞パフォーマンスの♪Money Kept Rolling In

賞関係には振られてしまったけれど有名人の出ている話題作ということで、劇場にはメガヒヨを始めとしたおのぼりさんが大勢来ていた。
さらに様々な人々が集まる土曜ソワレの弊害か、「しゃべり続けていないと死んでしまう方々」も大勢その場に来ていた。
メガヒヨの隣、上手側に座っていたカップルもその類で、幕が上がっても会話を続行していた。
口に指を添えて「シー」のジェスチャーをしたら、何とか止めてくれたけどね。

でも他にも騒音源はいて、中東系らしきスカーフを巻いたご婦人も英語以外の言葉でしゃべり続けていた。
芝居に感激して、つい言葉を漏らしちゃいましたなんてレヴェルじゃない位の長話。
身の上話でもしているんじゃ?とか思ったよ

迷惑この上ないのだけれど、それにしても不思議に思う。
芝居をそっちのけにしてしゃべる人々って、高いお金を払って何しにきているんだろう?
その予算と時間を使って、景色の素敵なレストランにでも行ったらどうなの?
そこではいくらしゃべっても怒られないはずだし。


ところで…。
Rickyはチェの衣装としてヘンリーネックの白いシャツを着用していた。
そして髪型は七三。

これらの要素って、どこかでみたことあるよね。
ほら、あの国民的マンガの主人公をほうふつとさせてくる。


そう。メガヒヨは彼のことが、パカボンのパパに見えてしょうがなくなってきた。
さらに腹巻と鉢巻きをつけたら、それ以外の何物でもないってば!!
彼が何を歌っても、頭の中でバカボンのパパの口調に変換してしまう。

「まるでサーカス、まるでショーなのだ!!」
「聖エビータとはだーれなのだ!?」
「こにゃにゃちわでありがとうなのだ!!」

しかも彼、来年には41歳の春をむかえるしね♪

雑念は色々湧けど、日本とは桁違いのラテンの雰囲気漂う『EVITA』を楽しめた。
重ねがさね言うけれど、四季版とはまったくの別作品でこれを観られるのは日本人にとって貴重な機会。
現地においでの際は是非ともおすすめしたい。 


メガヒヨ in NY 2012初夏その8 《みんな大好きHot Stuff解説編》

2012年08月16日 | NEWYORK

6月9日土曜日マチネ。Priscillaは7回目の観劇。

今回の座席はコチラ。

いつもオーケストラ席前方ばかりだったので、一度くらいは全体を見渡せるメザニンで観てみたかったのだ。

ところで、昨日と本日はフランク役のMike McGowanさんが休演されていた。
昨日はGavin Lodgeさん、そして本日はあのバレリーナ役のKyle Brownくんが代役を務めるとのこと。
さらにMikeさんがアンサンブルとして立つシーンは、キャスト最年少であるswingのAmaker Smithくんが登板していた。
つまりHot Stuffのシーンにおいては、AmakerくんはGavinさんやKyleくんの役に回るってことなのね。ちょいややこしい


左からAmakerくん、Mikeさん、Kyleくん。長身の方々の集合写真。
Kyleくんで188センチなもので、うっかりメガヒヨなんて紛れ込んでしまったらホビットと間違われてしまう!!
Broadwaywolrd.comより写真を借用。


Amakerくんは東京のディスコで働いていたことがあると言っていた。
彼は名門ジュリアード音楽院の卒業生なので、短期的なアルバイトで来日したのかな?
多分、いわゆる「屈強な黒人SP」として雇われていたのだろうね。
素顔はこんなにキュートな男の子なわけなんだけど

 

前置きが長くなったけれど、今回の旅行ではフランク役を三人の役者さんで見較べることができた。
そんなわけで今回の作品解説は、"大きい声じゃ言えないが、みんな大好き"Hot Stuffのシーン一本でいくね。

…というか、このシーンは自分にとっては衝撃だったよ。Priscilla終わったから言うけど。
最上級にキュートなニック・アダムスくんが女装して、闘いまくって、犯されかけるなんて、日本のボーイズラブとやらもビックリな展開。
こんなエラいこっちゃなもの、世界の中心の大劇場で上演しちゃってもいいのかって初めて観た時は思ったね。

