メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ、完全防備をする

2011年03月22日 | メガヒヨの日々つれづれ
福島の原発の事故は、現場の方々による復旧作業が成果を出しつつもまだまだ予断がならない。
メガヒヨの住む神奈川県からも、正常値以上の放射物質が検出され続けている。

そんな連休明けの朝。
天気はあいにくの雨だった。

放射性物質と雨。
子供の頃から「黒い雨」「はだしのゲン」などの原爆を題材とした作品に触れている日本人にとっては恐怖以外の何物でもない。
だからと言って家にこもるわけにはいかない。
経済活動が止まっちゃうものね!

メガヒヨはだいぶ昔にしまったままのナイロンのレインコートを引っ張り出し、自分なりに完全防備を試みた。
「雨に一滴も打たれるわけにはいかぬ。」
そんな心意気で駅に向かった。

でも当然のことながら風は吹くし、雨水は跳ねる。
駅に着いたら濡れたレインコートはたたまなきゃいけないわで、手もすっかり濡れてしまった。

周りを見渡すとナイロンのレインコートなんて着ている人は皆無だった。
みんな普通の格好をしている。
あまりにも過剰反応しすぎだった自分に拍子抜けした。

そりゃあもしかして、本日の雨は危険だったと後々言われるかも知れない。
でも多くの人が雨に打たれている訳だし、自分だけ助かってもしょうがない。
気をつけるべき所はもちろん気をつけるけれど、それでもダメな時はダメだろう。

気に病むのをやめて、大げさにならないようにしたいと思うのであった。

お店の棚から商品が消える理由

2011年03月14日 | メガヒヨの日々つれづれ
本日、電車が終日運休につき自宅待機のメガヒヨ。
では貯まった観劇・お食事・旅行ネタでも記事にと思いつつも、なかなかキーボードが叩けない。
それらの話はいずれ落ち着いたときにでも。



計画停電の報道がされつつも、電気が止まらなかった今朝のこと。
メガヒヨ父はタバコを買いに近くのコンビニに行った。

そこで見かけた光景は、パンを50個も買い占めるご夫婦。
棚はほぼすっからかんになってしまった模様。

でもって何を思ったか、メガヒヨ父。
つられて残った菓子パンを5個買ってしまった。
家には前日に購入した美味しいあんパンがあるというのに。

もちろん、そのご夫婦も単なる買い占めではなく、それを待っている大勢の人がいたのかもしれない。
父も非常時でなければつられて買うこともなかっただろう。

現在、首都圏の食料品店には客が殺到し、お店の棚から商品が消えるパニックが連鎖しているらしい。
でも大概はこの様に人につられているだけで、必ずしも買わなくてはいけないものでは無いのかも。

本当にそれを必要としている人が買えなくなると申し訳ないので、よく考えたいと思う次第である。

3月11日のはなし

2011年03月13日 | メガヒヨの日々つれづれ
この度の震災において被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
また連絡が取れないご家族・ご友人に関して、一日も早く無事が確認される様お祈りしております。



横浜港近くのオフィス。きのうはあの瞬間までいつもと変わらない週末だった。
データ締め切り、大量のコピー、サテライトからの問い合わせ。
普通どおりに仕事をこなしていた。

「あ、もうすぐ15時。ポットのお湯を足さないと。」と立ちあがった瞬間、軽い揺れを感じた。
毎度の震度2程度かと思いつつ、なかなか治まらない。
そんなうちに地震は激しくなり、恐怖を感じて机の下にもぐり込んだ。
周囲の人たちにも机の下に入るよう呼び掛ける。

