メガヒヨはミュージカル女優KRISTIN CHENOWETH様のファンである。
この度、旅行のタイミングに合わせて下さったかの様に、映画『アパートの鍵を貸します』をベースとしたミュージカル『PROMISES, PROMISES』にご出演されるとのこと。
メガヒヨは大喜び!! 2月の発売日、早速チケットを購入しようとした。
定価購入で表示された座席はK列。発売間もなくにしては微妙である。
間違いなくメガヒヨが狙うセンターC~E列辺りの前方はプレミアム・チケットの設定だよね。
大抵ならプレミアム・チケットの放出を待つのだけど、このショーのプレミアムのお値段は
通常チケットに50ドル割増という「良心的」なものだった。
これはもしかして、プレミアムチケットを買う人が多いかも知れない…。
さらに数カ月先の残席を検索してみた。
7月では普通にセンターE列が定価で売られている!!
ということはそのベストシートK列というのは、既にいい席が売られてしまった後の正当な残席ってこと?
プレミアム・チケットの放出も不確定だしね…。
てな訳で定価購入を決意。
再度席を検索したらK列は売れていて、M列が割り当てられた。
それから数日後。
この作品はオファーリストに入っていた。
定価126ドルが約85ドルになるって話…orz。
未練がましいけど、そのプライスでどの席が買えるか検索してみた。
そうしたら出てきたのはセンター最前A列!!
(推察するに、この席はロタリー・チケットの設定が見送られて放出されたのではないかと思う。)
ブロードウェイのチケットって、決して早く買ったからとか、定価だからっていい席というものではないよね
プレミアム・チケットの制度が無かった昔はこんなんじゃなかったのに
M列も決して悪くはない席だけど、地団駄を踏むメガヒヨなのであった。
当日ボックス・オフィスに掲げられていた値段表。(クリックすると大きく表示されるよ。)
現在のB'wayのショーはだいたいこんなお値段。
11年前にメガヒヨがNYに初上陸した際のレギュラープライスは、70ドルから80ドルってとこだったのに。
また近いうちに10ドル値上げって話だから、ほぼ倍になっちゃうのね。
そんなこんなのチケット購入劇だったけど、当日のメガヒヨにはうきうきする予定があった
それは以前から大ファンなブログ『うつぼの日々徒然』のうつぼさんと劇場でお会いすることになっていたのだ。
今回たまたま同じ日にこの作品を観ることになっていたので。
メガヒヨは憧れのCAさんとのアポが取れた空男のごとく、スキップしながら劇場へと向かった。
久々に来たブロードウェイ劇場はかなりの混雑。
さすが! 動員が常に90%を超えている分だけある。
客層はかなり隔たっていて、白人の中高年の方々が多い模様。
明治座…ではなくて、マーキース劇場みたいだなぁ。
『WICKED』と比べるまでもなく日本人率は低く、うつぼさんとはすぐお会いすることが出来た。
開演がせまっていたので、ご挨拶もそこそこに自分の席へ。
メガヒヨにやや遅れて開演ぎりぎりの頃、目の前の席に男性二人が駆け込んで来た。
「男性二人組か~。もしかしてお約束の…」と思う間もなく、彼らは前奏曲をバックにチューをしまくっていた。
そんな光景は前回もあったし見慣れているので、特別動揺することもなし。
CHENOWETH様の登場ご降臨をひたすら待つのであった。
【あらすじ】
1962年のマンハッタン。
保険会社で働くバクスターは、自分のアパートを上司達の浮気部屋として提供することで、昇進の機会を窺っていた。
新しく顧客となった重役のシェルドレイクに、部屋を利用する間の時間潰しとしてバスケットボールのチケットをもらった彼は、以前から気になっていた同僚フランを誘い出す。
しかし彼女こそシェルドレイクの愛人だったのだ。
関係を清算しようとしていたフランだったけれど、皮肉にもバクスターが部屋を提供したことでシェルドレイクとよりを戻してしまう。
クリスマス・イブのオフィス。
ごますりが功を奏して管理職に出世したものの、バクスターは気が晴れない。
今夜は彼の部屋でシェルドレイクがフランと過ごすのだ。
消沈したままバーでヤケ酒をあおる。
一方フランはいい様に扱われているわが身を嘆き、睡眠薬を大量に服用するのだった。
この作品『PROMISES, PROMISES』は、B'wayでは1968~1972年の初演以来の上演。
音楽そのものはとっても懐かしくて耳馴染みがいい。
子供の頃、日曜日の午前中のラジオからこんな曲を聴いた様な気がする。
