私の知り合いに未だに失業中の男と、会社を辞めてすぐに再就職した男がいる。失業中の男は50歳で、一年間失業保険をもらい、遊んでいた。私はなんども就職活動をするように苦言を呈していた。しかし、いっさい活動をせず、保険の切れる間際に、面接を受け、そこで断られ、それ以来アルバイト生活だ。片方は、ある時社長と口論し、会社を辞めてしまった。56歳である。すぐに知り合いの会社から誘われ、即日勤めている。
あまりの好対照に驚くのだが、やはり、人生に対しての真剣さが、差となったように思う。
50歳にもなって、面接で落とされると、確かにプライドが傷つくだろう。でも、雇うほうにも事情があるのだから、これはやむを得ない。女房も子供もいるのだから、とにかく早く勤め先を決めて欲しいものだ。いい年してアルバイトでは情けなすぎ。
私だって、今失業したらどうしようと考えるが、自分のような人間を求めている人がどこかにいるだろうと思うしかない。しかし、毎日ぼやいてばかりの人間を雇う物好きはいないだろうな。
だからこそ、儲からなくても自営業をやっているのだ。
それにしても、日本はいつの間にこんな過酷な国になったのだ。国民の富が平均化し、皆が平和に安心して暮らせる、そんな国だったのに、格差が付き、明日すらわからない、不安でいっぱいの国になっってしまった。
古代から、ユダヤ人はゲットーのなかで不安におびえながら、水と安全を金で買っていた。
我々日本人にもその苦労を味わってみろ、とでも言いたいのだろうか。
色々な不安が頭の中をよぎるが、とりあえず生きていくしかないな。やれやれ・・・。
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