ようやく揺れが収まり周囲を見渡すと、積み上がっていた書類が崩れていた。
天井の梁にはヒビが入り、背筋が凍る思いがした。

とはいえメガヒヨの勤務する5階はまだいい方だった。
それ以上の階では据え付け型の家具が倒壊したりして大変なことになっていた。

しかし本当に大変だったのは震源地ちかくの方々なのは語るまでもなく。
地震発生後、テレビをつけたのだけれど信じられない光景が映し出されていた。

黒い不気味な波に田園が呑みこまれていくさまは見ていて胃が痛くなった。
現実と認識するのが辛かった。

さいわい自分が勤務する地域のライフラインは無事だった。電気、水道問題なく。
ただ電話は通じにくい状況にあった。
携帯電話やメールは規制されているのか、全く使えず。
回線電話は何とか通じたので家に掛けることが出来た。
両親の無事を確認し、ほっとする。

両親はそのとき、家に入れない近所のお子さんを預かっていたとのこと。
地震に伴う交通の混乱で、その子の親御さんの帰りが遅くなってしまったらしいのだ。
メガヒヨも帰宅難民の一人だったけど、日本各地でこういう状況になってしまったご家庭は多かったのではないだろうか。

その後も余震が続き、また津波への恐怖に震えていた。
会社から海まではすぐ近く。
そして、今晩は家に帰るのを諦めつつあった。

川崎からやっとの思いで横浜まで戻った同僚の話によると、鶴見川が逆流して水位も一メートル上がっていたとのこと。
多摩川の橋も封鎖されているらしい。
これは電車が動くのは無理だろうなと思った。

となると食べ物を確保しなくては。
夕方五時前。近くのコンビニに行って、おにぎり・ケーキ・カップめんを買いこむ。
一人だけだと食べにくいので周りの人の分も用意した。
しかし結局は会社の方で調達してくれたので、その分はムダになってしまった。
自分が買い込んでしまった分、他の会社の人が買えなかったかと思うと心苦しかった。

コンビニ食品の夕食を済ませた後、仕事に戻る。
地震発生後、あまり仕事に集中できなかったメガヒヨ。
ちゃんとここで書類を完成させないとね。
でも一晩時間が出来てしまったことで、その仕事っぷりは更にだらだらとしたものに。
現実逃避したい気分でビールにも手を出し、普段ならあり得ないスタイルで机に向かっていた。

それから夜も十時をまわった頃、緊急物資の毛布が配られた。
しかし会社にいる人全員の分はなく一部の女子社員のみ。
会社もまさか本当に使う時が来るとは思っていなかったのだろう。

その後、夜十一時位のこと。
タクシーが確保出来たので帰りなさいと、お達しが出る。

「えっ? 泊まる覚悟は決まってるし、道路状況もどうだか分からないからいいのに…。」
と自分は思ったけれど、帰らせなければというのが会社の意向なのだろう。
毛布もその分ほかの人が使えるしね。

そんな訳でいそいそと、同じ方面に住む同僚計三人でタクシーに乗り込んだ。

横浜の市街地は一時の混雑ほどではないもののかなりの渋滞。
少し進んでは停車する様な状態。

タクシーの運転手さんに話を伺うと、地震発生の三時頃から何も食べずに運転を続けているとのこと。
そんな中、営業区よりはるか遠くまで行ってもらうなんて本当に申し訳ない。
頭が下がる思いだった。

また、車窓からはパン工場が見えた。
明日の朝の出荷分なのだろう。ちゃんと操業している。
工場の方々はちゃんと交代出来たのだろうか、夜勤の人が来れないのを昼間の人が引き続き仕事をしているかも知れない。
被害が深刻な地域ではパンも作れないだろうから、比較的ダメージの少ない工場で増産しなきゃいけないのかもね。
こうして供給を確保して下さる方々のおかげで食べ物を手にすることが出来るのね、とありがたく思った。