で、あらゆる意味で貴重な観劇体験だったので、自分の記憶の中にとどめておくだけでは勿体無いなぁと思った次第。
そんな訳で語っちゃうね!! 他に詳しく書いてくれそうな方ってお会いしたこと無いし。
あのシーンだけ異様に興奮に包まれたパレス劇場の雰囲気を、昨日のように思い出すなぁ。
みんな口に出さないだけで、あのシーンが大好きなんだよね。メガヒヨにもその気持ちがよく伝わってきたわ~。


さてさて。第二幕中盤。
自動車修理工のボブを加えた一行は、鉱山の町・クーパーピディに到着。

荒くれ男だらけのこの町。
治安が良くないからバスの中に留まるようにと言い聞かせるミッチ。
その親心をよそにフェリシアは女装してハントに繰り出してしまう。


男しかいない町での入れ食い状態に心踊らせるフェリシア。
いい男の一本釣りを試みる。


しかしその目論見は失敗に終わる。
女装がばれ、男たちを怒らせて追われる羽目に。


【フェリシアちゃん事件簿】
捕らえようと後ろから襲ってきたBryanくんとAnthonyくんをツインエルボーで二人同時に倒す。


Kyleくんとは取っ組み合いの末、ひざ蹴りで止め。
背後から抱え込もうとしてきたGavinさんをこれまたエルボーで撃退。


パンチを繰り出すJeffくんも交わす。
しかし一瞬のスキを突かれ、Mikeさん演じるフランクに顔面をグーで殴られる。

この後フェリシアは必死に無抵抗をアピールするが、通用しない。
怒りにまかせたフランクは彼のお腹に蹴りを入れる。

そのときに脇にいたKyleくんがひざ蹴りの恨みか、つばを吐きかける。
日本じゃこういうシーンだと仕草と音でごまかすけれど、ここはブロードウェイ。
容赦なくリアルつばを飛ばしていた。
その飛距離を見てメガヒヨは、Kyleくんが口輪筋まで鍛え上げていることに感動した。


その後、フェリシアはJeffくんとKyleくんに押さえつけられてあられもない格好を晒されてしまう。
そこに駆け付けたミッチとバーナデット。
捕らえられたフェリシアを一目見たミッチは、唖然として硬直する。
あれだけ忠告したにも関わらず、町に繰り出したフェリシア。
しかも女装姿…。
ダメダメ要素が多すぎだよね。ミッチが居たたまれなくなったのもよく解る。


フリーズしているミッチをよそに、バーナデット姐さんがフェリシア奪還作戦開始。
卑猥な冷やかしの言葉をスルーして、フランクにラウンドハウスキックを咬ます。

いや。見ててもかなり非力な蹴りで、立派なのは効果音だけ。
それで恐れおののいて退散する男たち。
受けを狙っているね! まるでコントの様(笑)

ここで姐さんがHot StuffをRepriseで歌って踊るのだけど、これがめちゃくちゃカッコいい!!
着流したローブをマントのごとく翻したりして。Tony先生が以下に「見せる」ことに熟知されているかがよく分かる。


場面は一転。プリシラ号前。
先ほどまで固まっていたミッチは我を取り戻したのか、フェリシアを激しく叱責している。
メガヒヨは全部聞き取れなかったけれど、Stupidだの、Idiotだの、思いつく限りにののしっている模様。
それにバーナデットを危険な目にさらしたということに関して大きく非難していた。
これでも反抗的な態度を崩さないフェリシア。
ミッチは、「こんなことをまたやらかしたら、バスと一緒にシドニーに戻ればいい!!」と吐き捨て退場。

一通りの様子を静観していたバーナデット。
「都会は恐ろしい場所だというけれど、ああいう連中から私たちを守ってくれているのね…。」とつぶやく。
その言葉を聞くうちに先ほどの様子とは打って変わり、フェリシアは泣きだしてしまう。
いつもの強気な様子とは正反対の姿を見て、バーナデットは一瞬とまどう。
泣いている子をどう扱ったらいいのかしら…と迷いつつも、「さぁ、いらっしゃい。」と温かくハグをする。
フェリシアも彼女に抱きつき、二人で♪Go WestのRepriseを歌う。
ここでフェリシアの涙を手で拭うバーナデットの表情が素晴らしい。
舞台でここまで慈母のような振舞いを出来る人を見たことがない。


