メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ、Falsettos Tourを観に行く

2019年06月15日 | 国外・舶来エンタメ

メガヒヨはブロードウェイ俳優のNick Adamsくんの大ファンである。

彼がミュージカルの舞台に上がっているのを最後に観たのは2014年のWickedツアーになってしまっていたので、チャンスがあれば渡米したいと常々思っていた。
そんな折2018年晩秋、名作「Falsettos」2019年ツアー版でのWhizzer役で登板との発表を聞いた。これは行くしかないとガッツポーズ。
しかしながら、メガヒヨの旅行資金は底をつきかけていた。

何せ2018年はTony先生のオーストラリア凱旋『PRISCILLA』を皮切りに、GWにはニューヨーク、夏にはノルウェーに行ってしまったのである。
2019年もニューヨーク旅行、イギリス旅行が控えている。さぁどうする、メガヒヨ!!

実はこの旅行の実行には一か月くらい悩んだのは事実。
会社もそれほど休めないので直行便で渡米することになるが、2月から3月にかけての航空料金は半端なく高かった。

しかし長年待ち望んだこの機会。
NickくんはWhizzer役をDream roleと話していた。彼のDream roleを観ることこそメガヒヨの夢!!
家にあるサブカル系お宝をヤフオクで売りつつ、資金を作った。


2019年3月、サンフランシスコSHN GOLDEN GATE THEATREに到着。
日本を出たのが17:00、サンフランシスコ着が同じ日付の11:00、そしてこの日はマチソワで14:00と19:30の公演を見るものだからエラくしんどい。


でもでも、このボードを見たときに疲れなんてぶっ飛んでしまった。ついにNickくんのお芝居を5年ぶりに観られるのだから!!


3回分購入したチケットはB~D列サイド。
以下、公演の様子はトレーラーで見てね。

"Thrill of First Love"

"The Games I Play"

Nickくんエラく歌が上手くなっていて、メガヒヨ大興奮!!
以下、公演の感想を書いてくね。

・冒頭の♪Four Jews in a Room Bitchingの聖書のユダヤ人扮装を見て、Nickくんの次回作は『Jesph and the Amazing Technicolor Dreamcoat』がいいと思った。

・主演Marvin役のMax Von Essenさん、やっぱり歌が上手すぎる。体が極上の楽器の様。
ハイトーンとかロングトーンのときにも全く力んでいる様子が無く、平常運転で素晴らしい声を響かせている。
自分はラッキーなことに2000年のJCSにてこの方のアンダージーザスを観ているんだよね。
あの時は20代だけど父性にあふれて貫禄ある演技をされていた。今は40代だと思うけど、お顔もつやつやしていてあの頃とあまり変わらない感じ。

・Nickくんの泥棒猫感がハンパない。(いたとして)旦那さんがNickくんと出てっちゃったらもう敵わないと思う・・・。

・あ、Nickくんのモリモリ筋肉はなお健在。March of Falsettosで暗闇の中でも一目で分かる立派な上腕二頭筋!!

・Eden Espinosaさんも本当に素晴らしくて、野球の場面でのWhizzerに対する「アンタ何しに来たの」的な場面から病室でのバル・ミツワーでの許しの演技に至るまでTrinaという女性を深く掘り下げていた。
歌も言うまでもなく最高。口の中にあれほど詰めこんであんな声量で歌える歌手ってどれほどいるんだろう。

・Nick BlaemireさんのMendelはほっと出来るキャラクター。Trinaに少年の様にほれ込んでしまう場面が微笑ましい。
一方♪Tight Knit FamilyでMarvinとサシで歌うシーンはぞくぞくっと来た。
ところでこの作品のオーストラリア初演ではTony Sheldon先生がこの役を演じられているんだよね。絶対適役! タイムマシンさえあれば観られるのに!!

・Cordelia役のAudrey Cardwellさんはとてもキュートだったし、Charlotte役のBryonha Marie Parhamさんは声がとても響いてもっと聞いていたかった。
第二幕の出演だけでは勿体ないお二人だった。

・Jason役の子たち(Thatcher Jacosくん、Jonah Mussolinoくん)もHigh levelな舞台に相応しい立派な役者さんだった。
確か制作発表ではアジア系の子が一人アナウンスされていたけど、見かけなかった。声変わりしちゃったのかな?


