Sさんの思い出

2019-06-22 | 交友関係

 4人の仲間の一番年長さんだったSさんは昨年の正月早々に天に召されてしまいした。

前年の秋に八王子のSさん夫妻との連絡が途絶えてしまい、Iさんがあらゆる手を尽くして調べて

下さった結果、千葉のご長男夫妻の広いお宅で終末期を向かえていらっしゃることが分かったのでした。

ご長男が電話での会話に異変を感じ、病院に連れていかれて診察を受けた時はもう手遅れで手術の出来ない

大腸がんだったとのこと。賢かったSさんがなぜ?実はご主人が認知症だと聞いていましたが、

最後の会の頃には彼女にも異変を感じていました。お嫁さんに「今月一杯持つかどうかわからない」と

言われて3人で1日かけて千葉の先までお見舞いに行ってきました。

Sさんは小柄ながらがっしりした体つきで先生が天職のような方でした。

若い頃から度量が広く性格が大らかで安定していてその知力、体力はずば抜けていました。

下のお子さんが年中組の頃に同じ学園の高校の講師となられて間もなく中高の教師になられ

定年後もベテラン講師としてお仕事を続けていらしたように覚えています。

郊外に家を建てられてからは勤務地まで1時間以上かかる通勤でしたが、ものともせず、

夜間の大学院で更に学ばれていたように覚えています。修学旅行とかホームステイなどの引率、

世界史か地理の先生でしたから海外によくでかけられ、中国からの留学生を自宅に受け入れて

いらしたこともありました。いつも私の何倍も精力的に動いていらしたのですが睡眠時間は

いつも3~4時間で十分だとのことで私も効率の良い体質になりたいと試みたりしたのですが無理でした。

テニスは大学時代からご主人と共通の趣味で最後の頃までクラブに入ってプレイされていたように思います。

80歳近くでしたが、力の限り活躍された人生だったと思います。

会うたびに、その活発な意欲と情熱そして私の5~6倍ある体力に圧倒されて元気を戴いていました。

天国では少しゆっくりされて私達を見守ってほしいです。