鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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Captain Earle's - Mystic Blend

2020年05月14日 | パイプタバコ
2020年 5月

今回はまた というか Hermit Tobacco Works Co. のCaptain Earleシリーズの最期のブレンド Captain Earle's - Mystic Blend になります

TenRussians から始まった このシリーズの行脚は このブレンドにて終わりとなりますが
やはり このシリーズ特有の ラタキアがメインの Englishタイプとなります。

その前に このブレンドの名前ですが Mystic(ミスティック) という町が アメリカニューイングランドのコネチカット州にありました。

イギリスから 1600年頃にメイフラワー号に乗って アメリカに移住してきた人たちが
最初に住みついたのが



このアメリカ大陸北東端の 港のある地域で ニューイングランドと名付けられます
6つの州からなり その中ではマサチューセッツのボストンが有名です

この Mystic という町は そのニューイングランドの一番南側のコネチカット州にあり
ニューヨークと ボストンの間にある港町になります


こちらがその港になりますが この内陸に食い込んだ港の右岸中程の所に
ミスティック・シーポート・ミュージアム という博物館があり
ここにその キャプテンエールが 乗っていた 木造捕鯨船が展示されているようです。
現存する 最期の木造捕鯨船になるそうです




こちらがその船になります

このブレンドは その船と いつもキャプテンがここを基地にしていたことより
その名前が付けられたようです。
ミスティック・シーポート・ミュージアム

地図を貼っておきます


さてこのブレンド
蓋を開けると いつものクランブルケーキが出てくるのですが




思った以上に色が黒っぽく ラタキアは多そうです
このシリーズで 似ているブレンドと言えば Private Stock
かと思うのですが あちらの方が茶色が強く見えますね
あちらは ラタキアもさることながら オリエントに傾いた バーレィとケンタッキーが
アクセントをつける 少し強めの印象のブレンドだった記憶がありますが
私としては 少し疲れてくる印象だったと思います・・・
ですから TRDCの評価は高いのですが 私の評価はさほど高いわけではありません

しかし当ブレンドの葉組を見ると
Cavendish, Latakia, Oriental/Turkish, Perique, Virginia となっており
そちらのブレンドとは 全く同じなのですが

PS の方は 8つの葉っぱを使用していることになっており
こちらの MB の方は 9つの葉っぱのブレンドになるそうです・・・

もう少し丁寧に書いてほしいものですが
考えられるのは キャベンディシュの部分で バーレィ と ケンタッキー?
バージニアの部分で ブライト レッド ストーブド 
オリエントの部分が 2~3種類 と考えると
9種類の葉っぱとなりますが・・・当たらずとも遠からず というところでしょうか。

色が黒めだということは ラタキアが多いのかと思われるのですが 果たして・・・



ということで
感想 となります

点火とともに強く起ちあがるのは ラタキアとオリエントのウッジーな清涼感になります
ラタキアはウッディーでスモーキーないつもの味わいとともに
オリエントは 少しエキゾチックななんとも言われない 少し青臭さを含んだ
軽い甘味とともに このブレンドの煙を爽やかに演出します・・・良い香りです

そこでやって来るのが キャベンディッシュ由来の バーレィの少しドライな甘みでしょうか
ケンタッキーの存在はよく分かりませんが バージニアの甘味もやって来ます
ダークバージニアの甘味も少しだけ感じられますが レッドバージニアの甘さがメインでしょうか。 ペリクも弱いながら 酸味を含んだ甘さを引っ張るようですが それより少し塩味を
感じるようです・・・。

このブレンドの甘さの部分で感じるのは バーレィ由来のさらりとした甘さと
バージニア由来のこってりとした甘さの融合なのですが
その質の違いが 少し違和感となって現れるのかもしれません・・・
その辺を説明するに なんか安っぽいような変な甘み ということになるのですが
それも慣れてくれば バーレィの穀物チックな軽い甘さが 妙にクセになる
面白い味わいかと思われます。

やはりこのブレンド ラタキアは多いようでしっかりとこのブレンドを引っ張って行きます
しかし このブレンドの香りというか味の中心は オリエントになるのだと思いますね
どちらかと言えば オリエントの控えめなこのシリーズの中において
PS(Private Stock) と並び いやそれ以上に オリエントの突き出ているブレンドとしては
この MB が一番かと思います。

ラタキアとともに醸し出すウッジーな清涼感は スミルナを連想させます
それとともに 青臭い緑のイメージの甘さと香りの イズミルも連想させます
中音域に拡がる よく分かりませんがふくよかなオリエントの甘味も感じられ
このブレンドの最初から最後まで ラタキアとともに強いオリエント/ターキッシュの
突き出たブレンドかと言えるようです。

その香りの中に バーレィ バージニアの甘さが ペリクとともに味付けをしている
ブレンドになるかと思います。

ケンタッキーのストロングな所も ペリクの少しペッパリィなところもなく
いたって喫いやすい ホッとするようなブレンドになっています
少々甘さの部分で 融合的バラツキを感じる所もありますが それとて厭になるものではありません。

このシリーズ 比較の対象として PK (Pirate Kake)をとりあげて説明しますが
似ているブレンドとして SP( Stimulus Package)を挙げる人もいますが
私はむしろこちらの MB の方がより PK に似ていると思います

そう思わせるのは キャベンディッシュタイプの バーレィ のドライな甘さに在りますが
こちらのブレンドは もっとオリエントが突き出ていて バージニアの甘さもアリ
ペリクの酸味にも違いを感じます

ですから 味的には似てはいないはずなのですが シンプルな軽い甘さとオリエントの醸す
ウッジーな雰囲気の中でラタキアが拡がって行く様は 似たところを感じます
何よりホッとするブレンドであることも共通点になります。

ただ PK の方はもっとずっとシンプルで もっとおとなしいブレンドかと思われます
こちらの方はもっとオリエントが突き出ていますから
よりバルカンチックで香りが豊かで にぎやかであるといえます

PK が好きな方で オリエントの清涼感が好きな方には お勧めできるブレンドかと思います。
評価以上の美味いブレンドであると思います 私的には
このシリーズの中でも 私の好きなブレンドになりました。
それでは また
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