Brothers Blog

日常の出来事からいろんなテーマについて考えます。
趣味はバス釣り、猫、映画、興味のあるもの全て。
見てね(^_^)

偉大なる祖父、グランドファーザー。

2013-03-01 21:38:10 | 真面目な話

偉大なる祖父の存在。

昨日は人生について自分の在り方を考えたのだけれど、その考えに影響を与
えたのは間違いなく祖父の存在です。僕は尊敬する人は誰ですかと聞かれれ
ば、祖父と答えます。

僕は初孫で1番付き合いも長い。子どもの頃の祖父を思い起こせば随分、背中
も丸くなり、今では膝が痛くて階段を上がる時に膝を手で持ち上げて上がります。

随分弱ったなと感じる78歳です。でも体が痛くても猟犬を飼い、植木を楽し
み、畑を作り、狩りをしています。そんな祖父はいつも言います。

もう、そんな長くない。でも、やりたい事はいっぱいある。いろんな興味が
あるし体はしんどいけど、一生懸命考えて狩りした鹿肉や猪肉を孫に美味し
いと喜んでもらえるそれが嬉しい。

祖母はそれに付き合わされているのだけれど、自分のためにやっているので
はなく人の喜ぶ顔を見たいからやっている。それが結果的に自分の喜びにな
っている。

人からみればありがた迷惑に見えるかもしれない。そういう人もいる。でも人を喜ばせるために努力する祖父の背中はただそれだけで僕に訴えかけるも
のがあります。

戦争で父をなくし、育ての父に厳しく育てられたそうです。だから納得行く
形になるまで自分で何でもします。僕が狩りの手伝いできる事と言えば荷物
持ちと、しとめた獲物を引くくらい。

さばく時は冷水の中で必死にさばく祖父を立って見守るだけ。準備と設営を
するくらい。たいして役にも立ってはいないのだけれど、いつもありがとう
なと満面の笑みで言ってくれるんです。

この時、ほんと手伝って良かったなと思うんです。喜んでもらえるから一生
懸命にする。ためになっているという喜びを僕も手伝うことで体感している。僕も祖父のような人に喜んでもらえる男になりたい。

先が短いという祖父の存在は大きい。まだ先が長い僕にとってもらう言葉の
一つ一つが重い。心配しているから色々言われることがある。細かいこ
とまで。従姉妹はそれがしんどいらしい。

でもそれは違う。先が短く心配していれば心配しているほど、細かいことに
口を出したくなる。山で作業する祖父の背中を見て、喜んでくれる顔を見て
それをつくづく感じる。

距離が近ければ近いほど気づかない。でも、向き合って、少し離れて必死に生きる後ろ姿を見た時、それがにじみ出るように、痛いほど伝わるんですよね。

だからまた手伝いにいく約束をする。喜ぶ顔が見たいから。どうか怪我をす
る事なく長生きしてほしい。手伝っている時、転んだり、妙にしんどそうに
していると、次もう会えないんじゃないかと不安になる。それでも、人が喜ぶことを生きがいにする祖父は僕にとって偉大な尊敬する存在なのです。


おしまい