CHENOWETH様は相変わらず、あの小柄な体から元気いっぱいの歌声を響かせていた。
彼女がいるだけでステージの明るさが倍増する感じ。
というか、自殺する様なキャラクターに見えない…
なんかビタミン剤か何かと間違えて飲んでしまった事故の様にさえ思える(笑)
ファンとしては正直、この作品への出演は勿体ないとの感想を持った。
どうせリバイバルものに出るのなら、『MAME』とか『ANNIE GET YOUR GUN』などの「スターを観に行く」的な出突っ張り作品がいいかも。
バクスター役のSEAN HAYESはゴボウ男なキャラクターに徹していた。
冴えない平社員に上手くはまっている。
取締役室での前衛的デザインの椅子を前にした挙動不審ぶりには大笑いした。
この人、今でも『PRODUCERS』が上演されていたら、レオ役に間違いなくキャスティングされていただろうな。
ドレイファス医師にはDICK LATESSA。
『HAIR SPRAY』でトレーシーのパパを演じた俳優さんである。
なごみ系のおじちゃんを演じさせたら右に出ない人だなぁ。
女性の出入りと大量の酒瓶から、ゴボウのバクスターを絶倫と誤解するシーンは面白かった。
そしてそして。今回メガヒヨ的に助演女優賞を差し上げたい、マージ役のKATIE FINNERAN。
セリフ、動作のひとつひとつで場を盛り上げ、客をさらうとはこの事かと思う。
歌もバクスターとのデュエット一曲だけじゃ物足りなく、もっと舞台にいて欲しかった。
特に感心したのが、酔っ払ったバクスターが飛びつかれた箇所。
ユーカリにコアラ状態でしがみつかれても微動だにせず、そのまま彼の顔にキスをしまくり。
彼女はハイヒールを履いているのに、すごいなぁ…。カッコいい!!
日本だとこれと同じことが出来るのは、TOKIOの山口くんを姫だっこした真琴つばささん位かな?
今回のショーは前述の通り、観客の平均年齢が高かったのだけど、ショーの内容に対する反応があまりにも善男善女的でおかしくなってしまった。
一番はクリスマスプレゼントを交換しようとするフランとシェルドレイクのシーン。
事前にプレゼントを用意さえしてこなかったシェルドレイクが、フランにお札を「これで何か好きなものでも買え。」とばかりに渡した所では、「OH~MY~」とアメリカのおじさんおばさんのため息が劇場に響いた。
ちなみにカーテンコールで、シェルドレイク役のTONY GOLDWYNが出てくると拍手に紛れてブーイングが起こっていた(笑)
純粋でいい人達だなぁ~
ところで。
メガヒヨの前に座ったゲイカップルさんはインターミッションの間に帰ってしまったようで、二幕になっても戻ってこなかった。
一幕終盤に彼らは猛烈なキスをしまくっていたから、劇場に居られないほど愛が盛り上がりすぎちゃったのかな?
まぁ、これでだいぶ見やすくなったから良かったけどね。
でも二幕の冒頭にマージの活躍があったので、他人ごとながら勿体ないと思った
幕が下りた後はうつぼさんとアフター・シアターのぐびぐびタイムへ
劇場近くのケルティック・バーに連れて行っていただいた。
そこで色々興味深い話を伺った。
世界や日本各地を旅しながら冷静な突っ込みを入れていくブログの通り、うつぼさんはウイットに富んでいる上に品のある方だった。
ちょっとしか年齢の違わないメガヒヨも、今後はこんな感じの方向を目指したいとあこがれた。
で、その時の話題のひとつが、今宵の主演俳優SEAN HAYES。
彼はゲイ役でブレイクしたとのこと。
なるほどね~。だから前のゲイカップルさんは「何だ、ノンケの役か。」って帰っちゃったのね。
トリビアも得て、メガヒヨは楽しい時間を過ごしたのであった。
この度、旅行のタイミングに合わせて下さったかの様に、映画『アパートの鍵を貸します』をベースとしたミュージカル『PROMISES, PROMISES』にご出演されるとのこと。
メガヒヨは大喜び!! 2月の発売日、早速チケットを購入しようとした。
定価購入で表示された座席はK列。発売間もなくにしては微妙である。
間違いなくメガヒヨが狙うセンターC~E列辺りの前方はプレミアム・チケットの設定だよね。
大抵ならプレミアム・チケットの放出を待つのだけど、このショーのプレミアムのお値段は
通常チケットに50ドル割増という「良心的」なものだった。
これはもしかして、プレミアムチケットを買う人が多いかも知れない…。
さらに数カ月先の残席を検索してみた。
7月では普通にセンターE列が定価で売られている!!
