メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ、来日ミュージカルを観る

2013年08月25日 | 国外・舶来エンタメ

今年は来日ミュージカルの当たり年だったようで、メガヒヨも何度か劇場に足を運んでみたよ。
忘れちゃう前に、NY観劇記の途中だけど寄り道更新するね。


これは6月にシアター・オーブへ観に行った『HAIR』。
このプロダクションは、アメリカの国内ツアーがそのまま日本に来たもの。
ご存じ、ベトナム戦争の反戦活動をするヒッピー達の青春群像劇。


中二病のクロード。
オリジナルのGavin Creelの系統を受け継いで、可愛い感じの俳優さんがキャスティングされてるね。


バーガー役の人も遠目から見るとWill Swensonそっくり。
メガヒヨは残念ながら2009年版のB'way公演を観ていない。
映画と事前に聴いたCD(英語理解せず)のみ、事前知識として劇場に出向いた。
映画版が舞台とかけ離れているのは知っていたけれど、最後に死んでしまう人まで違うのには驚いた。


ラストは希望者全員舞台へ!!


みんなで♪LET THE SUN SHINE INを大合唱。
ノリのいいお客さんが多くて盛り上がっていた。


8月には国際フォーラムで『american IDIOT』を観た。
B'wayで77回もご覧になっているNick姉さんのおすすめ。

このショーはGreen Dayのアルバム『american IDIOT』を原案とし、収録曲に沿って3人の若者のストーリーが展開していくというもの。
普段洋楽をほとんど聴かないメガヒヨ。邦楽のGreeeeNと混同している様なレベル
楽曲の背景などを理解しないで、観劇に臨んでいた。

休憩なしの90分間。
登場人物の若者たちのあまりのアホっぷりに目眩がした。
三人で都会に出ようと志すものの、一人はガールフレンドを妊娠させてしまい、田舎に留まって結婚するも働かずに飲んだくれ。
残りの二人は故郷を脱出なるも、その内一人は国の甘言にそそのかされて軍隊に入り、戦地で片脚を失ってしまう。
そして主人公は都会で恋に落ちるが、ドラッグにおぼれてしまって彼女に去られることに。

…どう頑張っても、誰一人として感情移入が出来やしない
女性陣が主人公を責め立てる♪LETTERBOMBは、唯一うなずけて観れたかな。
もちろんカンパニーの出来は悪くは無かったので見ごたえは有ったんだけどね。
ロックをあんなに高音で歌える日本人俳優はそういないし。

メガヒヨは商業演劇に関して、一切言葉を飾り立てることはしない。
上のような忌憚ない感想をNick姉さんに伝えた。
そうしたら彼女はメガヒヨの意見を受け入れた上で、アメリカという国の現状、イラク戦争に関する話、その中でGreen Dayの曲が果たしてきた役割を解説してくれた。
長いメールにこめて。

それを読んだメガヒヨ。観終わった後ながら作品に対する見方が変わった。
アメリカン・ドリームなんて期待出来ない世の中だけど、現実に折り合いをつけて生き抜いていく主役達。
その生き方に共感は出来ずとも、前進していく姿勢は応援したいと思った。


ところで、この公演はキャスト表があったので良かった。パンフレットは滅多に買わないもので。
シアターオーブの公演はどうしてキャスト表を出さないのかな。名前を出さないなんて、演じる役者さんに失礼じゃないの?
(あ、パンフレットを買わせるための策略なのかな? これって(笑))


そしてそして。この夏最高の収穫だった『DREAM GIRLS』。
こちらもアメリカ国内を回るツアーが招聘されたもの。
ツアースケジュールを拝見すると、アメリカ国内を一日単位で回っている過酷な日程。
東京での公演は約一ヶ月間だけれど、猛暑の中の滞在でこれまたキャストの方々には厳しいものだったと察する。

キャストの中で特筆すべきは、エフィ役のCharity Dawsonさん。
腹の底から頭のてっぺんまで響く、魂の叫びのような歌声には心底震えさせられた。

ディーナ役のJasmin Richardsonさんも素晴らしかった。
正直一幕はぱっとしないのだけれど、二幕になったら突然開花したかの様に美しくなっていた。

他にもローレルやジミーも芸達者で、アメリカのアフリカ系俳優の層の厚さを感じさせられた。
正直、白人のツアー・カンパニーってB'wayに較べるとだいぶ差があったりするけれど、このプロダクションに関しては何ら遜色が無かったものね。
それだけ競争が激しい世界なんだろうとも思ったり。


どっぷり浸かったショーの世界から醒めきれないままに幕。
シアター・オーブのいい所は、カーテンコールの写真撮影が許可されているところ。


LEDモニターにオーケストラの様子が映し出される。
「このショーではステージの後ろで生演奏されています」と字幕スーパーに表示が出た。
確かにちゃんと証明しておかないと、カラオケ演奏だと思われちゃうものね。 どこぞの劇団みたいに。


アトリウムに設置された顔はめパネル。
観客の方々が順番待ちしながら撮っていた(笑)

そうそう。最近は一人で観劇することが多かったメガヒヨ。
ショーの後にamerican IDIOTではNick姉さん、オレンジさん、satoさん、chomiさん。
DREAM GIRLSではsatokoさんとご一緒して、B'way話で楽しい時間を過ごした。
やっぱり濃い話が出来るのは幸せである。
皆さま、ありがとうございました。またよろしくお願いします