鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

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Sutliff Tobacco Company - Match Edgeworth Ready Rubbed バルク

2019年12月05日 | パイプタバコ
2019年 12月

今回は やはりバルクタバコの中から
 Sutliff Tobacco Company - Match Edgeworth Ready Rubbed

こういったタバコはあまり喫ったことがないのですが Sutliff のマッチ品の中で
結構人気もアリ 評価の方も高いので 今回の購入となりました。

いわゆる Burley Based というアロマティックであるわけですが
キューブカット であるのも面白いと思いましたし さほどの着香であるとは思わなかったので
面白いと思いました。

やはり サトリフのマッチ品ではお馴染みの Carl McCallister さんのブレンドによるもので
現在は Lane Limited - Edgeworth Ready-Rubbed
Lane で作られているのですが
もともとは 1903年に Larus & Bro. Co. で作られたものが最初の様です
安いパウチ物なのですが 大昔に喫ってはいませんが 見た記憶があります

ハーフ&ハーフや プリンスアルバート などのアメリカタバコと一緒に売られていた記憶があります・・・。


フレイバーを見ると
Cocoa / Chocolate, Molasses となっており

Lane の方を見ると
Cocoa / Chocolate, Molasses, Other / Misc, Rum になっています

何故このように違うのかは不明ですが マッチ品のフレイバーが それだけではないことは
喫ってみてすぐに分かります
Misc の部分があるのは自明。


さて このブレンド バーレィ単葉の キューブカット となっています



空き缶に入れますが





ひじょ~に 詰めやすいのがいいです
ただし 最初に火が付きずらいので 上の方は 少し砕いて細かくしたほうが良いかと。


点火されると 実にゆっくりと クールに燃えてくれます
ニコチンも強くはなく 喉にもやさしい とても喫いやすいブレンドかと思いました。
ただし‥‥‥





ということで さっそくの   感想   となります

このタバコ ティンノートは ココアの匂いがします
確かにその通りで このココアと 糖蜜の甘味が このタバコの味となるのですが
それにバーレィのドライなタバコ感が加わり ライトな甘さを感じるアメリカンなブレンドというのがまず最初の印象ですが

それは最初だけのお話しで このタバコにはもっと強烈な香りが存在しますね。
ちょっと強めに喫った時に よりそれを感じるのですが
何と申しましょうか・・・
太田胃散のような そう 漢方薬の胃薬のような生薬の香りが強烈にします


この私 決して嫌いな匂いではありません しかし結構強烈ですこの匂いは・・・
しばらく喫っていると ハタと思い当ることがありました
それは この香り あの ケンダル臭に似ているんですね
厳密に言うと あれとは少し違う気がしますが   似ています・・・。


この香りと ココアと糖蜜の甘さ バーレィのタバコ感が合わさって
とても気楽でいてどこかホッとするような喫い味があります
悪くないのではないのでしょうか 美味いと思いますね
ひっかかりのあるタバコで 着香というには ベタベタする甘みなど無く
さっぱりと喫えて美味いと思います。
結構癖になるタバコでしょうか
いつも喫っている ラタキア物とか バージニア物とは違って 気軽に喫って
特殊な満足感のある タバコだと思います。


さて着香というには ココアの香りはごく穏やかなのですが
このいの薬のような生薬っぽい香りが気になります
レビューを読んでも その事には皆さん触れていませんし ココアと糖蜜の事しか書いてないのですが この私には そこが気になって仕方がありません・・・


そこで 少し調べてみると
日本で昔からある 有名な漢方薬を調べてみました

太田胃散 
桂皮(シナモン)、茴香(フェンネル)、肉豆(ナツメグ)、丁子(クローブ)、陳皮、ゲンチアナ、苦木末といった生薬をそのまま粉末状にしたもの

龍角散
キキョウ、セネガ、キョウニン、カンゾウを中心とした生薬が配合された粉末タイプの薬

森下仁丹
甘草 甘草粗エキス末 阿仙薬 桂皮 和桂皮 茴香 丁字 縮砂 益智 木香 薄荷脳
桂皮油 丁字油 甘茶 香料


そして直接は今回は関係ありませんが
ラタキアの匂いに通ずる

正露丸
日局クレオソート:250mg
日局ゲンノショウコ末:350mg
日局ケイヒ末:500mg
トウヒ末:300mg
日局カンゾウ末:500mg

この正露丸の場合 あの独特のにおいの元は
日局クレオソート の匂いであり
その製造法は

正露丸には独特の匂いがあります。「この匂いが効きそう!」と、言ってくださる方もあれば、ちょっと苦手な方もいらっしゃいます。これは、主成分日本薬局方(日局)木(もく)クレオソートの匂いです。そしてこの日局木(もく)クレオソートが、正露丸がお腹に作用する主役となる成分です。
ブナやマツなどの原木を炭化したときに出る煙を冷却し、液化して静置すると木(もく)タールが得られます。この木(もく)タールを繰り返し蒸留精製して得られるのが日局木(もく)クレオソートです。この工程からもわかりますように、日局木(もく)クレオソートは天然物のみからできた生薬といえます。
大幸薬品の正露丸、セイロガン糖衣Aは、国内で原料から一貫製造・管理した日局木(もく)クレオソートを使っています。

この様に書かれていて まさに ラタキアを作る工程そのものが 木クレオソートを作る工程と酷似しているのが分かります
なので ラタキアの匂いが 正露丸の匂いに似ているというのは理解できますね。




さて話は戻って 太田胃散に入っている成分は 生薬なのですが
そのうち シナモン フェンネル クローヴ ナツメグ とお馴染みの香辛料が
そろっています いずれもパイプタバコによく使われていると思われるものばかりになりますが このうち どうしても この フェンネルの存在が気になります

ケンダル臭の もとになるのは やはりこの 茴香(フェンネル)ですから
このタバコを喫ってみて
そう言ったにおいを感じたのは あながち間違っていないと思います

間違いなくこのタバコには 生薬のような匂いと香りがします
何が使われているのかは 書いてありませんが 経験的にそう思った次第です


してみると 日本古来の漢方薬には こういった生薬がたくさん使われているのが
分かります とくに シナモンとか フェンネルとか クローヴとか ナツメグとか・・・
カンゾウも 甘草といって リコリスのことですから 面白いですね

この辺りに詳しくなると タバコの微妙な香りづけも判るのだと思うのですが・・・。
難しいです



まあ そんなで このタバコには ココアの香りとともに フェンネルの あるいは
フェンネルと何かの香りづけがしてあるのだと思います

なので ケンダル臭の苦手な人には このタバコは無理だと思います
この私は 好きな匂いでもあるので このタバコは美味いと思いました
常喫にもなりうるとは思います

そんな感想です
それでは また
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