ということはそのベストシートK列というのは、既にいい席が売られてしまった後の正当な残席ってこと?
プレミアム・チケットの放出も不確定だしね…。
てな訳で定価購入を決意。
再度席を検索したらK列は売れていて、M列が割り当てられた。
それから数日後。
この作品はオファーリストに入っていた。
定価126ドルが約85ドルになるって話…orz。
未練がましいけど、そのプライスでどの席が買えるか検索してみた。
そうしたら出てきたのはセンター最前A列!!
(推察するに、この席はロタリー・チケットの設定が見送られて放出されたのではないかと思う。)
ブロードウェイのチケットって、決して早く買ったからとか、定価だからっていい席というものではないよね
プレミアム・チケットの制度が無かった昔はこんなんじゃなかったのに
M列も決して悪くはない席だけど、地団駄を踏むメガヒヨなのであった。
当日ボックス・オフィスに掲げられていた値段表。(クリックすると大きく表示されるよ。)
現在のB'wayのショーはだいたいこんなお値段。
11年前にメガヒヨがNYに初上陸した際のレギュラープライスは、70ドルから80ドルってとこだったのに。
また近いうちに10ドル値上げって話だから、ほぼ倍になっちゃうのね。
そんなこんなのチケット購入劇だったけど、当日のメガヒヨにはうきうきする予定があった
それは以前から大ファンなブログ『うつぼの日々徒然』のうつぼさんと劇場でお会いすることになっていたのだ。
今回たまたま同じ日にこの作品を観ることになっていたので。
メガヒヨは憧れのCAさんとのアポが取れた空男のごとく、スキップしながら劇場へと向かった。
久々に来たブロードウェイ劇場はかなりの混雑。
さすが! 動員が常に90%を超えている分だけある。
客層はかなり隔たっていて、白人の中高年の方々が多い模様。
明治座…ではなくて、マーキース劇場みたいだなぁ。
『WICKED』と比べるまでもなく日本人率は低く、うつぼさんとはすぐお会いすることが出来た。
開演がせまっていたので、ご挨拶もそこそこに自分の席へ。
メガヒヨにやや遅れて開演ぎりぎりの頃、目の前の席に男性二人が駆け込んで来た。
「男性二人組か~。もしかしてお約束の…」と思う間もなく、彼らは前奏曲をバックにチューをしまくっていた。
そんな光景は前回もあったし見慣れているので、特別動揺することもなし。
CHENOWETH様の
【あらすじ】
1962年のマンハッタン。
保険会社で働くバクスターは、自分のアパートを上司達の浮気部屋として提供することで、昇進の機会を窺っていた。
新しく顧客となった重役のシェルドレイクに、部屋を利用する間の時間潰しとしてバスケットボールのチケットをもらった彼は、以前から気になっていた同僚フランを誘い出す。
しかし彼女こそシェルドレイクの愛人だったのだ。
関係を清算しようとしていたフランだったけれど、皮肉にもバクスターが部屋を提供したことでシェルドレイクとよりを戻してしまう。
クリスマス・イブのオフィス。
ごますりが功を奏して管理職に出世したものの、バクスターは気が晴れない。
今夜は彼の部屋でシェルドレイクがフランと過ごすのだ。
消沈したままバーでヤケ酒をあおる。
一方フランはいい様に扱われているわが身を嘆き、睡眠薬を大量に服用するのだった。
この作品『PROMISES, PROMISES』は、B'wayでは1968~1972年の初演以来の上演。
音楽そのものはとっても懐かしくて耳馴染みがいい。
子供の頃、日曜日の午前中のラジオからこんな曲を聴いた様な気がする。
CHENOWETH様は相変わらず、あの小柄な体から元気いっぱいの歌声を響かせていた。