ところで…。
どんな場合でもお笑いポイントを探してしまうこのメガヒヨ。
今回も素敵な笑いを見つけてしまった。

代役に立ったKyleくん。
毎回パンツ丸見えにさせられるNickくんを不憫に思ったのか。
いつものMikeさんなら床に寝かされたフェリシアの横にウィッグを投げつけるところ、
Kyleくんの投げた先は、Nickくんの股間だった…。
なるほど、そしたらおパンツは隠れて見えなくなるけれど。
でもねぇ…却ってヤラしさが倍増しているってば!!
やさしいKyleくんの思いやりが裏目に出てしまったシーンなのであった


そうそう。このマチネ公演の終演後にプレゼントと手紙を持って出待ちをしたよ。
NickくんとTony先生はステージドアから出てこなかったけれど、Will氏には渡すことが出来た。


彼はミニチュアのサンダルドレスを見るなり、「You're talented!」などとベタ誉めしてくれた。


Will氏は俳優としても最高だけど、家でもいいお父さんなんだろうな~。
誉めながら育てるタイプと見た!!
Tony賞授賞式で映っていたコレまた美形な息子さん達は、すくすくと育っているんだろうね。 


メガヒヨ in NY 2012初夏その7 《ホテル引きこもり編》

2012年08月13日 | NEWYORK

ハードスケジュールの到着日から一夜。
この日は土曜日。観劇予定はもちろんマチネ・ソワレ二本立て。
それにソワレ終演後は、Nick姉さんがプリシラのバックステージツアーに連れて行って下さることになっているのだ。

ところでこのメガヒヨ。
出発前があまりにも忙しすぎて、ファンレターやプレゼントの準備がちゃんと終わっていなかった。
ニューヨークの朝はとても気持ちのいい天候だったのだけれど、部屋にこもって英作文とラッピング。

前回はS子さんやMARIさんに手紙を見てもらっていたのだけれど、今回は一人で格闘。
完成した文章を3種の翻訳ソフトに掛けてみる。
拙い英文に不安を覚えながらも「なんとか意味が通じるよね。」と自分を納得させ、便箋にペンを走らせ清書した。

ちなみにメガヒヨが書いた手紙は、Nick Adamsくん、Will Swenson氏、Tony Sheldon先生、そしてお気に入りのバレリーナであるKyle Brownくん宛ての4通。
それとは別にNickくんにはバースデイ・カードも書いた。


ビーズ・ドレスも現地でラッピング。
受け取ったときの反応を見てみたいので、クリアなケースに入れたよ♪


Nickくん宛てのバースデイ・カードと、Kyleくん宛てのグリーティングカード。

 
特にKyleくん宛てのカードは気合を入れてみた。
彼が演じたバレリーナのクラウン、イニシャルのK、そして牡羊座の誕生石のダイヤリング。
それぞれのチャームをつけた。
まぁ本人はここまで目が行かないだろうけどね。贈る側の自己満足で(笑)


Nickくんへのバースデイ・カードには飛び出すプリシラ号をデコ仕様にして仕込んでみたりして。

 
何とか午前中には一通りの作業が終わった。
朝ごはんを食べていないメガヒヨは、通りの向かいのル・パーカー・メリディアンホテル内にあるバーガー・ジョイントでテイク・アウトを頼んだ。


ホテルの部屋でハンバーガーとポテトを食す。
前回の旅行ではバーガー・ジョイントは味が落ちたと感じたのだけれど、今回はちゃんと美味しかった。
多分調理する人によって当たり外れが出てしまうのだろうね。

さて。栄養補給も出来たことだし、身支度を整えてプリシラのマチネ上演のパレス劇場に乗りこむよ!!
手紙とプレゼントも忘れないようにしてね。 


Nick AdamsくんのBirdland LIVE

2012年08月08日 | 国外・舶来エンタメ

6月のニューヨーク旅行記を鋭意更新のさなかだけど、とっても素敵な映像があるのでシェアさせていただいちゃうね。

先日8月6日に現地のジャズクラブで行われたライブの一コマ。
プリシラが閉幕して一月半経ち、Nickくんもヒゲを生やしてすっかり男らしくなっている。

それでも相変わらず彼はキュート!!
まるで蜂蜜のようなとろける甘い歌声ご堪能あれ♪
糖度高すぎ(笑)

Nick Adams  "Unexpressed"


