Brothers Blog

日常の出来事からいろんなテーマについて考えます。
趣味はバス釣り、猫、映画、興味のあるもの全て。
見てね(^_^)

今日も子どもの心と接し方、向き合い方。

2013-03-06 21:38:26 | 真面目な話

子ども心に気づいてあげて欲しい。

昨日、プール監視員をしていた時の話を後日話しますと言いましたが今日は
それを書きます。プールのコーチ業って結構大変なんです。

一人で何十人の子どもをプールの中でしなくてはいけません。安全面に気が
抜けない。そして、一人のコーチが時間毎にクラスを掛け持ちします。

一時間の授業後、子どもをシャワーに行かせたら、そのまま次のクラスの指
導に入ります。だから終わった後の子どもの様子を知る機会って案外ないん
ですね。

監視員をしているとコーチにあの子はヤンチャだからよく見ておくようにと
か、要注意人物だから良くみておくように言われます。

でも、本当はなぜヤンチャか、そういう行動をとるのかを本来見てあげない
と根本的な解決になりませんね。イタズラや言うこと聞かなかったり。

僕が出会ったのは潜って遊ぶなと言われると潜って遊び、友達の水着をず
らしたり、ゴーグルを外してみたりと邪魔やちょっかいを出す子どもでし
た。

コーチは怒ってばっかり。一緒の仲間の子達もあまり彼を好いてはいません
でした。授業が終わって更衣室で着替えをするのを見届けるのも監視員の仕
事。

ここでも友達をけなしたり、大事なおもちゃを取り上げたりとやりたい放題
でした。着替えるのはいつも最後。なかなか手強い子どもでした。

僕はなぜそうなるか考え、彼に話を合わせることにしました。ゲームの話を
した時、すごい楽しそうに話し出したんです。先生よく知ってるな。

彼は一生懸命に話をしてくれました。そこでいつもやってる事をどう思って
るか聞いてみたんです。すると、みんな僕を相手してくれない。先生も怒っ
てばっかり。

お母さんも仕事で忙しいから僕の話を聞いてくれないし、大変そうだから僕
も話をしないんだと。彼はさびしかったんですね。

自分をとにかく見て欲しい。イタズラや言う事を聞かないのはそれが原因だ
ったんですね。彼は僕に先生はいい奴やな。他の人はそんなこと聞いてくれ
へんかった。ありがとうと言ってくれたんです。

みんなが帰った更衣室でお母さんの迎えを待ちながら心を開いてくれた彼。
お母さんを待つ姿がとてもさびしそうでした。そして、迎えにきたお母さん


彼は僕が話を聞いてくれたとお母さんに言おうとした瞬間、お母さんはこう
言いました。「さっさとしなさい、玄関で待つように言ったでしょ。何回言
わせるの。お母さんは忙しいんやから」

彼はすごい寂しい顔で僕を見て、さようならと一言。帰って行きました。と
ても悔しくなりました。僕ならそうは言わない。でも、立場上何も言ってあ
げられなかった。

その後、彼は僕の言うことは聞いてくれるようになり、自分の事を話してく
れるようになりましたが、コーチはいつもの調子、お母さんも変わらず、い
つしかプールも辞めてしまいました。

イタズラする事をお母さんからも叱るように伝達したみたいです。なぜ、聞
いてあげる努力を親やコーチはしなかったんでしょう。あの行動は明らかな
子どものSOSのサインでした。

みんな必死なのは良くわかるんです。でも、習い事は子どものためにさせる
もんでしょ。聞いてあげなきゃ、見てあげなきゃ。

そうして、育った子どもは悩みを打ち明けられずにいつしか人を信じられな
くなります。そして、学校でも先生を信用しなくなる。

やっぱりまだ小さい時の影響は大きいと思うんです。放っておけば必ず後で
ツケがきて、その時には根が深くとり返しがつきにくい。

僕は結婚もしていないし、子どももいないけどそのくらいの事はわかります
。子育ての大変さを知らないくせにと思われるかもしれませんが。

それを覚悟で子どもと向き合ってあげてください。子どもは親にも気を使い
ます。素直だから。気づいてあげてください。無言の声を。



おしまい