水曜日の夜はオープニングナイトということで、制作陣の方々も登板。
ショートパンツの方は振付のSpencer Liffさん。Nickくんと同世代の方だけど最近色んなところで見かける売れっ子さん。


そしてお決まりの出待ち。Nickくんはメガヒヨのことを覚えていてくれて感激!!
切り絵のことも話してくれたので、新作を持っていけば良かったなぁ。


この旅行の少し前にアイホン買ったもので、Nickくんにサインしてもらおうと思ったのだけどツルツルで通常のペンだと書けなかった。
なもので、ケースに書いてもらった!



こちらはエイズ基金に寄付をするともらえるグッズ。勿体なくて使えない。

弾丸旅行も厳しいお年頃になってしまったけど、やっぱり観に行かずにはいられなかったし、観に行って良かったと心から思う。

Falsettosのツアーも終盤で、今は最終地ワシントンで上演中。
今後も才能あふれるNickくんには活躍してもらいたいと願うのであった。 

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メガヒヨ、高橋のプチ家計簿20冊目に突入する

2018年11月25日 | メガヒヨの本棚・CD棚

アナログ人間であり、記録好きのメガヒヨ。

日記代わりとして家計簿を長いことつけている。
ふと気づいたら20冊目になっていた。

愛用しているのは、「手帳の高橋」こと高橋書店さんのプチ家計簿No.33,34。
A6サイズで小さく、シンプルなデザインなのがいい。値段も830円と、お手頃。

見開きは一週間単位。
項目が食費、日用品、衣服、趣味、交際、医療と大まかでブランクの項目が多いのも使いやすい。

記入例。記念すべき、メガヒヨ2000年1月最初の週の記録。
バーゲンもあったせいか、被服費10万越えのスタートダッシュをかましている。

お正月最中の1月2日に205円のうどんを買ったというのも気になるが…(笑)
この頃は実家住まいをしており、食費は買い食い程度しかかかっていなかった。

そしてそして。

このプチ家計簿シリーズから離れられないのに、もう一つ大きな理由が存在する。
冒頭に家計簿の使い方のページがあり、20代女性会社員と思わしき人物の記入例が記載されている。
これは毎年微妙にマイナーチェンジされているのだ。メガヒヨはこれをチェックするのを密かなお楽しみとしている。

まずは2000年分。


支出の欄に今は懐かしポケットベルなんてある。
でも2000年頃といえば、PHSさえも過ぎてみんな携帯電話じゃなかったかな?


だいぶとんで2012年版。
謎のOL嬢はポケットベルから携帯電話に持ち替えた模様。
家賃も61,000円から70,000円に値上がりしている。
一方美容費が19,694円から3,570円に大幅減額している!!(たまたまヘアサロンに行かなかった月かもしれないが。)
あと1月25日の予定が「スノーボードin苗場」といった90年代風の書き方から、「スノボ苗場」とシンプルな表現に変わっている。
とはいえアクティビティ、目的地ともに90年代のかおりは消えていないが。


こちらは翌年の2013年版。
発行されたのは2012年秋、尾を引いたリーマンショックや震災の影響で不景気が続いていた頃。
前年版にあったボーナスの文字が消えている。
雇用形態の多様化により、色んな立場の方々への配慮であろうか。記入例はひっそりと6月に変更している。


最後に最新の2019年版。
2013年版と大差がない様に見える。
かろうじて言うなら、MTGとDAIGOさんみたいな書き方をしていたのをミーティングと普通に戻した位だろうか。

気になるのは、2000年から2019年まで謎OL嬢の手取り給与額が変わらなかったこと。
ずーっと221,000円なのである。
若い女性という設定が変わらないというのもあるだろうけど、世界に逆行し続けていた日本のデフレ経済というのもあるよなぁと思うのであった。