メガヒヨ in NY 2012初夏その6 《PRISCILLA 6回目編》

2012年08月05日 | メガヒヨの日々つれづれ

開演時間が迫ったので、座席に戻ったメガヒヨ。
今回座った場所はコチラ。

昨年の暮れ、オリジナルキャストで観るのも本日が最後と感慨深く舞台を眺めたっけ。
またもや戻ってこられた自分をほめてあげたい。

今回の感想はとにかく重箱の隅をつつくようなもの。
周りからはよくそこまで覚えてるね~と半分呆れられているけれど
本日は第一幕の♪Material Girlを中心に語るね。

第一幕

【♪IT'S RAINING MEN】
男性アンサンブルが、色とりどりの様々な職業の衣装で踊るナンバー。
ミス・アンダースタンディング役のNathan Lee Graham姐さんと、ファラ/ヤング・バーナデット役のSteve Schepisくん以外は全員参加。
6回目にしてやっと、どの役者さんがどの色の衣装か分かった。

赤: Kyle Brown
青: Bryan West
黄: Anthony Wayne
緑: Gavin Lodge
橙: Mike McGowan
桃: Jeff Metzler
紫: Branch Woodman
黒: Todd A. Horman 
中でもToddさんが上着を脱いだ瞬間は爆笑ポイントだよね♪

このナンバーの際、Will Swenson氏演じるミッチのお着替えに注目しがちだけど、その間ダンサーの面々が数々の技を披露している。
中でも赤ジャージのKyleくんのイナバウアーは必見。あの長身が仰け反るのには圧倒される。
桃パイロットのJeffくんが一応補助に入っているけど、支えなしに立っている感じ。

【♪WHAT'S LOVE GOT TO DO WITH IT?】
ミス・アンダースタンディング役のNathan姐さん。
このお方の身体能力ってすごい!!
ハンパないヒールを履いて、骨盤をぐるんぐるん回しながら熱唱するのだから。
ちなみに姐さんもTony先生と並び、初日から千秋楽までの全パフォーマンス皆勤賞とのこと。

【♪DON'T LEAVE ME THIS WAY】
トランペットのお葬式の参列者は男優5名女優6名。

そして司祭役のToddさん。この方は主に歌い手としてこの舞台に立たれている。
♪THANK GOD I'M A COUNTRY BOYでもメイン・ヴォーカルだしね。
その分♪IT'S RAINING MENで必死に踊っているのが、涙を誘うんだけど。
ちなみにボブ役のunderstudyもされているよ。その時は司祭役も務めるのかな?
ボブは第一幕の間、『Lion King』のシンバ並みに待機時間があるものね。

一方、出番の間隔が異様に詰まっているのが、バレリーナ役のKyleくん。
このナンバーが終わった後、トランペットの棺と共に退場したら怒涛の衣装替えが待っている。
全身黒レースのチュチュから、数々の仕掛けが入ったタキシードに着替えなくてはいけないのだ。
それもミッチとバーナデットが掛けあいをしているわずかの間に。
その際にはなんと4人の衣裳係を動員しているとのこと!!

【♪MATERIAL GIRL】
お葬式の後、アリス・スプリングへの巡業の三人目のメンバー、フェリシアが出演するショーパブに足を運んだミッチとバーナデット。
他のテーブルの客として、Gavinさん、Toddさんが登場している。
あれれ? Toddさんの衣装は♪IT'S RAINING MENのときのものと同じでは?
ということは、司祭の衣装の下にこのボンデージ・ウェアを着たままでお葬式のシーンをこなしていたのね

このナンバー。
Nickくんファンのメガヒヨはついつい彼を凝視してしまうけれど、今回はバーナデットにも注目して観てみた。
歌の前半。ピンクのドレスを着てゴンドラに乗り、口パクで歌うフェリシアを彼女はニコニコしながら眺めている。
「あら、可愛い子じゃないの。」といった風に。

しかし、いざウィッグが投げられたその瞬間。
驚愕するバーナデット!
フェリシアはボーイズにドレスを脱がさせ、ボンデージスタイルに変身する。

Bryanくん、Jeffくん、Anthonyくん、そしてKyleくんが演じるボーイズ。
彼らの従順さも笑いを誘う。
180度開脚を披露するフェリシアを、両手を挙げて称賛している。
コイツラ、めちゃくちゃ可愛い!!

Jeffくんはどん引きしているバーナデットにちょっかいを出していたりして!!

