うどん屋の店長から相談を受けた。「うちの中二の息子が変な本を読んでるんですよー。僕も読んで見ようと思うけどどうなんでしょう?」。
その本が「都市伝説2」だった。中学校二年といえばまだまだ社会的な窓が開かれていない、いわば頭の中が真っ白なキャンパスのような年代だ。あまり歪んだ知識を植えつけるべき時期ではない。私が高校時代、共産党のオルグにさらされ困惑した事を思えば、人生でも一番要注意で、しかも大事な瞬間なのではないか。
この本を全部は読んでいないが、いきなりフリーメーソンとイルミナティーが登場してくる。この、フリーメーソンというのは実在する世界規模の組織であり、それをいかにも陰謀組織のような扱いをするのは公平ではない。日本の経団連が怪しいかどうかと同じようなものだ。(怪しいが・・・)
ところが、イルミナティーは違う。これは少なくとも存在は確認できない。私は実在を認めていない。世の陰謀家たちはすぐ、イルミナティーを引き合いに出すが、私はその言葉は決して使わない。
ただ単に、黒い貴族とか、世界の支配者と呼ぶ。なぜなら、彼等の実態は誰も知らないのだ。
それなのに、イルミナティーがいかにも現存する陰謀組織のような書き方は正しくない。その上、各章の最後に、かならず、「信じるか信じないかはあなた次第です。」と言う謎めいた言葉が書いてある。
これは無責任であり、心理的な高等テクニックのようでもある。
911テロもアメリカの自作自演と決め付けている。では、聞くが、この場合のアメリカとは一体何を指すのであろう。アメリカ大統領なのか、アメリカ政府だろうか、それともアメリカ国民をいうのだろうか。私は陰謀論者だが、いまだに911が誰の仕業かを断定できない。おそらく誰にもできないのではないか。結論はどこにもでていないのだ。
日ユ同祖論も書いてある、確かに日本にはユダヤの影がある。しかし、祭りのはやし言葉がヘブライ語であるからといって、日本人がヘブライ人とは限らない。もしヘブライ人なら日本語がヘブライ語であるはずではないか。つまり、イスラエル部族(ユダヤ人ではない。)が日本にやってきた時、すでに日本語は成立していたのだ。だからこそ、はやし言葉の意味がわからずに掛け声として残ったのだ。秦氏がイスラエル部族だろうという事は私も認める、しかし、日ユ同祖論はまったく成立せず、これはイスラエル国家成立を応援させるための陰謀と断定する。
相手は頭が固いおっさんではない。頭が柔らかい子供相手なのだ。決め付けておきながら、信じるかどうかはあなたの自由だはないだろう。
いま副島氏の本を読んでいる、彼は「私はこうだと信じる、文句のある奴はかかってきなさい、誰だろうが相手になってやる。」と勇ましい。決して逃げない彼の姿勢は好感が持てる。さらに、議論の余地があることも認めている。これが正しい。
私が陰謀論を語る相手は必ず間違った固定概念を持った人と決めている。白紙の人に陰謀論は語らない。なぜなら直球を投げれないピッチャーにいきなりフォークボールを教えてはいけないようなものだ。
この本は子供でもわかるような書き方をしてある。私だったら大人でもよくわからないほどむずかしい本を読ませ、親子で話し合いをしたほうがいいと思う。子供でもわかるほど世の中は単純ではないのだから。上っ面の陰謀論を学び、子供同士で知識をひけらかす事は決していい話ではないだろう。いっそ、副島氏の本でも貸してやろうかな・・・・。
ヘブライ語、結構単語として残ってはいますよね。
古事記なんかはだいぶ聖書の創世記の部分が入ってきているから、かなりの知識人が渡来していたのだろう。
神輿がそうだからね。モーセが神から授かった
十戒はアカシアの木で造った箱に入れられてレビ族によって運ばれたのだから。
賀茂氏とレビ族は違いますよ。
飛鳥昭雄氏がそんなことをかいていたけど違います。飛鳥氏は聖書は読んでいないと思いますよ。読んでいたらレビ族と賀茂氏は同じなんていわないから。
多分かなり前から来ていると思います。
7世紀より以前にいたと思います。
3~4世紀には渡来していたと思いますよ。
物部氏と秦氏につながりがあるように思える。