相変わらず裏側から突っつくようなメガヒヨレビューだったけど、家計簿をつけてみたい人にはかなりおすすめ!!
書店で様々な家計簿を見るけど、やっぱり高橋書店さんのこのシリーズを買ってしまうな。
唯一の難点はクレジットカード利用控えの欄が小さすぎること。これは時代に合わせて変えてほしい。

デジタルもいいけど、紙に記入すると様々な角度で見直すことが出来るからね。

ところで記録していても怖くて見返せない数字がある。
それは今までにかかったブロードウェイ関連費用・・・。

ちょっとした不動産なら買える位の額だよね。
でもそれは生きていくのに必要だった経費。
What I Did For Loveなのであった。 

高橋 家計簿 2019年 A6 プチ家計簿 ピンク No.34 (2019年1月始まり)
 
高橋書店

 

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メガヒヨ in NY2018 その1《ANASTASIA編》

2018年09月09日 | NEWYORK

もう時は既に9月で今更なのだけれど、今年GWに行ったNEW YORK旅行の観劇記などを書きたいと思う。
今年の旅は色々ツイていて、あまりのラッキーぶりに運を使い果たさないかとハラハラした。

それは旅行より一週間ほど前のこと。Anastasiaを到着日二日目の土曜マチネで観るつもりだったメガヒヨ。
お目当てのKyle Brownくんにその日登板するかどうか確認すべくメッセージを送った。
それに対するKyleくんからのお返事は、その前日の金曜日を最後にAnastasiaをしばらく休演するというものだった。

めちゃくちゃ動揺するメガヒヨ。新作・ムーランルージュ試演への出演が決まっていたとはいえこんなに早く休むとは思ってみなかった。
NYへの到着日は金曜日なのだけれど、この日は既にMy Fair Ladyのチケット(オーケストラ前方)を取っていた。

でも悩んでいるヒマはない。自分にとって一番優先したいのはKyleくんのダンスを観ること。
チケットをリリースすべく、NYにつながりを持つ友人に頼んだり、NYの現地掲示板、ツイッターなどネットのあらゆる場所で希望者を募った。

でも当日までの時間はわずか。すぐに引き取り手が現れる訳もなく、時は刻々と過ぎていった。
空席は作りたくないのでアメリカ人のFaceBook Friendに行ってもらおうかと思ったさなか、ツイッターに返信があった。

チケットを引き取ると申し出て下さったのは、関西在住のKさん。何と自分と同じ日程・ホテルにご滞在との偶然!
受け渡しに関するやり取りはスムーズに進み、My Fair Ladyのチケットは救済され、メガヒヨは心置きなくアナスタシアを観られることになった。

あの騒動において、現地のご友人に聞いて下さったNick姉さん、リツイートして下さった方々(特にきっかけとなったsatokoさん)、見ず知らずの自分からチケットを買って下さり取引の場ではお茶も振舞って下さったKさん、KさんのツイートアシストをされたAさんには本当にお世話になりました。
心からお礼申し上げます。

 

さて、当日。


Anastasiaは上演の一週間から3日前にはプレミアムシートの開放が始まる模様。
メガヒヨも朝晩チェックし、良席が出るやいなや購入したよ。

4月27日金曜日20:00 Broadhurst Theatre
オーケストラC108(センターど真ん中)

レギュラープライス $159.00(事前に専用サイトで購入。手数料別)

キャストは前回と大幅に入れ替わっている。
GlebはRamin KarimlooさんからMax von Essenさん、DmitryはZach Adkinsさん、
LilyはVicki Lewisさんにバトンタッチしていた。


特等席からの鑑賞。前回と違い、目の前を遮るものは無し。
噂では、Tktsでも運が良ければこのレベルの席が出るらしいのだけど、大好きな作品なものでギャンブルには出ず定価で購入。

あらすじ・関連リンクは前回をご覧いただくとして、変更キャストの感想など。


Zach Adkinsさん。アイドル並みの人気のDerekさんを引き継いでの登板。
確かに外見は前任者に比べると大人しい印象なのだけど、瞬間的にほくそ笑んだりなど演技の面で光るものが。
詐欺師の役としてはこの方の方がしっくり来た。

安定の実力派俳優、Max von Essenさん。Glebのナンバーを難なく歌いこなしている。
アーニャへのあごクイシーンも申し分なし。全般的にRaminさんよりコメディ要素が少々入っているかな?