渋滞も戸塚を過ぎる頃にはだいぶ解消し、スムーズに車が進んだ。

ひとときは会社にお泊りを覚悟したけれど、夜一時半に自宅に無事に着く事が出来た。
幸い自宅はダメージも特になく、感慨にふけながらお風呂に入り床についた。

週明けには片づけ含め、会社生活も様変わりするのだろうなぁ。
実はメガヒヨはインフラ関係の仕事をしている。
今後どうなるのだろう。不安でたまらない。

でも自分のやるべき事を誠実にこなしていれば、道は展開していくのだろう。
今は人様のお役に立ちたい気持ちでいっぱいだ。
「でも先ずはビール飲んじゃったせいで終わらなかった仕事からだよね」と自分の襟を正すのであった。

誕生日のお花

2011年03月07日 | メガヒヨの日々つれづれ
今年に入ってから妙に商売が繁盛しちゃって、ブログの更新が滞りまくりである。
3月に入っちゃったけど、これまた誕生日ウィークの話をやっとこさupするね。


メガヒヨがミュージカル方面でお世話になっているMARIさんはフラワー・デザイナーをされている。
そのゴッドハンドが紡ぎだす花々に、メガヒヨは憧れていた。
まるでショーウインドウのトランペットに釘付けな少年みたいに(笑)

いつかオーダーしてみたいなぁと常々思っていたこの頃。
思い切って伺ってみると、メガヒヨでも手が届く金額でお花をアレンジして下さるとのこと。
そんな訳で誕生日に合わせてお願いしてみた。

通常は、農民市場の切り花ばかり購入しているメガヒヨ。
これは自分的にかなり贅沢な行為。
わくわくしながら出来あがりの日を待った。


そして当日。
都内のMARIさんご自宅兼アトリエにお邪魔した。

まるでインテリア雑誌に出てくるようなリビングにメガヒヨはため息。
アンティークな家具もさりげなく日常づかいされているし、あちこちお花や観葉植物が飾られている。
生活感を残しつつも洗練されていた。

手入れが行き届いた心地よいお部屋には、また天塩にかけて育てられたお猫さんがいらした。
彼の名はシロさん。20歳になるご長寿猫さんである。
ご高齢もあり痩せていたけれど、毛並みはふわふわと柔らかく子猫みたいだった。
でもって尻尾もぴんと張っていた。
常に緊張感をお持ちなのだろう。同じ生き物として頭が下がる。
静かな威厳があり、さん付けで呼ばないと申し訳ない感じがした。
まさに猫界のジョエル・グレイと言ったところ。



MARIさんのお宅は居心地がよくてついつい長居してしまった。
メガヒヨもいつかはメガヒヨ城を構えたいと思っているけれど、こんな風なお家にしたいなぁと思った。


そしてそして本題。
楽しみにしていたお花がこちら。



6種のお花や葉ものがにぎわうこのアレンジメント。

右手にこの上なく清楚な白いアネモネ(モナ・リザ)、
左手にはフルーツのような質感のチューリップ(オレンジ・プリンセス)、
でもってカップケーキで出来たくす玉のようなスカビオサ。
グリーンはコアラが大好きな爽やかな香りのユーカリとジャスミン。
実ものはヘデラベリー。

メガヒヨはすっかり大喜び!!
こんなスタイル、今までで初めて。自分だけのお花だぁ。嬉しい!!
思い切ってお願いしてみて本当に良かった。

ゴージャス盛りの花々を連れて、スキップをするように家路についたのであった。

家に着いたらメガヒヨ母も大喜びしていた。
こんな素敵なお花、家族だけで楽しむのは勿体ない。
玄関に飾ってメガヒヨ家に来た方々に見てもらわなきゃね。



お花は来客の方々にも好評で、メガヒヨは誇らしく思ったのであった。
(いや、作者はMARIさんだからっっ)

そうそう。受け取ってから一週間以上経つけれど、まだまだお花の8割は元気な状態。
いいものは長く楽しめるのね。

ちなみにMARIさんのアトリエブログはこちら
このアレンジメントの細かな写真も見られるので、興味のある方は是非!!
心からおすすめしたいのであった。