日経歴史小説「ふりさけ見れば」を読み終えて。

2023-03-19 | 歴史、

あまり小説を読んだりしない私ですが興味のわく新聞小説を読むのは毎日の楽しみの一つです。

連載1年8ヶ月にわたる氏の歴史小説「ふりさけ見れば」が2月に終りました。

主人公の遣唐留学生、阿倍仲麻呂は「天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山に出でし月かも」の

望郷の歌で有名ですね。浅学微細な私はえっちらおっちら充分理解出来ないまま読んでいましたが、

フォーローしているブロガーさんが時折、要約文を書いて下さるので内容を理解する助けになりました。

思い起こすと2010年に平城京1300年祭のイベントが奈良平城京跡で開催されていました。

小学生だった孫娘二人を連れて京都を基点の関西旅行の一環として平城京跡を訪れていました。

あまり興味を持つ人が少なかったせいか、人出は多くなく広い平城京跡をゆっくり見学出来ました。

下の平城京歴史館では映像で当時の出来事を思い起こすシーンが上映されていました。

そこで強烈に今でも脳裏に残っているのは遣唐留学生の阿倍仲麻呂が日本への帰国途中、大嵐に遭遇して

波に飲み込まれそうなる壮絶なシーンです。私は船は難破してしまって無念と勘違いしていたのですが

その後、ベトナム方面に漂流して再び唐の玄宗皇帝のもとで活躍したことを今回知りました。

玄宗皇帝に取り立てられ楊貴妃の姉と縁づいていたとは目からうろこで浅学微細な私は

ひとりで驚いていました。

話が飛びますが、平城京跡付近の地図を見ていました。一番近い駅が近鉄大和西大寺駅です。

安部元首相が銃撃に襲われたのがこの駅近くであったことを知り愕然としました。

明治以来、何人もの首相が駅の近くで凶弾に倒れています。それにも拘わらずしっかりとした

セキュリティで民主国家の首相を守ることが出来なかったのです。このことを深く反省しなければ

国や人々の安全も脅かされるのではないかと思いました。



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