メガヒヨはこの方に観客縁があるのか、舞台を数えきれないほど拝見している。
Xanaduの来日公演のSonny役もこの方だったしね。
2000年のJCSでは運よくアンダースタディだった彼のジーザス役を観ている。
そのことを言ったらとても喜んでくれた!


皇太后役のMary Beth Peilさん。現在も続投中では拝見できて嬉しい!!
この方は2003年のアントニオ・バンデラスのナインで、主人公の母親役がとても印象に残っている。
凛としたソプラノが素晴らしかった。
Anastasiaでは祖母役なので高々に歌い上げることは無いのだけれど、慈愛に満ちた歌声を拝聴することが出来る。


自分にとってのBroadway Princessである、タイトルロールのChristy Altomare嬢!
そのハートもお姫様そのもので、Stage Doorで待つ大勢のファンに一人ひとり丁寧に対応していた。
終演後とても疲れているだろうに。
ロングランのアナスタシア役だけど、初々しさは変わらずさらに輝きを増していた。


ファンサービスでセルフィーの変顔も披露してくれた。どんな表情でもズルい位に可愛いChristy

そしてそしてお目当てのKyle Brownくん!
ジークフリート王子のグラン・ジュテも相変わらず高々と。
長い手足を駆使するロシアンダンス、軽々とこなす姫君のリフトなど屈指のダンサーとして舞台に花を添えていた。

ところで開幕当初とは違い、終演後メインキャストとアンサンブルは別のドアから出てきていた。
そのことに途中から気づいたメガヒヨ。
でもその数秒後にKyleくんが出てきた!! これって何というかな、彼の香りを嗅ぎつけたファンの執念ていうの?(笑)

この公演の次の日。Kyleくんは束の間の休暇を恋人と過ごしたのち、Moulin Rougeの一員になった。
ボストンでのワールドプレミアは大成功し、コルセット姿でもタキシード姿でも彼は観客を大いに惹きつけたとのこと。
Broadwayで観られる日が待ち遠しい!! 

なおKyle Brownくんは現在Anastasiaに再登板中。(2019年9月現在)
運が良ければアンダースタディとしてのDmitry役も観られるかも!
近々New Yorkに行かれる方はぜひBroad Hurst劇場に足を運んでいただきたい。

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メガヒヨ in NY2017 その12《PACIFIC OVERTURES編》

2018年06月30日 | NEWYORK

最後を飾るのは、日系人俳優George Takeiさん主演のPacific Overture。


ユニオンスクエア近くにある、オフの劇場。
ロビーはコーヒーショップと一体となっており、なかなか見つけにくい場所。


扉を開けると表からは想像できない広々とした空間の劇場が。
GWだし日本人が多いかな~と思っていたけれど、会場のお客さんのほとんどは白人の方々。

日本では『太平洋序曲』として名高いこの作品。
幕末の黒船来航のエピソードが、ジョン万次郎、老中阿部正弘といった実在の人物も交えて語られる。
とは言え、John Weidman氏が70年代に書いた脚本。日本人の立場からすると突っ込みどころ満載。
でも別の視点で考えると、そんな前によくここまで日本のことを調べたものだと感心もする。

The Reciter...George Takei
Kayama...Steven Eng
Tamate...Megan Masako Haley
Madam...Ann Harda
Manjiro...Orville Mendoza
Fisherman...Karl Josef Co
Boy...Austin Ku
Warrior...Kelvin Moon Loh
Thief...Marc Oka
Lord Abe...Thom Sesma

George Takeiさんをはじめとして、キャストはみなアジア系。
セットは上記の写真の様に至ってシンプル。衣装は黒っぽい私服のような格好の上に帯状の布を重ねている。
これで着物や裃を表現している。観客のイマジネーションを誘う演出。
バンドは9人体制。中には和楽器も。演奏しているのは白人の方だった。

