マヨの備忘録・・・マヨのぼやきから

いろいろあったな・・・真実を知りたい!この一心で始めたブログだったが、知れば知るほど世の中の闇は深くなるばかり・・・。

新羅は謎が多い

2008-08-19 09:36:08 | 古代史

古代史の記事はたくさん書いてきた。しかし、新羅を取り扱ったことは少ない。というよりも、新羅が良く理解できていないのだ。WIKI などを見ても、まったく信用する気になれない。

だから、私はいまだに新羅の所在を確定できていない。先日、菊理姫の話でも、「しらやまひめ」なら新羅でもおかしくはないとは思った。当然の事だが彼等、新羅、高句麗、百済、どう考えても同一種族のはずなのだから・・・。

一番悩むところを紹介してみようか、「北史」新羅伝から引用します。

辰韓之始、有六國、稍分為十二、新羅則其一也。或稱魏將毋丘儉討高麗破之、奔沃沮、其後復歸故國、有留者、遂為新羅、亦曰斯盧。

 辰韓の初め六国だったが、十二国に細分した、新羅はその一国なり。あるいは魏の将軍の毋丘儉が高麗を討ち破ると、高句麗は沃沮に奔走、その後、故国に復帰したが、居留する者があり、遂に新羅を立てた、斯盧ともいう。(おおむね卑弥呼が死んだころにあたり、つまり、新羅の建国は三世紀半ば以降という事になる。)

これが正しければ、高句麗が沃沮から引き上げ、後に残ったものが新羅を建国した事になり、新羅は高句麗族の一部であり、かつ同族となる。沃沮の場所が特定しにくいが、私は長白山のあたりだと想像している。

新唐書によれば、「王の金真平、隋の文帝の時代に上開府、楽浪郡公、新羅王を授かる。」

とあり、隋の時代には楽浪郡公を授かっている。この楽浪と言うのは現在で言う遼東であり、わかりやすく言えば満州の瀋陽近辺に他ならない。そこにいたとは言えないが、まったく関わりがないとは言えない。

上の二つの文章が示しているのは新羅の所在がほとんど高句麗とダブっているという事だ。

つまり、新羅が鴨緑江から西側に存在した事になる。しかし、白村江の戦いで、唐、新羅の連合軍が百済、倭に勝ち、統一新羅を達成したことを事実とすると大きなギャップがそこに生れる。

私が悩むのは、単なる小国に過ぎなかった新羅が、唐の則天武后の時代に、韓半島全土を占めるほどの大国になるのはまったく不思議なのである。

言えることは漢の史書、あるいは朝鮮の史書、そして日本書紀、それぞれがまったくあてにならないという事だ。すべてが矛盾し、何かが語られていない。

そのような理由で私は新羅のことをほとんど語ってこなかった。おそらく新羅は王権の名前だけであり、強力な部族が後ろに控え、傀儡政権として新羅の名前を使用したに過ぎないと思う。だから、日本国内に新羅が侵略したとしても実態はまったく違う部族だった可能性が高い。しかし、本来の新羅は高句麗と同族であり、「おしらさま」を祀る狛族だったはずだ。

だからこそ、新羅を本来の「しんら」ではなく、「しら偽」とよび、日本に来た百済人は彼等を同族と見なかったに違いない。

あー、誰も興味を示しそうもない記事を書いてしまった。

今日の話は単に私の愚痴だと思ってください。それほど新羅はむずかしいのです。


4 コメント

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マヨさん、記事には関係ないけれど、最近話してい... (まゆみ)
2008-08-19 15:21:34
マヨさん、記事には関係ないけれど、最近話していた「檀」「まゆみ」。

今日八尾の弓削交差点付近で小型機が墜落したそうです。乗員二人は軽症、他にも被害はなし。不幸中の幸いでした。

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グーグルの地図で調べました。なんとなく気になる... (マヨ)
2008-08-19 15:55:30
グーグルの地図で調べました。なんとなく気になる地名が多いところですね。古市もあるし怪しげな所です。
河内王朝の本拠ではないですか。いずれ現地へ赴かねばなりません。
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私としては百済の方がまか不思議な国に思えます。 (ねこ★)
2008-08-19 19:08:42
私としては百済の方がまか不思議な国に思えます。
なぜ日本とこんなに交流があつたのか、互いの国益はどうようなものだつたのかと考えると、分けわかんなくなってきます。

そしてなぜ日本は高句麗と関係が深いと思える発掘があるのに記紀にはあまり高句麗のことが書いてないのは何故なのか。

もしかしたら資料はちゃんとあって、宮内庁が
しまっていたりしてと思えるのです。
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ねこちゃん、こんばんは。日本を占領した唐は、日... (mayo)
2008-08-19 19:44:49
ねこちゃん、こんばんは。日本を占領した唐は、日本の旧支配者である高句麗隠しのために日本書紀を書いたのだと思います。百済と倭、そして高句麗は兄弟国であり、共通の歴史があるのです。宮内庁のごく一部はもちろんすべてを知っているに決まっています。天皇ですら知らない事もあるのではないかな。
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