夜の演奏会でしたので夫に付き沿ってオペラシティに行ってきました。
曲目はシューマンの交響曲第1番「春」と第2番ハ長調であまり馴染みがありませんでしたが
同年齢の飯守氏のファンですので指揮ぶりにも期待して行きました。
指揮台に椅子が置いてあって、舞台に出て来られた時の足取りが少しおぼつかない感じでしたので
もしかして座って指揮をなさるのかなと一瞬思ったのですが、とんでもないことで休憩時間を挟んで
2時間、立ちっぱなしの熱演でした。長年指揮者として活躍されてきたただけに、鍛え上げられた
上半身の強靭さは見事で一見100人近い演奏者を見事に纏めあげられた指揮でした。
最後に演奏された第2番はシューマンが転地療法も試みたほどの精神疾患に陥り病の苦悩から
自分を取り戻し再起へ向かう闘いを反映している曲です。苦悩を経て希望と歓喜に至る曲です。
(楽団も団員もコロナ禍で存続の危機を体験してきたばかりです。応援しています。)
圧巻の第4楽章(終曲)の後は拍手が鳴りやみませんでした。曲からも、マスクがけで熱演の演奏者からも
老いて益々盛んな飯守氏の指揮からも、感動と勇気を頂いた夜でした。