以前に観た宮本亜門氏演出版とは違い、この度は休憩なしの一幕もの。
上演時間も短く、将軍の母のシーンが無かった。これはまったく問題なし。
あのシーンはかなり国辱的な感じがするから(笑)

もちろんカヤマと万次郎の歌う♪Poem、重唱の美しい♪Someone in a treeは健在。
少数精鋭でソンドハイム独自の複雑なハーモニーを聴かせてくれた。

フランス大使、置屋のマダムなどなど様々な役を演じたAnn Haradaさん。
前回『Cinderella』ではお休みだったので、今回拝見できて嬉しかった。
『Seussical』、『AvenueQ』の頃から変わらず輝いているこの方。
舞台に立つと独特の躍動感で観客を自分のペースに巻き込んでいる。次回また拝見できる時が楽しみ!! 


Georgeさんはさすがスターの貫禄。オーラが違うというか。
用意していた端午の節句のカードをお渡しし、一生懸命英語で話そうとしたら日本語でOKとのこと。
当時まだ日本での公開未定だった『Allegiance』を観たいと訴えた自分に対し、「今その計画が進行中ですよ。」ととても優しくおっしゃって下さった。
この『Pacific Overture』に関し、「英語だから難しかったでしょう」とまで気遣っていただいたりして。
たいへん穏やかで素敵な紳士でいらっしゃった。
さらにハグまでしていただき、幸せこの上なし。

<後日談>


その後、『Allegiance』は日本で公開されて、メガヒヨはもちろん観に行ったよ。


Georgeさんの舞台挨拶付きの上映。
そこで色々興味深い話を伺えた。
Georgeさんの目標は、東京オリンピックを機会として、日本中の人たちに『Allegiance(アリージャンス)』を見てもらうこと。
確かに自分もこのミュージカルを見るまで、日系人収容について関心を寄せることがほとんど無かった。学校でも習わなかった世代だし。
上映全国キャラバンのクラウドファンディングは残念ながら不調に終わってしまったけれど、今後一人でも多くの人がこの作品を観ることができますようにと願うのであった。

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メガヒヨ in NY2017 その11《HELLO, DOLLY!編》

2018年05月30日 | NEWYORK

またもや更新を空けてしまった。
今年のBroadway旅行に既に行ったにもかかかわらず、2017年の観劇記をいまだにupし続ける始末。
最後まで書かなきゃとばかりの執念の自己満足だが、お付き合いいただけたら幸いである。

最終日水曜マチネに選んだのはコチラ。
2017シーズンの中で最もチケ難演目であるこの作品。メガヒヨは発売日に買おうとしたけど一晩悩み、次の朝には結構売れてきていたので慌てて買った。

マチネにしたのは、主演のBette Midlerさんの主たるファン層が年輩のご婦人であるため、夜より昼の方がご本人登板の可能性が高いと推測したため。
その作戦は功を奏し、当日の公演は代役なしであった。

5月3日水曜日14:00 Shubert Theater
メザニンA16(上手中央より通路から8つ目)

レギュラープライス $189.00(事前に専用サイトで購入。手数料別)


座席からの眺め。かなり見やすい。
左に写っているPlay Billは隣の隣の方が手すりに置いていたのだけど、斜め後ろの方から「それがあると舞台が見えない」と注意されていた。
メザニンは前列の人のちょっとした姿勢とか動きで見えづらくなっちゃうんだよね。自分も気を付けなければ!


舞台は宝塚のようにオケピを超えて銀橋がしつらえてある。
Betteさんや激しい振付のダンサーが落ちないか冷や冷やした(笑)

Dolly...Bette Midler
Horace...David Hyde Pierce
Cornelius...Gavin Creel
Barnaby...Taylor Trensch
Irene...Kate Baldwin
Minnie...Beanie Feldstein
Kemper...Will Burton
Ermengarde...Melanie Moore

