メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ二泊四日のNY2013 その6 《PIPPIN編》

2013年08月15日 | NEWYORK

『THE LITTLE MERMAID』が上演されているPaper Mill Playhouseから、電車で一時間かけてマンハッタンに戻って来た。
時刻にして17:30を少しまわった位。早朝から歩きまわっているメガヒヨの疲れはピークに達していた。
少しでも横になりたかったので、ブルックリンの宿に一旦戻ることに。
部屋で30分ほど休憩した後、地下鉄で再び30分かけて『PIPPIN』上演中のMusic Box劇場にやって来た。


この土曜日の夜はSOLD OUT。
入場を待つ長い行列が劇場外に続く。


当日の座席はこんな感じ。センターメザニン4列目。
事前にご覧になっていたNick姉さんから、「席は舞台から1-3列は避けること。理想は前から4-8列目中央オーケストラか2階席1-4列目中央。」とのアドバイスをいただいていた。
売上好調につき、チケット品薄のこのショーだけど、ギリギリその基準内の席を買う事が出来た。
確かに演出の関係上、間近の席は色んなものを見過ごしてしまう危険性が高いかも。比較的小さい劇場なのでメザニン4列目でもかなり近く感じた。

1972年初演のこのミュージカル。
王子ピピンが数々の試練を乗り越えて成長するという物語。無垢な若者に濃ゆいキャラクターの面々が絡み、狂言回しが傍観するという構図は、『キャンディード』と似ている面も。

しかしこのミュージカルの特性はそれに留まらない。
FOSSEの流れを組む振付に、サーカス級アクロバットが加わった驚異のダンスシーンは、現在Broadwayで最も観るべきもの。
百聞は一見にしかずってことで、まずは下のトレーラーをどうぞ♪

初演版のLeading PlayerであったBen Vereen様が、1999年の『FOSSE』で再現したManson Trio。
このダンスに魅入ったメガヒヨは、いつかこのミュージカルをフルバージョンで観てみたいなぁと思っていた。
その夢をかなえてくれたのは、Patina Miller嬢。
Sisters Act』からさらにパワー・アップして、歌唱・ダンス・そしてその美貌を余すところなく披露していた。
Ben様がガールズ二人を従えていたところを、Patina嬢はボーイズをリードする。
長い手足と引きしまったボディには目が釘付けになってしまった。
ちなみにボーイズの二人は、『Priscilla』に出演していたAnthony Wayneくんと、『FOSSE』オリジナルキャストであるベテランのBrad Musgroveさん。

他にもTerrens Mann、Charlotte d'Amboise夫妻など、Broadwayファンにとって垂涎のキャスティングがされているわけなんだけど、特筆はAndrea Martin様でしょう。
ぱっと見、年齢不詳のリアル美魔女である、Andrea様。
主人公ピピンの祖母という役どころで、挑むのは空中ブランコ。
詳しくはネタバレになるので書かないけれど、クタクタになっていたメガヒヨもこのシーンでは一気に目がさめてしまった。

他にも"書きたいけど書けない"驚きシーンが満載のこのミュージカル。
唯一の心配ごとは、「今後キャストのリプレイスをどうしていくか」ってことかも。
アクロバット・プレーヤーのYannick Thomasさんの代わりなんてそうそう居るのかな~。
女性を軽々受け止められて、しかもアントニオ・バンデラス並みの男のカタマリみたいなオーラを放つ人って見たことないよ


疲れている割に、出待ちはちゃっかりするメガヒヨ。
この舞台も大勢の人がステージドア前に陣取っていた。
この写真はTerrence Mann氏。


Anthony Wayneくんが出てきたので、「昨年プリシラを観たよ。」と話しかけたら、何と彼はメガヒヨのことを覚えててくれてた!!


これはそのときにAnthonyくんがくれたフライヤー。
彼の誕生日である6月30日にコンサートを開くんだって。
しかも『Priscilla』で共演したJacqurline B. Arnoldさん、Anastacia McCleskeyさんと一緒に!!
ああ、観に行きたかったなぁ!! 実際NickくんFCの人達が観に行っててとても良かったと言ってたし。

メジャーなショーに出ている俳優さんたちが、休演日にワンナイトコンサートに出演することもあるBroadway。
メガヒヨも機会があれば是非そういうショーも観に行きたいと思うのであった。