彼らは健気にリフトもこなす。
KyleくんとAnthonyくんが高々とNickくんを持ち上げている。
その間、JeffくんとBryanくんは肩章のお片づけ。くるくると回転しながら行うそれらも、振付の要素のひとつ。

リフト二回目。いわゆる涅槃のポーズ。
4人のボーイズの中でも小柄なBryanくんは、フェリシアちゃんに頭をナデナデされながらもリフト要員から外されてしまう。
それでもお尻をフリフリしながら、フェリシア神輿を先導する。

一方、このリフトの中で一番大変そうなのはボディ担当のJeffくん。
フェリシアは大変な姿勢で歌いながらも、彼の頭を撫でている。しもべをねぎらうことも忘れていない。

拍手喝采で舞台を退場したフェリシアとボーイズ。
後に残された先輩ドラァグ・クィーンの二人。
何かを言おうとして…、だけどショックの余りに言葉が出ないバーナデット。
手振りで、「アタクシの言いたいこと、分かるでしょ!!」と訴える。そしてやっと振り絞るこの一言。
「何で…何で彼なの!?」
この間が絶妙!!



半年ぶりのPriscillaは本当に面白かった。
色々語っていくとキリが無いので、本日のナンバー解説はココまで。

そうそう、それはそうと。
この日の観劇ではちょっとした事件があった。
第二幕あたまの♪THANK GOD I'M A COUNTRY BOYでのこと。

キャストが会場のお客さんを舞台に上げて踊らせるあのナンバー。
Nick姉さんが、Jeffくんは舞台上手から降りてくることを事前に教えてくれていたので、メガヒヨはLSさんに通路側の座席を勧めていた。
しかし彼女は大変シャイなので、結局メガヒヨがその席に座ることになった。

でもいざJeffくんが間近に降りてきた瞬間。
このチャンス逃してなるものかと思い、恥を忘れて大きい声で彼を呼んだ。
彼も大声のする方向に自分の大ファン女性の姿を見つけてか、こちらに駆け寄って来た。

奥ゆかしいLSさんもJeffくんに手を差しのべられては、引き下がる訳にもいかず。
舞台にエスコートされ、壇上で踊り始めた。

このナンバー。
最後はお客さん同士で手を取り合ってくるくると踊るのだけれど、エラくスピードが早い。
LSさんは脚がもつれて転倒してしまった。

見ていたメガヒヨも一瞬何が起こったか分からなかった。
あ、舞台からLSさんが消えた…!!と思っちゃって。

ここで感心したのは両隣の女の子達がLSさんをすぐに助け上げたこと。
その反射神経は素晴らしかった。

彼女が座席に戻るなり、劇場の背広組スタッフの方が駆けつけて来た。
幸い彼女にケガは無かった。
ただJeffくんと踊れたことで、感激のあまり動悸におそわれた様子。
そのまま席を外され、しばらく戻ってこなかった。
(ロビーで感激の涙を流されていたとのこと。)


さて。時差ぼけとはすっかり無縁でPriscilla6回目の観劇を楽しんだメガヒヨ。
ここでステージドアでNickくんを待ち構えるよ!!と言いたいところ。
しかし本日の彼は終演後、前出のファングループのKさんをバックステージ・ツアーに案内するということで、出てくるには長い時間がかかりそうだった。
自分も長フライトに二本の観劇で疲れ顔だし、今夜は王子様には会わずに退散することにした。

そんな訳で、LSさんとJeffくんの2ショット写真を撮るという前もってのお約束だけを果たすつもりで出待ちをした。
Jeffくんは毎回比較的早く出てくる。今回も例にたがわず。

彼は転んだLSさんのことをとても心配していた。
何とも無かったことを知り、安心した様子。

それとは別に、彼は彼女に封書を用意していた。
LSさんが楽屋に届けたお花のお礼状とのこと。
うわわ。こんな若い男性が、マメだな~。
彼の礼儀正しさは良く聞いていたけれど、本当に育ちがいいんだね。

LSさんのカメラマン役を務めた後、メガヒヨもJeffくんと2shot写真を撮ってもらっちゃった♪

Nick姉さんもTony先生と2shot

ところで…。
舞台上で一大アクションを披露した日本人女性はキャスト内でも有名になったらしく、
LSさんはWill Swenson氏からも声を掛けられていた。

メガヒヨはそれを見て、「うわー。美味しい役どころ!!」と、とても羨ましく思ったのであった(笑)