あらすじ
19世紀の終わりごろのニューヨーク。
旦那さんが健在だった頃は羽振りのよい生活をしていたドリー・リーバイ。今は結婚仲介業で生計を立てている。
今回の顧客はニューヨーク近郊で商売を営むホーレイス・バンダーゲルダー氏。
彼は金持ちだが、倹約家で女性を家政婦くらいにしか思っていない。
そんなホーレイスも若くて美しいアイリーンとの見合いに乗り気だ。彼女はニューヨークで帽子店を営んでいる。
意気揚々とニューヨークに向かうホーレイス。そこでドリーは企み事をする。
ホーレイスの店の従業員、コーネリアスとバーナビーをけし掛けニューヨークのアイリーンの店に向かわせたのだ。
また時を同じく、ホーレイスの姪アーメンガードとその恋人ケンパーの駆け落ちの手助けも行う。
登場人物が出揃ったニューヨークで何が起こるのか。ドリーの目的は如何に。

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バーブラ・ストライサンドさん主演の映画で有名なこのミュージカル。
大スターBette Midlerにより何度目かのリバイバル上演となった。
会場は年輩のお客さんがたで、まるで日本の明治座状態。みんな大好きなBetteを観られるとあって開幕前から幸せそう。
メガヒヨも『フォーエバーフレンズ』(原題Beaches)でとても感動したので、目の前で動くBetteさんを観られることにとても興奮した。

冒頭、Betteさんが登場するやいなや会場は大盛り上がり!!
若き日のバーブラ・ストライサンドが演じたDollyとは全く違うタイプだけど、お見合いおばさんとしたらBetteさんの方がよりしっくりくる感じ。
そして存在感。第二幕で高級レストランのウェイターが「リーバイ夫人がくるぞ!!」と大騒ぎになるのだけど、確かに文句なしのカリスマを備えていた。

そしてDollyの影を感じさせる演技も良かったなぁ。一幕終わりごろ、亡き夫が営んでいた店の前で佇む彼女。そのシーンまでは快活一辺倒だったので、その後に続く♪Before The Parade Passes Byがよりこちら観客の心に染みてくる。
このミュージカルは名曲揃いで、♪Put on Your Sunday Clothesなんかも聴いててわくわくするんだけど、自分くらいの年齢になると「パレードが過ぎ去る前に」の歌詞がぐぐぐと来るなぁ。
Betteさんはこの歌を歌いながら涙をこらえている様にも見えた。
それにしてもこのシーズンはヒロインの独唱で一幕を締めるってのが多いな。『Anastasia』とか。

Dollyが影を見せるのはあくまでこの一幕ラストのみ。第二幕は快進撃を見せる。
レストランで見せるゴージャス衣装、そして店員とのダンス(♪Hello Dolly)。
食事のシーンでのコミカルな演技も素晴らしかった。Betteさん、チキンの食べマネ上手すぎ!!
それと模造ヨークシャプティングなのか、白いふわふわしたものは実際にお口に入れていた。口中の水分を持っていきそうだったけど、あんなにいくつも食べて大丈夫なの!?(笑)

その後、裁判にシーンが移っても食べ続けるメンタルの強さ、そして裁判官にまで営業用の名刺を配るずぶとさ。
DollyがBetteさんの体を借りてまるでそこに生きているようで、英語は分からずともお腹を抱えて笑った。

Betteさん以外のキャストも素晴らしかった。
コーネリアス役のGavin Creelさんは抜群の安定感。顔よし、歌よし、演技よし!!この役は映画ではマイケル・クロフォードさんが演じていたんだよね。
映画では当時のマイケルさんの年齢に近くして28歳という設定だったけど、この舞台版では33歳になっていたよ。
Gavinさんのやさしい顔立ちは、まさにホーレイスのブラック企業で耐え忍んで働く青年そのまんま。この作品でトニーの助演男優賞を勝ち取っていたけど納得。

アイリーン役のKate Baldwinさんも良かった。理知的美人で、歌声も深みがあって。
その助手、ミニーを演じたBeanie Feldsteinは斜め先をいくようなキャスティング。今『Hair Spray』をやっていたら、トレイシーに抜擢されそうなぽっちゃりさん。
彼女自体は上手でとてもいいんだけど、仮にもNYのお洒落最先端の帽子店の店員なのに衣装のせいで野暮ったく見えるのが残念だった。

ミニーとお近づきになるコーネリアスの後輩、バーナビー役はTaylor Trenschさん。
彼は小柄で身軽なダンサー。長身のGavinさんと並ぶと凸凹コンビ!
彼も設定年齢が違い、映画版は19歳、舞台版は17歳なのであった。ニューヨークに来たらクジラが観たいとはしゃいでいたから、17歳という方が納得!