彼女がいるだけでステージの明るさが倍増する感じ。
というか、自殺する様なキャラクターに見えない…
なんかビタミン剤か何かと間違えて飲んでしまった事故の様にさえ思える(笑)
ファンとしては正直、この作品への出演は勿体ないとの感想を持った。
どうせリバイバルものに出るのなら、『MAME』とか『ANNIE GET YOUR GUN』などの「スターを観に行く」的な出突っ張り作品がいいかも。
バクスター役のSEAN HAYESはゴボウ男なキャラクターに徹していた。
冴えない平社員に上手くはまっている。
取締役室での前衛的デザインの椅子を前にした挙動不審ぶりには大笑いした。
この人、今でも『PRODUCERS』が上演されていたら、レオ役に間違いなくキャスティングされていただろうな。
ドレイファス医師にはDICK LATESSA。
『HAIR SPRAY』でトレーシーのパパを演じた俳優さんである。
なごみ系のおじちゃんを演じさせたら右に出ない人だなぁ。
女性の出入りと大量の酒瓶から、ゴボウのバクスターを絶倫と誤解するシーンは面白かった。
そしてそして。今回メガヒヨ的に助演女優賞を差し上げたい、マージ役のKATIE FINNERAN。
セリフ、動作のひとつひとつで場を盛り上げ、客をさらうとはこの事かと思う。
歌もバクスターとのデュエット一曲だけじゃ物足りなく、もっと舞台にいて欲しかった。
特に感心したのが、酔っ払ったバクスターが飛びつかれた箇所。
ユーカリにコアラ状態でしがみつかれても微動だにせず、そのまま彼の顔にキスをしまくり。
彼女はハイヒールを履いているのに、すごいなぁ…。カッコいい!!
日本だとこれと同じことが出来るのは、TOKIOの山口くんを姫だっこした真琴つばささん位かな?
今回のショーは前述の通り、観客の平均年齢が高かったのだけど、ショーの内容に対する反応があまりにも善男善女的でおかしくなってしまった。
一番はクリスマスプレゼントを交換しようとするフランとシェルドレイクのシーン。
事前にプレゼントを用意さえしてこなかったシェルドレイクが、フランにお札を「これで何か好きなものでも買え。」とばかりに渡した所では、「OH~MY~」とアメリカのおじさんおばさんのため息が劇場に響いた。
ちなみにカーテンコールで、シェルドレイク役のTONY GOLDWYNが出てくると拍手に紛れてブーイングが起こっていた(笑)
純粋でいい人達だなぁ~
ところで。
メガヒヨの前に座ったゲイカップルさんはインターミッションの間に帰ってしまったようで、二幕になっても戻ってこなかった。
一幕終盤に彼らは猛烈なキスをしまくっていたから、劇場に居られないほど愛が盛り上がりすぎちゃったのかな?
まぁ、これでだいぶ見やすくなったから良かったけどね。
でも二幕の冒頭にマージの活躍があったので、他人ごとながら勿体ないと思った
幕が下りた後はうつぼさんとアフター・シアターのぐびぐびタイムへ
劇場近くのケルティック・バーに連れて行っていただいた。
そこで色々興味深い話を伺った。
世界や日本各地を旅しながら冷静な突っ込みを入れていくブログの通り、うつぼさんはウイットに富んでいる上に品のある方だった。
ちょっとしか年齢の違わないメガヒヨも、今後はこんな感じの方向を目指したいとあこがれた。
で、その時の話題のひとつが、今宵の主演俳優SEAN HAYES。
彼はゲイ役でブレイクしたとのこと。
なるほどね~。だから前のゲイカップルさんは「何だ、ノンケの役か。」って帰っちゃったのね。
トリビアも得て、メガヒヨは楽しい時間を過ごしたのであった。