ケンパーとアーメンガードもいいコンビだった! こちらは映画版とそう違わないかな。(映画版のケンパーはトミー・チューン!)
Will Burtonさんは昨年『パリのアメリカ人』で観た。長身の優れたダンサーなので、Kyleくんと役を奪い合いそうだなぁ。

そうそう、肝心のホーレイス。如何にも渋ちんのおじさん(おじいさん?)って感じでDavid Hyle Pierceさんもはまり役。
気になったのが、Dollyが紹介する遺産相続人のMiss. Moneyが47歳ってとこでドン引きするところ。
そりゃあ47も決して若くはないけど、こんなおじいさんにケチ付けられるような年齢ではないでしょ。まぁ脚本自体が50年以上前のものだから仕方ないのだろうけど。

それとこのミュージカルのアンサンブルの層の厚さにも驚いたな。
レストランの従業員のダンサーは長身、小柄、若いの、ベテラン、様々なタイプの方々がキャスティングされていた。
そんなダンサー総出でDollyを先頭に踊るシーンは圧巻。上演中のスタンディングオベーションなんて初めて見たよ。

あとは舞台装置。
名シーンのレストランの階段も豪華だけど、汽車には驚いた。あれはお金かかっただろうな。
もちろんチケットの売れ行きが好評だから、投資額は回収できたのだろうけど。

楽しかった二時間半はあっという間。
舞台がはねたら出待ちの列に並ぶよ。
係員の人が「Betteは出てきません~」と前もって言っているおかげで、それほどの混雑ではなし。


コーネリアスとケンパーのアンダースタディである、Nathan Maddenさん。
来日の舞台にも立たれている。この時も「また日本に行くよ~」とおっしゃっていたけど、どの公演だったかな。
とても感じのいい方なので応援していきたい。


そしてそして。Broadwayの白王子であるGavin Creelさん!!
(ちなみに黒王子はWill Swenson氏、トーン王子はNick Adamsくんである。)
Fanに対する優しさはデビュー当時と変わらず。
今年の夏にコーネリアス役でこのショーに戻ってくるんだよね。ああ、観に行きたい…。


<おまけ>
おまけこのShubert劇場の荷物チェックの厳しさはBroadway1,2を争う位。
ペットボトルを持っていったら容赦なく取り上げられる。
…まぁ安全のためだから仕方ないのだろうけど。

でもって水を取り上げられたメガヒヨ。のどが渇いてしまうので、バーコーナーで5ドル出して水を買った。
出されたのがコチラの写真のタンブラー。

よほど「へっ!?」って顔をしたのだろうか。店員さんが「ちゃんとしたミネラルウォーターが入っているから」と言い添えてきた。
せっかく5ドルも払ったのだから、このタンブラーを再使用しようと持ち帰ったのだけど、かなーりプラ臭くて使い物にならず。
せめてHello Dollyのロゴでも入っていたら良かったんだけどな~。 

<おまけ2>
何年か前に富山の劇場が日本版を制作したけど観に行けばよかったな~。
もし日本版が現在制作されたら…
ドリー...保坂知寿さんもしくは島田歌穂さん
ホーレイス...市村正親さん
コーネリアス...山崎育三郎さん(転職サイトの広告を見て、ブラック企業で耐え忍んでいるイメージがついちゃったので)
バーナビー...工藤広夢さん(身の軽さであのダンスを踊ってほしい)
アイリーン...和音美桜さん(Ribbon Down My Back歌ってほしい)

古典ミュージカルだしストーリー展開に無理もあるけど、一つ一つの楽曲が素晴らしいのできっと受けると思う。
Broadway版もクローズなので、ぜひあの機関車を買い取って上演していただきたい。

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